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映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2018年11月8日に公開した記事を再編集したものとなっております。



今回は、邦画ホラーの感想を書いていきたいと思います。

作品は『うしろの正面』。




なにやら評価が高いと思い鑑賞したのですが、鑑賞後、改めて調べてみると、評価の高い作品は『うしろの正面だあれ』というアニメーション映画でした。

あぁ、やってもうたわ。




ちなみに『うしろの正面』、非常に厳しい評価がくだされておりまして、「まぁ、そりゃそうやわなぁ」って気持ちになりました。



『うしろの正面』について

製作:2017年日本

日本公開日:???

上映時間:1時間25分

オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

夫の転勤で東京へ引っ越してきた杏。

引っ越し先には誰も知り合いがおらず、孤独を感じていた杏は、ある日、友達作りのためにヨガ教室へ出向く。

そこで、オカルトやスピリチュアルを趣味に持つ、舞衣子、美紀の2人と知り合う。

もともと、それらに興味があった杏は、ふたりとすぐに意気投合。

三人で「パラノーマルな主婦たち」というブログを立ち上げる。

しばらくは楽しい時間を過ごす事ができたのだが、美紀が妊娠した頃から、3人の関係がおかしくなってくる。

ある時、美紀は昔に聞いた、「かごめかごめ」に関する都市伝説の話をブログに書き込む。

そのブログ記事の書き込みを機に、杏の周囲では、妙な事件や事故が起き始めるのであった。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『うしろの正面』

会員の方は見放題にて視聴可能です。

配信期限がありますので、ご注意ください。

本ページの情報は2023年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『うしろの正面』

アマゾンプライム会員の方は、追加料金なしで鑑賞可能です。

会員でない方は、動画レンタルor動画購入にて視聴することができます。

配信期限がありますので、ご注意ください。

2023年4月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。




スタッフ・キャスト

監督:三宮英子

脚本:松下愛子

音楽:濱田勇樹

出演者:吉田裕美、こうのゆか、富永早絵、南部鉄男、松下愛子







おっさんのネタバレなし感想

全体的にモヤモヤが残るホラー映画

作品そのものの雰囲気は、自主制作作品っぽい感じです。

映像の綺麗さ、カット割、ストーリー、役者さんの熱量。

全てが安っぽいんですね。




かといって、「これを撮らないといけないんだ!」という熱意はナッシング。

一体、なぜ、この作品を作ろうとしたのだろう??




ジャンルとしては「レディースホラー」という新しいジャンルを立ち上げたいみたいなのですが、それであれば、もうちょっと、しっかりした作品を制作したら良いのに、勿体無いって感じですね。

可もなく不可もなく……とは言い難く、不可の比重が大きい本作。




いくつかのアイデアが、それぞれ上手につながっておらず、なんともモヤモヤした作品になっておりました。



妊婦が恐怖に陥るストーリー

『呪怨2』は、女性が『呪怨』を観ても全く恐くないというところから、ストーリーが作られたと聞いた事があります。

だから、『呪怨2』は子供を産む女性が主人公で、人ではない何かを産むという恐怖は、女性独特のものだと思います。





なので、「レディースホラー」を確立したいから、妊婦さんを主人公に据えるというアイデアは良かったと、素直に思います。

男性よりも女性をターゲットにしているホラー映画なので、その判断は正解。

最後までぶれないまま、この恐怖を描こうと頑張った姿勢は好印象です。




ホラー描写に光るものあり

基本的に、あまり良い演出はないのですが、それでも所々に「お?」と思うシーンがありました。

おっさん的にはファーストシーンのかごめかごめのオープニング映像は、気味が悪くて好きですね。

このシーンを見た時、「もしかしたら??」って思ったのですが、残念です。

ホラー映画に執着していない監督なのかもしれないので、ホラー演出について、自分なりのポリシーが出てきた時、もう一度、セルフリメイクして欲しいかな?




かごめかごめ、関係なくね?

いや、全く関係ない訳ではないのですが、「かごめかごめ」の謎がメインではなく、結局、「かごめかごめ」を歌っている輩が誰なのか?に、物語の中心が据えられてしまったため、普通のホラー映画になってしまった印象。

妊婦さんが狙われる、というシチュエーションをメインにするのであれば、ぶっちゃけ、「かごめかごめ」でなくても良い訳です。




「かごめかごめ」に関する噂は諸説あり、そのうちのひとつを取り上げているのですが、上手にふたつのアイデアがかみ合っていないように感じました。



グロ描写、いらなくね?

一番ビックリしてしまったのが、雰囲気ホラー映画であるはずの本作に、がっつりグロ描写が登場してしまっている点です。

ストレートな描写は、怖いのではなくて、不快感が勝る訳で、別にホラー映画に絶対いれなくてはいけない要素ではないんですよね。




特に、本作は不気味な雰囲気で魅せる映画ですから、グロ描写を入れてしまうと、今まで付いてきてくれた観客が離れてしまう恐れがあるんです。

オープニング近くで、いきなり登場する分には、まだ良いですが、さすがに中盤でそんな場面がでると、個人的には、すごくゲンナリしてしまいます。




消化不良が否めない作品

諸々の謎が解明された……のかというと、個人的には微妙な感じです。

最後のいくつかは、完全に辻褄合わせのような着地点を見せ、さらにネタばらしの段階では、「それは違うと思うんだけど」って感じで、いまひとつ、納得できませんでした。

いろんな謎が、そのまま置いてけぼりになり、意味深に終わるという、邦画ホラーあるあるで終わっちゃったのは残念ですね。




「レディースホラー」を打ち出す狼煙にするのであれば、最後まで「女性らしい」ホラーを貫いて欲しかったかな?



口コミレビューや評価

下記サイトで『うしろの正面』レビューや評価をチェック!

Filmarks




今回のネタバレなし感想のまとめ

なんか、もっと色々できただろうって思う部分が多々あって、とても残念でした。

やはりシナリオを一人で書くよりも複数人で書いた方が良いですよ。

おまけに、本作は「レディースホラー」第1作な訳ですし、企画の段階で、もっともっと本気を見せて欲しかったところ。

うぅむ、残念でございます……。




という事で、今回は『うしろの正面』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




ネタバレあり感想





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