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その家に、足を踏み入れてはいけない。


今回ご紹介する映画:『ポルターガイスト』
原題:『POLTERGEIST』
製作:2015年アメリカ
日本公開日:未公開
上映時間:1時間33分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)



予告編動画




『ポルターガイスト(2015年)』のあらすじ

失業してしまい、今までの家には住めなくなったエリックは、郊外に格安物件を見つけ、家族で引っ越してきた。心機一転、新しい生活をスタートさせる一家。しかし、子どもたちは、じょじょに、この家に住まう、謎の存在を感じ取るようになる。特に末っ娘のマディソンは、何かとコンタクトをとっているようで、兄であるグリフィンは、マディソンを心配していた。

ある日、パーティーに出かけたエリックとエイミーの不在を狙い、謎の存在がついに子どもたちに襲いかかる。一番上の子どもであるケンドラとグリフィンが襲撃されている間、マディソンは彼らのいる空間へと連れて行かれてしまうのだった。




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先日鑑賞しました1980年代のホラー映画『ポルターガイスト』には、リメイク版が存在します。製作総指揮にサム・ライミが名前を連ねているのですが、どういうわけか、日本では本作はDVDスルーとなりました。

そのため、最近まで、このリメイク版の存在を知らなかったおっさんでございます。

Amazonでリメイク版を配信しておりましたので、今回は字幕版で鑑賞。

それでは、『ポルターガイスト(2015年)』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス

Amazon プライムビデオ

Amazonプライム・ビデオ




『ポルターガイスト(2015年)』のスタッフとキャスト

監督:ギル・キーナン
脚本:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
原案:スティーヴン・スピルバーグ『ポルターガイスト』
製作:ロイ・リー、サム・ライミ、ロバート ・G・タパート

出演者
エリック・ボーウェン:サム・ロックウェル
エイミー・ボーウェン:ローズマリー・デウィット
ケンドラ・ボーウェン:サクソン・シャービノ
グリフィン・ボーウェン:カイル・キャトレット
マディソン・ボーウェン:ケネディ・クレメンツ
キャリガン・バーク:ジャレッド・ハリス
ブルック・パウエル博士:ジェーン・アダムス
ソフィー:スーザン・ヘイワード
ボイド:ニコラス・ブラウン
ローレン:ソーマ・バティア




poltergeist_2015


『ポルターガイスト(2015年)』の感想

オリジナル版は、どちらかというと、ホラーファンタジー的な作品で、前半は明るく後半になるにつれダークになるという映画でした。リメイク版となる本作は、完全にホラーに振り切った作品となっています。

全体的には、それほど悪いわけではなく、どちらかというと、非常に見やすいホラー映画でございました。時間も長すぎず短すぎずという丁度良い長さですし、ホラー描写についても、強烈なものはありません。ホラー初心者でも見やすい。

佳作ではありますが、ひとつ飛び抜けたものはありませんので、そういう意味で期待すると、失敗する事まちがいないです。

普通のB級ホラー映画。リメイク版という事もあり、安心して鑑賞する事ができますよ。




『ポルターガイスト(2015年)』の良いところ

精神を追い詰めてくる系

ホラー描写については、視覚的なものではなく、心理的なもので攻めてきます。個人的には、不気味な印象があって良かったですね。物理の法則を無視するかのごとく、物が動くというのは、なんとも気持ち悪い。それが自分の活動する生存範囲内で発生したら、なおさらです。そのあたりの気味悪いテイストはグッド。


オリジナル版との一番の違い

オリジナル版とは異なり、<あちらの世界>に関するビジュアルがあった点もポイントが高い。基本はオリジナルに忠実なんですが、今だからこそ可能な演出を施しているところが好印象です。


子役が頑張る映画

俳優さんに関しては、旦那さん役がサム・ロックウェルなのにビックリしました。こんなところに出ていたのか。オリジナル版もそうでしたが、本作でも子役の子たちが頑張っているので、見応えのある作品に仕上がっています。前半は女の子、後半は男の子と、それぞれ活躍というか、見せ場があるのは良かった。



『ポルターガイスト(2015年)』の悪いところ

ファンタジー感なし

思い切りホラーになっているので、オリジナル版にあった不思議なテイストが完全になくなってしまいました。当時の技術力も相まって、なんともいえない、温かみのあるホラーファンタジー色に魅力があったのですが、本作ではそのあたりがバッサリなくなっているので、残念。その分、ホラー映画として見やすくなってはいますが、結局のところ、普通になってしまったのが無念。


チープなCGゴースト

幽霊そのものも、CGで作ってしまっているため、どうしても、怖さがない。ホラー映画なのに、ここが欠点ですねぇ。邦画・洋画問わず、幽霊をCGで表現すると、あまりいい結果になりませんな。せっかく良い雰囲気だったのに、台無しになってしまった印象が残ります。



『ポルターガイスト(2015年)』のまとめ

決して、駄作という訳ではなく、ちゃんと及第点に達している映画ではあります。ただ、特徴らしき特徴がないから、おそらくDVDスルーになったんではないでしょうか。

シーンの順序を入れ替えたりしながら、現代版として、ちゃんとアレンジされているので、ぜひオリジナル版と続けて鑑賞してみてください。




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『ポルターガイスト(オリジナル版)』の感想/さすがスピルバーグ!ホラーファンタジーの名作






↓ここからネタバレあり。注意!↓






『ポルターガイスト(2015年)』ネタバレあり感想

オリジナル版をリスペクトしすぎた

オリジナル版の終わり近くは、当時の技術力により、お化け屋敷的なノンストップ展開が、かえってクセになるような、ハイテンションで素晴らしいものになっておりました。しかし、本作の場合、CGの技術で、リアリティーに力を入れていたため、かえって、ホラー感がなくなり、一気に冷めてしまうかのようなやりすぎ感が否めません。これはまるで、それまでなかなか良かったフェイクドキュメンタリーだったのに、ラストでうっかりゴーストバスターズ的な展開にしちゃった時のバツの悪さがありましたね。ここは、オリジナル版を踏襲するのではなく、これまでの展開を尊重したラストにして欲しかった。いくらなんでも、家が異次元に吸収されるのは、ねぇ。

一家が、軽快な音楽に乗せて、紹介された不動産を後にするエンディングは良かったんですけどね。最後の最後に、オリジナル版に引っ張られてしまった感じ。リメイク作品は、難しいですねぇ。



『ポルターガイスト(2015年)』のレビューや評価

やっぱりリメイクはリメイク……80年代のスピルバーグのポルターガイストとは何かが違う。

1982年版をそのままなぞっていて、驚きがありませんでした。
視覚効果も時代を経た割にはしょぼくて、30年以上前の第一作の方が迫力があるように思えますが。

幽霊がもっと襲ってきてドロドロな感じになるのを期待していましたけど、
後半の展開がインパクト弱かったと感じました。


YAHOO!JAPAN映画『ポルターガイスト(2015年)』