映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2017年4月12日に公開した記事を再編集したものとなっております。




動画配信サイトで、度々、見かける女性の口に逆十字のある、インパクト大なジャケット。

気になっていたのだけれど、まだ鑑賞していなかった映画『デビル・インサイド』。

アマゾンでレビューを覗いてみると、POV作品であると知ったので、これは気楽に鑑賞できると思い、2017年に視聴しました。

タイトルからわかるとおり、悪魔に関する映画となっております。

はてさて、この作品、一体どんな内容なのか。

今回は『デビル・インサイド』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。




『デビル・インサイド』について

原題:『THE DEVIL INSIDE』

製作:2012年アメリカ

日本公開日:劇場未公開

上映時間:1時間23分(83分)

オススメ度:★★★☆☆(三つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

助けたいのなら、知りなさい。



1989年、アメリカ合衆国、コネチカット州。

ある日、警察に通報が入る。

通報者はマリア・ロッシという女性。

彼女は神父ら三名を殺害したと主張する。

現場に駆け付けた警察は、神父らがマリアに対し悪魔祓いをおこなっていた事を知る。

マリアは殺人罪で逮捕されるも、彼女は精神疾患の診断を受け、バチカンの医療施設へ収容される事になった。

いわゆるロッシ事件である。




マリア・ロッシには、一人の娘がいた。

名はイザベラ。

彼女は母親に会うべく、ドキュメンタリー監督とともに、バチカンへと赴く。

この映画は、イザベラによるロッシ事件の真相解明に奮闘するものである。

なお、教会関係者は、本作への関与を全て否定している。




本作を視聴できる動画配信サービス

Amazonプライムビデオ『デビル・インサイド』(字幕版)

Amazonプライムビデオ『デビル・インサイド』(吹替版)

動画レンタルor動画購入にて、鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

2025年5月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。




music.jp

会員の方は、動画レンタルにて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

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スタッフ

監督・脚本:ウィリアム・ブレント・ベル

脚本・製作:マシュー・ピーターマン

製作:モリス・ポールソン

製作総指揮:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、スティーヴン・シュナイダー、マーク・ヴァーラディアン、エリク・ハウサム




キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)

イザベラ・ロッシ:フェルナンダ・アンドラーデ(木下紗華)

ベン・ローリングス神父:サイモン・クォーターマン(桐本琢也)

デヴィッド・キーン神父:エヴァン・ヘルムス(宮本充)

マイケル・シェーファー:イオヌット・グラマ(蓮池龍三)

マリア・ロッシ:スーザン・クロウリー(竹村叔子)

ローザ:ボニー・モーガン(高柳博美)

ドレイファス警部補:ブライアン・ジョンソン(居谷四郎)

クリストファー・エイムズ神父:ジョン・プロスキー(青木強)

アントニオ・コスタ医師:クラウディウ・イストドール(北川勝博)

マルコ:トマ・ダニラ(白石充)







おっさんのネタバレなし感想

全体的な感想

本作はロッシ事件という架空の事件を実話という設定で、その事件の真相を追うというモキュメンタリーとなっています。

モキュメンタリーとはフェイクドキュメンタリーの事で、フィクションをあたかも本当に実在したという体で製作するドキュメンタリー。

有名な映画は、モキュメンタリーブームの火付け役となった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』ですね。






レビューや感想を見てみると「よくある主観映像作品」と書かれているんですが、これは半分間違いとなっています。

POV作品を比較的よく鑑賞しているとよくわかるんですが、本作が他のPOV映画と異なる点があるんですね。

それが、本作はちゃんとモキュメンタリー映画として製作しているという事です。

POV作品の多くは、実はファウンド・フッテージ形式が多いんですね。

ファウンド・フッテージというのは、撮影者たちが行方不明になり、後日、動画を撮影したデータやビデオテープなどが回収され、その映像が一般公開されたという形式の作品の事です。

本作は厳密にはファウンド・フッテージなのですが、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のように、そのフッテージを編集し、映画として公開したという設定なのです。




ですので、ちゃんと面白いのですよ。

確かにホラー作品としては、なかなか事件が発生せず、前半はひたすらインタビューのみという構成。

がっつりホラー描写を期待していた人は、がっかりしてしまう事でしょう。

しかし、ホラー映画が好きであれば、問題なく面白く感じる事ができるような作りになっている、意外と良くできた映画となっています。




ホラー映画が好きで、かつモキュメンタリーが好きである人なら、オススメできる作品。

ホラー映画が好きでも、モキュメンタリーが好きでなければ、厳しい内容のものとなっております。




『デビル・インサイド』の良いところ

雑なCGを多用する事なく、基本はインタビューでストーリーを構成しつつ、観客のイマジネーションによって、恐怖を演出するという、なかなかに面白い作品でしたね。

制作したい作品をちゃんと理解した上で、きちんと作られている点が好印象。




ちゃんとモキュメンタリーとして作っているため、映像を編集できる点も良かったですね。

POV映画では、よく「編集してるじゃん」ってツッコミたくなる作品も多いのですが、本作は最初に「映画です」って明言していますからね。

モキュメンタリーとは何かを、ちゃんと考えて製作されていました。




ホラー描写だけでストーリーを構築するのではなく、「悪魔祓い」や「悪魔」、ロッシ事件についての説明やそれぞれの考え方や教会の現在のスタンスなど、解説に多く時間を割いている点は良かったです。

ドキュメンタリーって、基本はそういうものですからね。

この部分がなくなると、それこそ、普通のPOV映画になってしまいます。




『デビル・インサイド』の悪いところ

ホラー描写がないので、そういう作品を期待するとNG。

インタビュー映像が多いため、そういう映像を楽しめない人には、ほぼほぼ不向きとなっております。

モキュメンタリーって何かを知らないと、基本的に楽しめない映画となっているので、注意が必要です。




最初に書いたのですが、本作は厳密にいうと、ファウンド・フッテージであり、モキュメンタリーとなっています。

実際、劇中ではファウンド・フッテージと明言されていないのですが、ラストまで鑑賞すると、わかるようになっています。

ただ、この映画の結末では誰が本作を公開したのか、判然としないというのが正直なところ。

最後の最後で、ツメの甘さが出てしまったのが、とても残念です。

どうして、こんなラストにしてしまったのか、本当に理解できないです。




口コミレビューや評価

下記サイトで『デビル・インサイド』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com

allcinema




今回のネタバレなし感想のまとめ

基本的には面白く鑑賞する事はできました。

ただラストに納得がいかない感じで、なんともモヤモヤしてしまいます。




それまでの構成が良かっただけに、最後に力が抜けてしまい、残念。

けれど、Z級映画ではないので、興味がおありであれば、一度チャレンジしてみてください。




という事で、ここまでは『デビル・インサイド』のネタバレなし感想でした。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!




この下にネタバレあり感想を書いております。

本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。

まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。




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ネタバレあり感想

マリア・ロッシには、複数の悪魔が取り憑いており、おそらく「悪魔祓い」できない事例なのではないかと考えられます。

わたしは「悪魔憑き」とは、一人に対し悪魔一体と考えていたので、こんな考え方もあるのかと素直に感心しました。

複数の悪魔が取り付く人間とは、一体どのような人なのか。

それに興味が湧きましたね。

そういう人々のデータを集めてみると、なにか共通点みたいなものがでるのでしょうか。




また、悪魔が他の人に瞬時に乗り換える「転移」という考え方もユニーク。

なんだか悪魔が感染していくようで、この現象そのものは、すごく恐い。

今まで「悪魔祓い」とは、悪魔が取り憑かれてしまった人と神父様の体力がすごく必要で、消耗が激しく、命の危険があるから、「悪魔祓い」には厳しい審査があるものだと思っていたのですが、それだけではないという事がわかっただけでも、本作を見た価値はありました、個人的には。




「悪魔祓い」と「悪魔憑き」、さらには「信仰」というものについて、いろいろと考えさせられる作品。

「悪魔憑き」は遺伝する可能性も示唆されています。

科学的なアプローチがもっと盛り込まれていれば、非常にクオリティーの高い映画になっていた可能性もあり、個人的には、なかなか楽しめた映画でございました。




ただ、ラストが駄目。

どうして、フェイクドキュメンタリーって撮影者たちを全滅させてしまうのか。

特に本作の場合、ドキュメンタリー監督が死んでしまうと、本作が世に出ないではないですか。

どうして、最後にやってはいけない事をやらかしたのか。

そこの部分だけが、どうにも気になりましたね。




という事で、『デビル・インサイド』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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