ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
どーも、四十郎のおっさん999です。

今回も本のご紹介となります。

『辻の家』という、三塚日月さんという方の作品です。

この方、存じ上げないのですが、電子書籍で発表されているので、もしかしたら出版会社に籍を置いていないフリーの作家さんかもしれません。

最近は、アマチュアとかプロとかの境目がなくなりつつありますねぇ。








この本は、3つの短編からなる小説でございます。

「隙間」
「辻の家」
「百日紅」

という三編がありまして、ふたつめの作品が表題作となっており、一番長いものになっていました。

今回は、この『辻の家』というホラー小説の感想を書いていきます。




感想

短編集なので、とても読みやすいですね。

読書に慣れ親しんでいる方であれば、おそらく1時間程度で読破できるのでは?という感じ。

ただ、どの作品も、雰囲気を重視したものになっており、作品のテンションに乗る事ができないと、読み進めるのが辛くなるかもしれません。




さて、この本で一番気になったのは、「隙間」「辻の家」の2編です。

このふたつ、共通して、ラストが尻切れ状態になっており、物凄い不完全燃焼感があるんですね。

オチの意味はわかるんです。わかりにくいものでは決してありません。

内容といい、情景といい、どちらかというと、かなり美しい。

けれど、そのオチについて、せめて、もう一文が欲しかったかな?という感じなんですね。

これは、ちょっと読んでみないとわからない感覚なんですが、そういった一文があって、初めて「ふむ」と腑に落ちるというか、落ち着くというか、そんな心持ちになるので、それがないと、なんか不安になる。




一方で、最後の「百日紅」についてですが、短いのに上手にまとまっている作品でした。

とてもストーリーが綺麗で、すごく切ない。

個人的には、この3編の中で、群を抜いているという印象です。

こちらは、ちゃんと最後まで書ききっているので、安心する事ができました。




物語の空気感を大切にしている作品であるため、『憑き歯』と同様、人を選ぶ小説です。

雰囲気物が好きな方は、隙間時間に読んでみてはいかがでしょうか?




それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!

(´・ω・`)ノシ




この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ






【関連記事】

お化け屋敷プロデューサーが執筆するホラー小説とは?『憑き歯 密七号の家』の感想

おっさんの運営ブログ

四十郎おっさんが綴る読書感想文まがい

次世代IMAXレーザーを楽しむ!

四十郎おっさんが綴る日常(アメブロ)


おっさん999とは?

おっさんのプロフィール


おっさん999へ連絡