これぞホラーコメディー!


今回ご紹介する映画:『バタリアン』 / 原題:『THE RETURN OF THE LIVING DEAD』 / 製作:1985年アメリカ / 上映時間:1時間31分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『バタリアン』のあらすじ

1969年、軍人病院の薬品事故が原因でこともあろうに死体が次々に蘇生してしまった。そのはケンタッキー州のとある医療倉庫に長年ミイラ状態で極秘保管されていた。ある日そこで働くフランクとバイトのフレディが恐る恐る中を覗いてその箱を叩いてみると突然謎のガスが噴出し、不老不死のゾンビ"バタリアン"が蘇えってしまった!ガスはどんどん充満し医療倉庫に保管されていた解剖用の死体の数々が動き出した!! 近隣の墓地の死体までどんどん蘇り、人間の脳みそを求めてゾンビが街中で暴れだした 。上半身裸のオバンバ、全身ネバネバのタールマンといった人気者が続々登場して大暴れする!(Amazonより)


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動画配信サービスのdTVでゾンビ映画特集をしていて、なんと『バタリアン』が配信されていました。うひょー!

はるか昔、小さな子どもの時に観たきりで、全く覚えていなかったので、早速視聴してみました。

原題からも分かる通り、ジョージ・A・ロメロ監督の名作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』にオマージュを捧げたパロディー映画となっています。本作は意外にもヒットを記録し、後に『バタリアン2』が製作され、シリーズ化されました。現在まで五作目まで作られています。

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が実話であり、本作も本当の話であるという設定でストーリーが構築されていますが、いろんな意味で、ぶっ飛んだ映画でございました。

という事で、今回は『バタリアン』の感想を書いていくんだぜ?





『バタリアン』のスタッフとキャスト

監督・脚本・SFX総指揮:ダン・オバノン
製作総指揮:ジョン・ダリーデレク・ギブソン
製作:トム・フォックス、グラハム・ヘンダーソン
撮影:ジュールズ・ブレナー
SFXコーディネーター:ビル・スタウト
スペシャル・メイクSFX指揮:ビル・マンス
衣装:フレッド・ロング
音楽:マット・クリフォード

出演者
バート:クルー・ギャラガー
フランク:ジェームズ・カレン
アーニー:ドン・カルファ
フレディ:トム・マシューズ
ティナ:ビバリー・ランドルフ
スパイダー:ミゲル・ナネッツ
ケーシー:ジュエル・シェパード




thereturnofthelivingdead



『バタリアン』の感想

随所に笑いが散りばめられた、笑えるホラーコメディー映画です。この映画で笑えるかどうかで、ホラー映画好きか、そうでないかがわかるかもしれません。

とにかく、ゾンビ映画なのに、ホラー映画なのに、すごく楽しそうです。そして、色々と軽い。

悪趣味と一蹴する方もいるかもしれないんですが、おっさんは、こういうノリ、嫌いじゃないぜ☆



『バタリアン』の良いところ

作りたいものを作るというはっきりした姿勢が垣間見え、とても好感の持てる作品となっています。

特筆すべきは、なんといってもゾンビのキャラクター性。ここまで個性的なゾンビは、他の作品ではないでしょうね。現在なら製作されても納得できますが、1985年にこんな映画を作るとは、すごいの一言。

ストーリーは意外とテンポが早く、観やすい作品となっています。

また、役者さんの全力によるお芝居がすごい。特にフランク役の方は、最初から最後まで、凄まじいテンションです。ホラー映画が好きであれば、観て損はありません。



『バタリアン』の悪いところ

ハイテンションな映画なので、このノリについてこれないと、全く面白くありません。

またコメディー色が前面に出ているので、真面目なホラー映画やゾンビ映画を期待するとNG。肩の力を抜いて笑う準備をして鑑賞するのがオススメ。

ゾンビ映画なので、ちゃんとグロ描写があります。苦手な人は注意が必要となっております。

それと、女性の裸体が出て来るんで、視聴する際は、視聴する場所を選んでくださいませ。



『バタリアン』のまとめ

B級ホラー映画好きであれば、かなり楽しめる作品となっています。

ただホラー映画好きといっても、最近の作品しか観ていないという人には辛いでしょうね。1970年から1990年代に作られたホラー映画を愛する人でないと、本作の良さはわからないかもしれません。

それにしても、この映画、こんなテンションな映画だったんですねぇ。ビデオのジャケットだと、すごいグロテスクなゾンビ映画を想像していたので、ちょっとビックリしました。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『バタリアン』ネタバレあり感想

ゾンビが増加する一方で、まさに手も足もでない状態。一体どのようなラストが待ち受けるのか。

という事で、オチがまさかの爆破ネタという、身も蓋もないエンディングでした。いや、もうすごい。言い訳もしないという潔さ。

爆破でエンドだから、やりたい放題やっていたんだなぁって、妙に納得してしまいました。このラストについて、真面目なホラー映画なら「いやいやいや」ってなるんですが、本作だと許される不思議。

ラストも含めて、いろいろと衝撃的な映画でした。

あと、普通に行動できるゾンビは、すごい厄介で怖いという事を認識されられる作品でもありました。



『バタリアン』のレビューや評価

音楽も含めてとにかくチープな作りでマニア受けはしそうだなぁという作品でした。

物語は単純ですが(ゾンビを含め)登場人物の表情が最高です。

序破急は整理され、主人公たちとの一体感は十二分。
さらに、ゾンビたちのキャラは特筆モノ。
彼(?)らの行動理由もキチンと描写されているから、心憎い。
オチがあっけないとか受け入れ難いとかあるかもしれない。


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