それは、執拗に、ただ喰うために襲う。
今回ご紹介する映画:『ブロブ/宇宙からの不明物体』
原題:『THE BLOB』
製作:1988年アメリカ
上映時間:1時間34分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
不意にポールが男性のいるベッドを見てみると、男性の様子が明らかにおかしい事に気付く。医者とともに、ポールはベッドに向かうと、なんと男性の肉体の半分以上が溶解している!事件だと直感したポールは警察に電話をかけようと、近くの部屋へ駆け込む。
一方、ポールがいない事に気付いたメグは、ポールの悲鳴を聞きつけ、声の聞こえた方へ向かう。すると、そこにはアメーバ状に包まれ、絶命しようとしているポールがいた。それを見て気を失ってしまったメグ。アメーバ状の生命体はポールを飲み込むと、人知れず、どこかへと姿を消すのだった。
アメーバ状の生命体は一体なんなのか?街の住民は一体どうなってしまうのか?
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今回ご紹介する映画は、このブログでも取り上げた事がある、スティーブ・マックィーン主演のB級映画『絶対の危機(ピンチ)』をリメイクした作品となります。
オリジナル版は、映画のアイデアをどのように映像化すればいいのか、苦心した事が垣間見える良作でございました。CGが発達した時分に、この映画が、リメイク作品として、どのように生まれ変わったのか。
わたしのトラウマ映画のひとつ『ブロブ/宇宙からの不明物体』の感想を、今回は書いていくんだぜ?
脚本:フランク・ダラボン
製作:ジャック・H・ハリス、エリオット・カストナー
製作総指揮:アンドレ・ブレイ
音楽:ミヒャエル・ヘーニッヒ
出演者:ケヴィン・ディロン、ショウニー・スミス、ドノヴァン・リーチ、ジェフリー・デマン、ポール・マクレーン、ジョー・セネカ、他

しかし、完敗かというと、先ほども書いた通り、健闘した部分もあるので、トータルで、まぁまぁかな?って感じの映画です。
グロテスクな描写がありますので、苦手な人は要注意。グロ描写に耐性があって、ホラー映画が好きであれば、オススメします。
CGの大幅な進歩のおかげで、オリジナル版では、やや不十分であった、アメーバ状の生命体の造詣は、なかなか良かったですね。人がこの生物に飲み込まれた途端に溶かされていくという気持ち悪さは、オリジナル版製作当時にはできなかった描写ですから。
オリジナル版のストーリーを基に物語を再構築しているため、テンポは比較的早い。エンターテインメントに徹しているので、肩の力を抜いて、気軽にクリーチャームービーを楽しむ事ができる点は、1980年代ホラーの良いところです。
登場人物について、最初から登場していた若者が早々に退場し、それまであまり出番のなかった不良が主人公でしたって、これは乗れない。アメフトの若者に感情移入してしまっているので、なんか、心が迷子状態になってっしまいました。どうして、こんなシナリオにしてしまったのか。
さらに、宇宙生物の正体について言及された部分はいただけない。まぁ、米ソの緊張感が作品に反映されたからなのかもしれないですが、理由をつけてしまうと、途端に白けてしまいます。この作品 の場合、宇宙生物がわけわからんものだから、怖いんですよ。それを科学者が説明してしまっては、なんだかなぁ。まっ、これも好みの問題ですな。
『ザ・フォッグ』でもそうでしたが、リメイク版はやっぱり無駄な装飾がついてしまって、作品をダメにしている事が多いですね。素直にリメイクすればいいのにって思ってしまう反面、自分たちの色をつけたいと思ってしまうのも、まぁ、わからなくはありません。難しい問題ですね。
本作は、できれば、オリジナル版と合わせて鑑賞して欲しい作品。それぞれの良いところとそうでないところを比べる事ができて、なかなか面白いですよ。
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↓ここからネタバレあり。注意!↓
というか、牧師さんが政府の科学者たちを連れてきたと思っていたのに。まったく本筋と関係なくて、なんのために登場したんだろう??
YAHOO!JAPAN映画『ブロブ/宇宙からの不明物体』
今回ご紹介する映画:『ブロブ/宇宙からの不明物体』
原題:『THE BLOB』
製作:1988年アメリカ
上映時間:1時間34分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
予告編動画
『ブロブ/宇宙からの不明物体』のあらすじ
チアリーダーのメグとアメフト部のポールは、初デートの途中で、飛び出してきたホームレスの男性を、うっかりはねてしまう。その後すぐに街の不良であるブライアンが現れる。状況がよくわからないポールは、メグに言われるがまま、男性を病院へ運ぶ。男性の腕には、得体の知れないブヨブヨとした物体が付着していた。病院へ到着するも、医者は忙しく、なかなか男性を診てくれない。ブライアンは自分には関係ないとばかりにそそくさと退散。男性はベッドに横たわり、男性の代わりに診断書をポールが書く事に。不意にポールが男性のいるベッドを見てみると、男性の様子が明らかにおかしい事に気付く。医者とともに、ポールはベッドに向かうと、なんと男性の肉体の半分以上が溶解している!事件だと直感したポールは警察に電話をかけようと、近くの部屋へ駆け込む。
一方、ポールがいない事に気付いたメグは、ポールの悲鳴を聞きつけ、声の聞こえた方へ向かう。すると、そこにはアメーバ状に包まれ、絶命しようとしているポールがいた。それを見て気を失ってしまったメグ。アメーバ状の生命体はポールを飲み込むと、人知れず、どこかへと姿を消すのだった。
アメーバ状の生命体は一体なんなのか?街の住民は一体どうなってしまうのか?
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今回ご紹介する映画は、このブログでも取り上げた事がある、スティーブ・マックィーン主演のB級映画『絶対の危機(ピンチ)』をリメイクした作品となります。
オリジナル版は、映画のアイデアをどのように映像化すればいいのか、苦心した事が垣間見える良作でございました。CGが発達した時分に、この映画が、リメイク作品として、どのように生まれ変わったのか。
わたしのトラウマ映画のひとつ『ブロブ/宇宙からの不明物体』の感想を、今回は書いていくんだぜ?
今回利用した動画配信サービス
『ブロブ/宇宙からの不明物体』のスタッフとキャスト
監督・脚本:チャック・ラッセル脚本:フランク・ダラボン
製作:ジャック・H・ハリス、エリオット・カストナー
製作総指揮:アンドレ・ブレイ
音楽:ミヒャエル・ヘーニッヒ
出演者:ケヴィン・ディロン、ショウニー・スミス、ドノヴァン・リーチ、ジェフリー・デマン、ポール・マクレーン、ジョー・セネカ、他

『ブロブ/宇宙からの不明物体』の感想
まぁまぁ面白いB級SFホラー映画ですね。リメイク作品というのは、どうしてもオリジナル版を超える事ができないのが常です。本作の場合、オリジナル版を超える点は確かにありますが、映画そのものの面白さでいくと、残念ながら、オリジナルには勝てませんでした。しかし、完敗かというと、先ほども書いた通り、健闘した部分もあるので、トータルで、まぁまぁかな?って感じの映画です。
グロテスクな描写がありますので、苦手な人は要注意。グロ描写に耐性があって、ホラー映画が好きであれば、オススメします。
『ブロブ/宇宙からの不明物体』の良いところ
細かい部分には変更を加えているものの、基本の物語はオリジナル版に準じています。大幅に変更するよりは懸命な判断で、結果的に、この判断に救われたかたちとなっていました。CGの大幅な進歩のおかげで、オリジナル版では、やや不十分であった、アメーバ状の生命体の造詣は、なかなか良かったですね。人がこの生物に飲み込まれた途端に溶かされていくという気持ち悪さは、オリジナル版製作当時にはできなかった描写ですから。
オリジナル版のストーリーを基に物語を再構築しているため、テンポは比較的早い。エンターテインメントに徹しているので、肩の力を抜いて、気軽にクリーチャームービーを楽しむ事ができる点は、1980年代ホラーの良いところです。
『ブロブ/宇宙からの不明物体』の悪いところ
オリジナル版製作当時では、宇宙生物の描写に、どうしても制限がかかってしまい、結果、リメイク版の見た目の気持ち悪さはありませんでした。オリジナル版は、これを逆手にとって、人が消えていく怖さを引き出した訳ですが、本作は宇宙生物を特撮で表現できてしまったため、そこで考える事をやめてしまったようです。早い段階で宇宙生物が人を消化するシーンを入れてしまったため、それ以降、場所は違えど、似たようなシーンの連続となります。多少の工夫は見られるものの、個人的には、オリジナル版の何を考えているのかわからない不気味さの方が怖いと感じました。まぁ、このあたりは好みの問題かもしれません。登場人物について、最初から登場していた若者が早々に退場し、それまであまり出番のなかった不良が主人公でしたって、これは乗れない。アメフトの若者に感情移入してしまっているので、なんか、心が迷子状態になってっしまいました。どうして、こんなシナリオにしてしまったのか。
さらに、宇宙生物の正体について言及された部分はいただけない。まぁ、米ソの緊張感が作品に反映されたからなのかもしれないですが、理由をつけてしまうと、途端に白けてしまいます。この作品 の場合、宇宙生物がわけわからんものだから、怖いんですよ。それを科学者が説明してしまっては、なんだかなぁ。まっ、これも好みの問題ですな。
『ブロブ/宇宙からの不明物体』のまとめ
そういえば、この映画、むかしは、普通にテレビでオンエアされていましたね。今では絶対に無理だろうなぁ。『ザ・フォッグ』でもそうでしたが、リメイク版はやっぱり無駄な装飾がついてしまって、作品をダメにしている事が多いですね。素直にリメイクすればいいのにって思ってしまう反面、自分たちの色をつけたいと思ってしまうのも、まぁ、わからなくはありません。難しい問題ですね。
本作は、できれば、オリジナル版と合わせて鑑賞して欲しい作品。それぞれの良いところとそうでないところを比べる事ができて、なかなか面白いですよ。
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『エルム街の悪夢3/惨劇の館』の感想 完結編かと思いきやシリーズの方向性を決めた佳作↓ここからネタバレあり。注意!↓
『ブロブ/宇宙からの不明物体』ネタバレあり感想
オリジナル版のラストを、どのようにリメイクしたのかなぁって、ちょっと期待しながら見たんですが、絶句。本作のラストは、ちょっとダメ。オリジナル版では「氷が溶けたら蘇る」という、いま見ても強烈な終わり方で、それと比べると、あまりにもちゃちい。確かに文明の終焉は、人がもたらすかもしれません。けれど、神様とか地獄とか、そういう壮大なものになると、ちょっとイメージしにくいため、怖さも半減。ラストでよくわからない事になってしまったのが残念です。というか、牧師さんが政府の科学者たちを連れてきたと思っていたのに。まったく本筋と関係なくて、なんのために登場したんだろう??
『ブロブ/宇宙からの不明物体』のレビューや評価
不明物体はゼリー状の何とも気色悪い代物で、人間を食べる度に巨大化し、冒頭から主人公と思った好青年がグロテスクな殺され方をされるシーンや、レストランで働く男性が台所の流しの配管に吸い込まれるシーンは、B級らしいおぞましさが一杯で結構愉しめた。
配管の中に吸い込まれていったりだとか、恋人の胸に手を入れたらそこから吸収など、前半の方が笑えたという印象。
そしてブロブの質感だ。
あのドロッとした感覚は、当時としてはかなり力を入れた特殊効果だったのだろうと察しが付く。
主役と思っていた男があっさり飲み込まれるなど意表を突く展開もお気に入り。
子供まで容赦なしというあたりもB級のスタンスに入っていると思う。
80年代SF感ビンビンの映画でした
YAHOO!JAPAN映画『ブロブ/宇宙からの不明物体』