全てを食らいつくす、無数の虫!
今回ご紹介する映画:『グリード FROM THE DEEP』
原題:『食人虫』
製作:2014年中華人民共和国
日本公開日:未公開
上映時間:1時間22分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
その生物の繁殖に、ついに成功した科学者は、しかし、制御不能となった虫に喰われてしまい、絶命。
無数の小さな幼体は海上に放たれてしまい、とあるリゾート地へたどり着く。
そこで、仕事として、そのリゾート地へ赴いた一組のカメラマンカップルが、人々を貪る虫たちと対峙することになるのだが……。
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はい。
この映画、「90分で3000人。食って食って食いまくれ!」というキャッチフレーズでおなじみの、あの面白いB級映画『ザ・グリード』とは、全く関係のない映画でございます。
わざわざ、こんな邦題を付けなくても、普通に原題の『食人虫』でいいと思うんですけどね。変な邦題は、ユーザーを怒らせるだけですよっと。
アメリカ映画と思って視聴したら、なんと中国映画という事で、ビックリしました。
中国でクリーチャー系パニック映画という組み合わせは、あまり馴染みがないので、興味津々のおっさんでございます。
巷では、すこぶる評判の悪い、この映画。
一体どんな作品なのかしら?
という事で、今回は『グリード FROM THE DEEP』の感想を書いていくんだぜ?
製作:ヤン・チュン、リウ・シャオミン、リウ・シャオグァン
脚本:アガン
撮影:ン・キンマン
編集:リー・グ、ジン・リャンリャン
出演者:シア・ジートン、ジャン・ズーリン、エリック・ワン、ディン・チュンチェン、シュー・ホアンシャン、シウ・ルイ
前半のストーリー進行は割りとノンビリしているのですが、3組くらいの物語が同時進行しているので、意外とすんなり鑑賞する事ができました。
起承転結がはっきりしているので、観やすい作品に仕上がっています。
とにかくスタッフとキャストが、「こういう映画を作りたいんだ!」という情熱が作品に宿っていて、最後までグイグイ引っ張っていく。そんな映画。
CGは安っぽくて、一部ご都合主義的な展開や設定が散見するものの、トータルではクオリティーの高い映画なのではないでしょうか。
これがアメリカではなく、中国という国で作られたというのが最大の特徴で、邦画もうかうかしていられないですよ。
これでもかっていうくらい、虫たちがウヨウヨ登場するので、虫が苦手な人は要注意。
B級映画やZ級映画フリークであるなら、要チェック!
ラストの適当さに苦言を呈している方もいらっしゃったのですが、本作の終わりくらい、軽いテイストのエンディングでも良いのではないかと。
というのも、それまでに存分に怖い思いや怒涛の展開を繰り広げてくれたので、最早ラストはおまけで、ハッピーエンドで締めくくった方が、余韻が残って、この場合、正解と考える、おっさんです。
これ以上やってしまうと、お腹いっぱいで「もう食べれないよー」と言っているにも関わらず、無理矢理、食べ物を口に突っ込まれるように、嫌気がさしてしまうのでは?
最初から最後まで、徹底的にB級クリーチャーパニック映画でございました。
キャラクターが煩い、という感想もチラホラありましたけど、個人的には、さほど気になりませんでした。
本作のヒロインのような、謎のハイテンションでも、特に問題ナッシングでした、わたしの場合。
ただ人によっては、ヒロイン含め、謎のテンションに辟易する可能性がありますので、難しいところですな。
わたしは、終盤における、ヒロインの積極性が、とても楽しかった。
主人公とともに、「おいおいおい!」って、ツッコンでしまったよ。
序盤では、複数のキャラクターの物語が同時進行しているため、虫が登場するまで、飽きる事なく鑑賞できたのですが、その登場人物たちを終盤まで、上手に活かす事ができなかったように感じます。
確かに劇中では、それぞれのキャラクターに役割があったのですが、もう少し、キャラクターに意味を持たせても良かったように感じます。
このあたり、もう少し詰めていれば、もっと良かったのにねぇ。
このメイキングが不要という方もいらっしゃいましたけど、わたしは、中国国内における映画製作の裏側を見る事ができて、面白かったですけどね。
本作は、中国内で、最初から劇場用に3D上映を念頭に置いて製作されていて、さらに中国では珍しくCGを駆使した作品になっています。
中国でも、このタイプの作品は非常に珍しいという事で、かなり野心的な映画である事が伺えます。
と同時に、中国でも、映画製作に携わる人で、熱い魂を持つクリエイターがいるという事で、漫画原作を映像化し続ける邦画業界は、改めて、危機感を持った方が良いと感じました。
という事で、今回は『グリード FROM THE DEEP』の感想でした。
それでは、今日はこの辺で。
しーゆー!
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↓ここからネタバレあり。注意!↓
栄養を補給するために成体は幼体を産み出し、白い幼体は人を食べ、赤くなると成体の元へ帰り、成体に食べられる、という虫のようです。
昆虫博士が「このタイプの虫は満腹になると、人を襲わなくなる」と主人公に説明するシーンがあるのですが、これ、伏線かな?って思っていたのですが、回収される事なく、終わってしまって、ちょっと残念でした。
正確には回収されたけど弱いって感じ。もう少しわかりやすい描写があった方が良かった。
ヒロインがチェーソーで成体を倒したり、ラストにヒロインがプロポーズされて、高速移動するなど、ヒロインがほぼ主人公ともいうべき作品でした。
けど、わたしとしては、ヒロインの女優さんが可愛かった(顔ではなく雰囲気、というか仕草など)ので、特に気にならなかったですな。
うーん、そんなに悪い映画なのかな?わたしがおかしいのか。改めて、わたしの映画趣味は偏っているなぁと感じた作品でございました。
という事で、『グリード FROM THE DEEP』のネタバレ感想でした。
それでは、しーゆー!!
YAHOO!JAPAN映画『グリード FROM THE DEEP』
今回ご紹介する映画:『グリード FROM THE DEEP』
原題:『食人虫』
製作:2014年中華人民共和国
日本公開日:未公開
上映時間:1時間22分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)
『グリード FROM THE DEEP』予告編動画
『グリード FROM THE DEEP』のあらすじ
海上に浮かぶ巨大なタンカー。そこでは、ある生物の研究がおこなわれていた。その生物の繁殖に、ついに成功した科学者は、しかし、制御不能となった虫に喰われてしまい、絶命。
無数の小さな幼体は海上に放たれてしまい、とあるリゾート地へたどり着く。
そこで、仕事として、そのリゾート地へ赴いた一組のカメラマンカップルが、人々を貪る虫たちと対峙することになるのだが……。
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はい。
この映画、「90分で3000人。食って食って食いまくれ!」というキャッチフレーズでおなじみの、あの面白いB級映画『ザ・グリード』とは、全く関係のない映画でございます。
わざわざ、こんな邦題を付けなくても、普通に原題の『食人虫』でいいと思うんですけどね。変な邦題は、ユーザーを怒らせるだけですよっと。
アメリカ映画と思って視聴したら、なんと中国映画という事で、ビックリしました。
中国でクリーチャー系パニック映画という組み合わせは、あまり馴染みがないので、興味津々のおっさんでございます。
巷では、すこぶる評判の悪い、この映画。
一体どんな作品なのかしら?
という事で、今回は『グリード FROM THE DEEP』の感想を書いていくんだぜ?
今回利用した動画配信サービス
Netflix ネットフリックス『グリード FROM THE DEEP』のスタッフとキャスト
監督:イエン・ジア製作:ヤン・チュン、リウ・シャオミン、リウ・シャオグァン
脚本:アガン
撮影:ン・キンマン
編集:リー・グ、ジン・リャンリャン
出演者:シア・ジートン、ジャン・ズーリン、エリック・ワン、ディン・チュンチェン、シュー・ホアンシャン、シウ・ルイ
『グリード FROM THE DEEP』の感想
結構、良かったですね。前半のストーリー進行は割りとノンビリしているのですが、3組くらいの物語が同時進行しているので、意外とすんなり鑑賞する事ができました。
起承転結がはっきりしているので、観やすい作品に仕上がっています。
とにかくスタッフとキャストが、「こういう映画を作りたいんだ!」という情熱が作品に宿っていて、最後までグイグイ引っ張っていく。そんな映画。
CGは安っぽくて、一部ご都合主義的な展開や設定が散見するものの、トータルではクオリティーの高い映画なのではないでしょうか。
これがアメリカではなく、中国という国で作られたというのが最大の特徴で、邦画もうかうかしていられないですよ。
これでもかっていうくらい、虫たちがウヨウヨ登場するので、虫が苦手な人は要注意。
B級映画やZ級映画フリークであるなら、要チェック!
『グリード FROM THE DEEP』の良いところ
モンスターパニックを研究している
日々、アメリカで生産されているB級・Z級のモンスターパニックムービーをよく研究しているのではないか?というくらい、クリーチャー系映画としては、よくまとまっておりました。ラストの適当さに苦言を呈している方もいらっしゃったのですが、本作の終わりくらい、軽いテイストのエンディングでも良いのではないかと。
というのも、それまでに存分に怖い思いや怒涛の展開を繰り広げてくれたので、最早ラストはおまけで、ハッピーエンドで締めくくった方が、余韻が残って、この場合、正解と考える、おっさんです。
これ以上やってしまうと、お腹いっぱいで「もう食べれないよー」と言っているにも関わらず、無理矢理、食べ物を口に突っ込まれるように、嫌気がさしてしまうのでは?
最初から最後まで、徹底的にB級クリーチャーパニック映画でございました。
笑えるところもちゃんとある
このあたりは、好き嫌いが出るかもしれないのですが、中国映画らしいシーンもちゃんとあって、微笑ましいです。キャラクターが煩い、という感想もチラホラありましたけど、個人的には、さほど気になりませんでした。
本作のヒロインのような、謎のハイテンションでも、特に問題ナッシングでした、わたしの場合。
ただ人によっては、ヒロイン含め、謎のテンションに辟易する可能性がありますので、難しいところですな。
わたしは、終盤における、ヒロインの積極性が、とても楽しかった。
主人公とともに、「おいおいおい!」って、ツッコンでしまったよ。
『グリード FROM THE DEEP』の悪いところ
もう少し脚本の整理を
普通に楽しく鑑賞した本作ですが、なぜ登場したのか、非常に謎なキャラクターも存在しておりました。序盤では、複数のキャラクターの物語が同時進行しているため、虫が登場するまで、飽きる事なく鑑賞できたのですが、その登場人物たちを終盤まで、上手に活かす事ができなかったように感じます。
確かに劇中では、それぞれのキャラクターに役割があったのですが、もう少し、キャラクターに意味を持たせても良かったように感じます。
このあたり、もう少し詰めていれば、もっと良かったのにねぇ。
『グリード FROM THE DEEP』のまとめ
エンドクレジットでは、本作の裏側を見る事ができるよう、メイキングがあります。このメイキングが不要という方もいらっしゃいましたけど、わたしは、中国国内における映画製作の裏側を見る事ができて、面白かったですけどね。
本作は、中国内で、最初から劇場用に3D上映を念頭に置いて製作されていて、さらに中国では珍しくCGを駆使した作品になっています。
中国でも、このタイプの作品は非常に珍しいという事で、かなり野心的な映画である事が伺えます。
と同時に、中国でも、映画製作に携わる人で、熱い魂を持つクリエイターがいるという事で、漫画原作を映像化し続ける邦画業界は、改めて、危機感を持った方が良いと感じました。
という事で、今回は『グリード FROM THE DEEP』の感想でした。
それでは、今日はこの辺で。
しーゆー!
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『グリード FROM THE DEEP』のネタバレあり感想
虫の役割について
結局のところ、劇中で登場する虫は、カマキリの変異体といった感じのようです。栄養を補給するために成体は幼体を産み出し、白い幼体は人を食べ、赤くなると成体の元へ帰り、成体に食べられる、という虫のようです。
昆虫博士が「このタイプの虫は満腹になると、人を襲わなくなる」と主人公に説明するシーンがあるのですが、これ、伏線かな?って思っていたのですが、回収される事なく、終わってしまって、ちょっと残念でした。
正確には回収されたけど弱いって感じ。もう少しわかりやすい描写があった方が良かった。
ヒロインがチェーソーで成体を倒したり、ラストにヒロインがプロポーズされて、高速移動するなど、ヒロインがほぼ主人公ともいうべき作品でした。
けど、わたしとしては、ヒロインの女優さんが可愛かった(顔ではなく雰囲気、というか仕草など)ので、特に気にならなかったですな。
うーん、そんなに悪い映画なのかな?わたしがおかしいのか。改めて、わたしの映画趣味は偏っているなぁと感じた作品でございました。
という事で、『グリード FROM THE DEEP』のネタバレ感想でした。
それでは、しーゆー!!
『グリード FROM THE DEEP』のレビューや評価
B級映画として見ましたが、クソつまらない!
一瞬でも心に残るところが何1つなかったこの作品…
制作に3年かけたらしいですよ、自慢気に言ってました。
YAHOO!JAPAN映画『グリード FROM THE DEEP』