ON AIR オンエア 脳・内・感・染 [DVD]
using あまらく


今回ご紹介する映画:『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』(PONTYPOOL)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』のあらすじ

謎のウイルスに感染した小さな田舎町のラジオ局を舞台に謎のウィルス感染の恐怖を描いた、新感覚シチュエーション・ホラー。

かつて人気ラジオDJであったマジーは、ローカル番組を担当するほどに落ちぶれていた。ある日、番組を進行していたマジーは、中継に出ている「お天気ヘリ」のレポーターから、薬品にまつわる偽装事件の容疑者の家が、暴徒と化した人々に取り囲まれているという状況を知らせる。ラジオ局内にいるマジーと他のスタッフは、外で一体なにが起きているのか、わからない。時間が経過するにつれ、「お天気ヘリ」のレポーターや警察などから、次々と外の異変にまつわる情報が入ってくる。なぜ人々は暴徒化したのか。なにかのウイルスが蔓延しているのか。マジーはなにが起きているのかわからないまま、入ってきた情報を、リスナーに向けて発信する……。(上映時間97分)



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前から気になっていたホラー映画『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』。予告編を観て、いかにも私好みな映画だと思っていて、ようやくNetflixにて視聴いたしました。ということで、今回は、ようやくサメ映画から開放されまして、『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』の感想を書いていきます。


『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』のスタッフとキャスト

監督:ブルース・マクドナルド

キャスト
スティーヴン・マクハティ、リサ・フール、ジョルジーナ・ライリー、フラント・アリアナック、リック・ロバーツ



『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』の感想

Netflixでの評価は、あまりよくなかったので、「そうなのか(´・ω・`)」とあまり期待しないで鑑賞しました。

いやぁ、この映画、面白い!私は大好きな映画です。

いわゆるゾンビ映画のような雰囲気を持つシチュエーションムービーなんですが、ちゃんとオチも考えられていて、久しぶりにアイデア一発勝負の面白い映画を堪能しました。

ただ、かなりクセのある作品のため、いろんな人にオススメできるような映画ではありませぬ。



『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』の良いところ

オープニングは、まるでジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』に通じる、似たような雰囲気があり、とても不気味で良い感じ。

基本的に密室劇で、舞台はラジオ局内だけで物語が進行します。そのため、激しい事件は起きません。しかし、密室だからこその、じわじわくる、ゆったりめの起伏をストーリーにつけていて、随所にアイデアが詰まっている素晴らしい作品でした。

おそらく低予算で製作されていると思いますが、その低予算を逆手にとった、いま映画製作に携わっている人やこれから映画製作業界に就こうとしている人は、ぜひ鑑賞して勉強してほしい、お手本のような映画です。

アイデアが枯渇したとされるゾンビ映画業界において、低予算であることをここでも逆手にとり、本来メインである部分をあえてぼかし、ぼかすことによって、恐怖を煽るという試みがされています。そして、この試みは成功しているといえるでしょう。不気味だし、気味が悪く、そして気持ち悪い。

雰囲気映画ではありますが、ラストまで飽きることなく鑑賞することができる映画です。



『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』の悪いところ

ゾンビものだけど、暴徒化になった人々があまり登場せず、その類の恐怖はなく、また何が起きているのか、全くわからないので、人によっては、イライラするのかもしれません。

舞台が変わらないので、ストーリーに変化なしって感じる人も多いかも。

そういう点で、あまり人にはオススメできない映画ですね。

それにしても、邦題が酷い。せめて「オンエア」だけにしとけよと言いたい。



『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』のまとめ

面白いと感じる人は面白いと言うし、許容できない人は駄作と片付けてしまう、そんな映画ですね。

ストレートな映画を期待する人にはオススメできません。変わった映画が大好物な人は、チャレンジしてみてください。

エンドロールでも音声で、この後の世界の状況を知らせていますが、このあたりは、M・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』みたいな余韻で、良かったです。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』ネタバレあり感想

邦題で完全にネタバレ状態なのですが、人々が暴徒化した原因は「言葉」。実はいくつかの「言葉」が、あるウィルスに感染しており、その「言葉」を聞き、脳内で理解した瞬間、感染が始まるという、かなり無茶苦茶で、斬新な設定でした。こんな設定、大好きです!

このウィルスはどこから来たのか、それらは説明されないのですが、劇中で登場するドクターが症状を説明しているため、映画本編の少し前から、この「言葉」ウィルスが存在していた事を示唆しています。ネットでの評判を見てみると、この設定が理解できないという人が多かったです。これは、「言葉」に呪いをかけていると考えると、わかりやすいかもしれませんね。

そして、このウィルスを無効化するには、「言葉」の意味を変えるというアイデアも素敵です。劇中では「Kill is Kiss」と、意味を変容させることでヒロインを助けました。このあたりも理解できないよーという人が多いようです。わたしは単純なんでしょうか、すんなり受け入れることができましたけど。

この映画は、上記のように一通りオチがちゃんとある映画なので、好きな人は好きなはず。結末は爆弾でどーん!と主人公たちもろとも、町がなくなりますが、そんな終わり方をしなくても、もっと綺麗に終わることができたはずで、そこが唯一の残念なところです。

またエンドロール後のワンシーンがよくわかりませんでした。これは何か意味があるのかな??



『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』のレビューや評価

ここで邦題を初めて見ましたが完全にネタバレじゃないですか。
最初に英語版観といてよかった~。
新しい試みということでも面白い作品でした。星3.5にしたいです。
外がパニックでも情報が曖昧で動くこともできない、でも少しずつ危機が迫ってくる展開に目が離せませんでした。
独特な雰囲気とおじさんの渋い声が聴きたくてたまに観ます。


雪に閉ざされた小さな町のラジオ局。
映画のほぼ90%がこの中で展開される異色のホラーサスペンス。
上記のように舞台を限定することは、低予算を逆手に取っていて、それはそれであり。狂気に駆られた「感染者たち」を終盤まで登場させないのも、狙いとしては分かる。
さらには、ウィルスが感染する経路というのが意表を突いていて、そのアイディアも良い。
だけど、致命的なのが、全編を通して、スリリング感も怖さも全く感じないこと!特に、主役のDJ役の俳優のオーバーアクティング気味の演技が鼻について、鼻について・・。ラストの長広舌も映画のテーマに結びつけるには無理があるというもの。


by YAHOO!JAPAN映画『ON AIR オンエア 脳・内・感・染』