映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年6月19日に公開した記事を再編集したものとなっております。




『スプライス/SPLICE』は意外と評価が高いようで、映画好きの中にも変人奇人が多くなって嬉しい限りです。

調べてみると、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督は、あまり作品を発表してなくて残念。

まだ観ていない作品があるので、時間を作って、未見の作品を鑑賞したいところです。



というわけで、今回は『スプライス/SPLICE』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

本作をまだ見ていない方は、今回の感想はスルーしていただけると嬉しいです。







ネタバレなし感想





ネタバレあり感想

人間関係をえぐって描写する映画

人間の遺伝子と動物のDNAを組み合わせ、禁断の生物を生み出すという内容で、ビジネスとして研究に出資していた会社の考えは意外とまともです。

しかし、研究者は会社に還元するよりも、自分たちの知的探究心を満足させるためだけに、自分勝手に研究を進めるという研究者としてのタブー、人間としてのタブーを犯した先に、研究者も予想できない生物を生み出してしまいました。

この生物を主題に、本作では人間社会のさまざまな問題を描いています。




夫は子供欲しいけれど、奥さんは子供がきっかけで仕事を辞めたくない。

だったら、自分の仕事で子供みたいなのを作ったらいいじゃん!と訳のわからないことを考えついて、奥さんは自分のDNAをぶっこんで新しい生命体<ドレン>を作る。

可愛いからと子供のようにドレンに接するエルサに対し、いわば突然子供ができたことに戸惑い、比較的冷静に物事を考えることができるクライヴとの関係は、なんか子育ての覚悟ができていない夫婦のように描写しています。




また、エルサは幼少期に親から虐待を受けていたことが、ほんのり示され、だんだん大人になって反抗期を迎えるドレンに対し、虐待をしていくんですね。

親から受けたものは、そうありたくないと思いつつも、結局、毒親と同じことを繰り返す悲しみが示されています。




さらには、大人になったドレンと性交渉してしまうクライヴ、クライヴとの性交渉の果てに性転換して男になったドレンが母親であるエルサを襲い、子供を身篭らせるというまさかの異種姦・近親相姦を描くという……。

もう何がなんだか状態で、これでもかというくらい、現代社会のタブーというか、問題を前面に押し出しています。




SF映画を装いながら、人間ドラマが深く描かれていた作品で、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督って、かなり変態な人なんだなぁって、つくづく思いました。

まぁ、そこまで深読みしなくても、楽しめる人は楽しめる、アクの強い映画ですけどね。




口コミレビューや評価

下記サイトで『スプライス/SPLICE』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com



今回のネタバレあり感想のまとめ

人によっては、生理的嫌悪を抱くかもしれない映画でした。

私もちょっと面食らいましたけどね。

でも、好きな人には好きという、なんとも言えない不思議な映画です。

Amazonプライムビデオで配信されていなかったら、確実にDVD買うなぁ、この映画。




という事で、今回は『スプライス/SPLICE』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




DVD・Blu-ray






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