ロックンロール・ヴァンパイアムービー!

今回ご紹介する映画:『ヴァンパイア・サック』(SUCK)
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『ヴァンパイア・サック』のあらすじ

売れないインディーズ・バンドのジェニファー(ジェシカ・パレ)の様子が、ある日を境に一変。顔が変わるばかりでなく、演奏が格段にうまくなり、セクシーで異様なオーラを放っていた。何とジェニファーはバンパイアになっていたのだ。ジェニファーのカリスマ性でバンドは売れ、ほかのメンバーもバンパイアになろうとするのだが……。(シネマトゥデイ『ヴァンパイア・サック』


『ヴァンパイア・サック』公式ホームページ


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今回の『ヴァンパイア・サック』という映画にて、ニコニコ動画の生放送で配信されていた作品は、ひとまず消化。けれど、夏なんで、また、ニコニコ動画でオンエアされる作品があるかもしれないので、その時は、また感想を書いていきます。

さて、ラストを飾る『ヴァンパイア・サック』。このままいくと、ブラジルのトンデモ映画『吸血怪獣チュパカブラ』が一番面白いという、まさかの展開になっちゃいますが、さてさて。

ということで、『ヴァンパイア・サック』の感想を書いていきます。



『ヴァンパイア・サック』映画情報

イギー・ポップやアリス・クーパーほか、ひと癖もふた癖もある豪華ロックスターが顔をそろえるバンパイア・コメディー。ある女性ベーシストがバンパイアになったことを機に、パッとしないバンドが超のつくほどの売れっ子になっていくさまを描く。『ホワイト・ライズ』のジェシカ・パレがベーシストを演じ、前出のスターたちのほかにも『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルや映画出演が珍しいモービーなどが共演。作品を彩るロックの名曲や音楽ネタにも注目だ。(シネマトゥデイ『ヴァンパイア・サック』


『ヴァンパイア・サック』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:ロブ・ステファニューク

キャスト
ジェシカ・パレ
ロブ・ステファニューク
イギー・ポップ
アリス・クーパー
マルコム・マクダウェル
ディミトリー・コーツ
ヘンリー・ロリンズ
モービー
アレックス・ライフソン



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『ヴァンパイア・サック』の感想

『ボニー&クライドVSヴァンパイア』に引き続き、バンパイアものでございますが、この『ヴァンパイア・サック』は、かなり面白かったです。今回のニコニコ動画生放送ではダントツのクオリティーの高さ。いやはや、安心しました。

作品的に、しっかりとしたストーリーで、何を描きたいのか、はっきりしているため、安心してラストまで鑑賞することができる作品でした。

基本はコメディーで、ロックをテーマにしているため、当然、ミュージカルのところもあります。違和感なく、シーンを挿入しているため、とても見やすいB級映画になっています。

B級映画が好きな人になら、ひとまず、オススメできます。コメディーやミュージカルが苦手なら、B級好きでも、拒否反応を覚えるかもしれません。



『ヴァンパイア・サック』の良いところ

大笑いするような作品ではないんですが、クスクスするような笑いやシーンがあって、とても楽しい作品。笑いの部分は不謹慎な笑いもあるんで、好き嫌いはでてしまうかもしれないですが、B級映画が好きなら、おそらく許容範囲内だと思います。

移動のシーンはミニチュアを使っていたりするなど、わざとチープに描写していたり、メリハリがちゃんとある作品。

ラストのシリアスな戦いも、尺そのものはあまりないんですが、ちゃんとハラハラドキドキの展開が繰り広げられるので、満足度も高い。

とてもクオリティーの高いホラーコメディーでした。



『ヴァンパイア・サック』の悪いところ

まぁ、強いて挙げるなら、笑いの部分が多いところでしょうか。

シリアスな映画を期待すると失敗しちゃいますね。



『ヴァンパイア・サック』のまとめ

大物ロックスターに重要なキャラクターを担ってもらった甲斐あって、「ロックとは?」という哲学を終始、繰り返している作品。ロックを貫き通す人は、何かを犠牲にして、何かを失って、その結果、成功を収めるのかもしれません。そして、これは普通の人でも同じこと。何かを貫き通すことは、すごく難しいし、時には何か大切なものを零し落としてしまうかもしれません。その時に下した決断に死ぬまで責任を持つことができるか? なんだか、そんなことを問われているような気がしました。

ちょい、胸に刺さりましたな。

個人的には、この映画、すごくオススメです。DVDを購入しても良いくらい、私は面白かったし、よかったです。肩の力を抜いて、世の中全てを罵倒したい時に、鑑賞してみると、意外と何かを見出すことができるかもしれません。


さて、今回のニコ生の映画については、
1位:『ヴァンパイア・サック』
2位:『吸血怪獣 チュパカブラ
3位:『ビッグフット UMA確認。
4位:『新・フランケンシュタイン』『ボニー&クライドVSヴァンパイア
といったところ。3位と4位は、殆ど変わりませんけどね。この三作品は完全に地雷映画です。『吸血怪獣 チュパカブラ』が地雷映画であるにも関わらず、奮闘したのには、ビックリしましたな。

興味のある作品がありましたら、鑑賞してみてくださいな。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓




『ヴァンパイア・サック』ネタバレあり感想

この映画のユニークなところは、ラスト。

ヴァンパイアになることを、一度は拒んだ主人公は、やっぱり有名になりたくて、成功者になりたくて、ヴァンパイアになって、ヴァンパイアの力でスターになります。スターで活躍していたけれど、ふと、我に返り、主人公たちは、この生活に満足したから、人間に戻ろう!ってことで、自分たちを吸血鬼にした元凶を倒しにいきます。

すげぇ、自己中ですね。けど、嫌いにはなれない。

結局、その元凶であるヴァンパイアを倒して人間に戻って、めでたしめでたし。

な訳もなく、最後の最後で、悪魔とでもいうべき、強力なオールドヴァンパイアが登場、再び主人公に迫るのです。「吸血鬼になれ」。

そんな悪魔に対して「吸血鬼になってまたロックしよう」と持ちかけるのは、劇中で最初にヴァンパイアにされ、今は奥さんというベーシストの女性。そして主人公が「うん」ってところで、終わる。

かるっ!!

むっちゃ、軽いやん!!

けど、嫌いじゃないぜ。そんなもんだよね、人っていう生き物は。

すごく自己中なストーリー展開なんだけど、吸血鬼含め、どうにも嫌いにはなれない人たち、すごく不器用な人たちの物語。

彼らは、これから、どんなロックをかましてくれるのか。

軽いノリの映画なのに、なんだか色々な深読みができる、良い映画でした。



『ヴァンパイア・サック』のレビューや評価

予想どおりにおバカでよかった!!w
途中色んなオマージュもあり
変にジオラマつかったりww
でも話も大概ちゃんとしてて
単なる目立ちたがり屋の批判もありつつ、、、
充分たのしめました。

マジメなのか笑いをとりたいのかわからないけど面白かった

ロック仕立てのバンパイアホラーかと思ってたら、
バンパイア・フィーチャリングの
ロックスキスキ映画でありました。
ビートルズ、ストーンズ、クイーンから
シカゴ、カーズ、スプリングスティーンなどなど
有名小ネタを随所に散りばめつつ、
ロックへの純な想いを
ちょっぴりほろ苦く綴った逸品。


YAHOO!JAPAN映画『ヴァンパイア・サック』