映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
『レジデント』は、「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映されていた映画のひとつ。
DVDをレンタルする前に、TSUTAYA DISCAS で動画配信されていました。
期間限定・商品限定の動画ポイントを使用する事ができた(2023年現在、TSUTAYA DISCASの動画ポイントサービスは終了しております)ので、実質的には無料で本作を鑑賞する事ができましたぜ。やった!
というわけで、今回はホラー映画『レジデント』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
製作:2015年デンマーク
日本公開日:2017年1月14日公開
上映時間:1時間21分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
デンマークの首都コペンハーゲンから、ほどなく北部にある閑静で平和な住宅地。
動かなくなった主人を病院に運んで欲しいと助けを求める老女に呼ばれ、老女の家に出向いたディノは、奇妙な光景を目にする。
倒れていたはずの彼女の旦那がいないのだ。
顔が真っ青になり動かなかったと主張する老女。
結局、その老人を見つける事はできなかった。
ほどなくして、パトカーが街を駆け巡り、物々しい雰囲気が街を包み込む。
謎の感染病が発生し、街が制限区域になったのだ。
国防軍が街を取り囲み、住人たちは外出を禁じられる。
テレビでは感染病のウィルスが特定されていないと報じられており、いつまで、この状況が続くのか、見当がつかない。
そんな中、この状況に苛立ったディノの息子グスタフは、こっそり家を抜け出し、街の様子を探索する。
その途中、彼は信じられない光景を目の当たりにするのだった。
撮影:アダム・モリス・フィルプ
音楽:マルティン・ペダーセン
製作:サラ・ナメール
製作総指揮:ケネス・プラマー、ミタ・ルイーズ・フォルデイガー、ルイス・ティスネ
出演者:ミレ・ディーネセン、トールス・リュービュー、オーレ・デュポン、ミケル・ビアクケーア、ベンジャミン・エンジェル、マリー・ハマー・ボーダ、エラ・ソルゴード、テレーゼ・ダムスゴード、リタ・アンジェラ
派手な映画ではありませんが、雰囲気で観客を引っ張っていくタイプの作品でございました。
A級映画ばかり観ているようなライトな映画好きではなく、B級・Z級映画をよく鑑賞する映画好きの方にオススメの映画ですね。
小さいながらも少しずつ積み重ねていった違和感がラストで一気に解放され、登場人物たちが味わっている不安感を追体験できる作品に仕上がっております。
平和な街をゆっくり蝕んでいく悪しき変化について、観客に謎を提示したり、国防軍は何かを隠しているのか、それとも本当に状況を打開すべく尽力してくれているのか等の疑問が観客を不安にさせてくれます。
情報を敢えてシャットアウトする事により、他の類似作品とは違った趣を演出しています。
やりたい事がはっきりしているため、物語や演出にブレがなく、終始、静かで不穏な映像が続きます。
ちょっとほっこりするシーンもありますが、それらが中盤以降になって、不安となって観客を蝕んでいくという構成が秀逸です。
感染者が一体なんなのか、それが結局のところ、判明しない点も良かったですね。
その一歩手前までの物語を展開している訳ですね。
あくまで日常が非日常に変化していく過程を丁寧に描写する事に重点を置いています。
ですから、従来のゾンビ映画のような感じを味わおうとすると、大失敗します。
ゾンビ、ほとんど登場しないですからね。
街の一画と主人公の家だけが舞台なんで、一種のソリッドシチュエーション映画になっています。
ゾンビ映画のジャンルが大好きな人にとっても、この部分はあまり歓迎できないアイデアかもしれないですね。
また、劇中で説明がほとんど出てきません。説明プリーズな人には不向きな作品でございまする。
どうせクセのある映画だろうとなめてかかっておりました。反省!
雰囲気映画なので、雰囲気で恐怖や不安を感じ取る事ができる人であれば、それなりに楽しめる、オススメの映画です。
という事で、ここまでは『レジデント』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
DVD・Blu-ray
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキング
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
ラストで主人公がそれに気づいて絶望する、という流れでも良かったんですけどね。
そうはならず、世界の破滅が始まるところで終幕したのは、ちと残念でしたな。
結局のところ、ウィルス性の病気だったのか。
政府は住人たちを見放したのか。
田舎町の住人を主人公に据えたため、そのあたりが釈然としないというか、モヤモヤしましたけど、この映画の場合は、この展開で正解ですね。
変にゾンビの説明をされてもねぇ。
そうそう、本作、ゾンビの設定がユニークでした。
ゾンビって臭いや音とかで生者を見つけるという設定が多いのですが、本作では灯りを頼りに寄ってくるんですよね。
初期のゾンビの設定には、たしかに灯りにつられるという設定があったはずなんですが、じょじょにこの設定が消えていったんですよね。
それが本作では復活。
この設定のおかげで、昼間に行動する必然性が生まれて、画面がわかりやすいものになったのは、上手でした。
という事で、『レジデント』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
『レジデント』は、「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映されていた映画のひとつ。
DVDをレンタルする前に、TSUTAYA DISCAS で動画配信されていました。
期間限定・商品限定の動画ポイントを使用する事ができた(2023年現在、TSUTAYA DISCASの動画ポイントサービスは終了しております)ので、実質的には無料で本作を鑑賞する事ができましたぜ。やった!
本作は、デンマーク発のホラー映画という事で、いつも観ているホラー映画とは雰囲気がちょっと違うことにワクワクです。
というわけで、今回はホラー映画『レジデント』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
『レジデント』について
原題:『WHAT WE BECOME』製作:2015年デンマーク
日本公開日:2017年1月14日公開
上映時間:1時間21分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
簡単なあらすじ
ここは、<不死者>が住む街。デンマークの首都コペンハーゲンから、ほどなく北部にある閑静で平和な住宅地。
動かなくなった主人を病院に運んで欲しいと助けを求める老女に呼ばれ、老女の家に出向いたディノは、奇妙な光景を目にする。
倒れていたはずの彼女の旦那がいないのだ。
顔が真っ青になり動かなかったと主張する老女。
結局、その老人を見つける事はできなかった。
ほどなくして、パトカーが街を駆け巡り、物々しい雰囲気が街を包み込む。
謎の感染病が発生し、街が制限区域になったのだ。
国防軍が街を取り囲み、住人たちは外出を禁じられる。
テレビでは感染病のウィルスが特定されていないと報じられており、いつまで、この状況が続くのか、見当がつかない。
そんな中、この状況に苛立ったディノの息子グスタフは、こっそり家を抜け出し、街の様子を探索する。
その途中、彼は信じられない光景を目の当たりにするのだった。
本作を視聴できる動画配信サービス
『レジデント』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。スタッフ・キャスト
監督・脚本:ボー・ミケルセン撮影:アダム・モリス・フィルプ
音楽:マルティン・ペダーセン
製作:サラ・ナメール
製作総指揮:ケネス・プラマー、ミタ・ルイーズ・フォルデイガー、ルイス・ティスネ
出演者:ミレ・ディーネセン、トールス・リュービュー、オーレ・デュポン、ミケル・ビアクケーア、ベンジャミン・エンジェル、マリー・ハマー・ボーダ、エラ・ソルゴード、テレーゼ・ダムスゴード、リタ・アンジェラ
おっさんのネタバレなし感想
『レジデント』全体的な感想
意外と面白い映画でしたね。派手な映画ではありませんが、雰囲気で観客を引っ張っていくタイプの作品でございました。
A級映画ばかり観ているようなライトな映画好きではなく、B級・Z級映画をよく鑑賞する映画好きの方にオススメの映画ですね。
小さいながらも少しずつ積み重ねていった違和感がラストで一気に解放され、登場人物たちが味わっている不安感を追体験できる作品に仕上がっております。
『レジデント』の良いところ
ホラー映画ではあるんですが、実は終盤まではホラー映画というよりはサスペンス、スリラー、ミステリーといった方がいい感じの作品です。平和な街をゆっくり蝕んでいく悪しき変化について、観客に謎を提示したり、国防軍は何かを隠しているのか、それとも本当に状況を打開すべく尽力してくれているのか等の疑問が観客を不安にさせてくれます。
情報を敢えてシャットアウトする事により、他の類似作品とは違った趣を演出しています。
やりたい事がはっきりしているため、物語や演出にブレがなく、終始、静かで不穏な映像が続きます。
ちょっとほっこりするシーンもありますが、それらが中盤以降になって、不安となって観客を蝕んでいくという構成が秀逸です。
感染者が一体なんなのか、それが結局のところ、判明しない点も良かったですね。
『レジデント』の悪いところ
本作は、いわゆるゾンビ物ですが、他のゾンビ映画と異なるのが、ゾンビによる終末のビジョンや襲撃シーンがメインではないという事。その一歩手前までの物語を展開している訳ですね。
あくまで日常が非日常に変化していく過程を丁寧に描写する事に重点を置いています。
ですから、従来のゾンビ映画のような感じを味わおうとすると、大失敗します。
ゾンビ、ほとんど登場しないですからね。
街の一画と主人公の家だけが舞台なんで、一種のソリッドシチュエーション映画になっています。
ゾンビ映画のジャンルが大好きな人にとっても、この部分はあまり歓迎できないアイデアかもしれないですね。
また、劇中で説明がほとんど出てきません。説明プリーズな人には不向きな作品でございまする。
Yahoo!映画での口コミレビューや評価
ヤフー映画『レジデント』でレビューや評価をチェック!今回のネタバレなし感想のまとめ
地味な映画でありながら、しっかりとした映画で、驚きました。どうせクセのある映画だろうとなめてかかっておりました。反省!
雰囲気映画なので、雰囲気で恐怖や不安を感じ取る事ができる人であれば、それなりに楽しめる、オススメの映画です。
という事で、ここまでは『レジデント』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
DVD・Blu-ray
リンク
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆
人気ブログランキング
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
ネタバレあり感想
街に不死者が蔓延したのが、実は主人公の軽はずみな行動からだったというのが、なんとも皮肉ですね。ラストで主人公がそれに気づいて絶望する、という流れでも良かったんですけどね。
そうはならず、世界の破滅が始まるところで終幕したのは、ちと残念でしたな。
結局のところ、ウィルス性の病気だったのか。
政府は住人たちを見放したのか。
田舎町の住人を主人公に据えたため、そのあたりが釈然としないというか、モヤモヤしましたけど、この映画の場合は、この展開で正解ですね。
変にゾンビの説明をされてもねぇ。
そうそう、本作、ゾンビの設定がユニークでした。
ゾンビって臭いや音とかで生者を見つけるという設定が多いのですが、本作では灯りを頼りに寄ってくるんですよね。
初期のゾンビの設定には、たしかに灯りにつられるという設定があったはずなんですが、じょじょにこの設定が消えていったんですよね。
それが本作では復活。
この設定のおかげで、昼間に行動する必然性が生まれて、画面がわかりやすいものになったのは、上手でした。
という事で、『レジデント』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
リンク
