家の中に、何かがいる。



今回ご紹介する映画:『ポルターガイスト』
原題:『POLTERGEIST』
製作:1982年アメリカ
上映時間:1時間55分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)



予告編動画




『ポルターガイスト』のあらすじ

フリーリング一家は、新興住宅地で暮らす幸せな一家。ある日の晩、次女のキャロル・アンが起き出し、砂嵐を映し出すテレビに向かって話をしていた。母親のダイアンは、幼いころ、自分が夢遊病であった時期があったため、キャロル・アンも夢遊病だと判断する。しかし、翌日の夜も同じことが発生。さらに、テレビから何かが現れ、一家が休んでいるベッドを激しく揺らす。驚く夫のスティーブやダイアンはキャロル・アンから「あの人たちの仕業よ」と告げられる。その日を境に、家の中では、謎の怪現象が続発するのだった。



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後に『ポルターガイスト2』『ポルターガイスト3』と続編が製作され、さらに2015年にはサム・ライミによりリメイク作品も作られた名作『ポルターガイスト』。原案と脚本はスティーブン・スピルバーグが手掛けている作品で、同時に、本シリーズに関わった人々が次々と謎の死亡を遂げるという、曰くのある映画でもあることで有名ですね。

子どもの頃に鑑賞した事はあったものの、物心が付いてからは観たことがなかったため、改めてアマゾンプライムビデオにて視聴してみました。

という事で、今回は『ポルターガイスト』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス





『ポルターガイスト』のスタッフとキャスト

監督:トビー・フーパー
製作:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル
脚本:スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・グレイス、マーク・ヴィクター
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:マシュー・レオネッティ
編集:マイケル・カーン
SFX:リチャード・エドランド、ILM

出演者
スティーヴ・フリーリング:クレイグ・T・ネルソン
ダイアン・フリーリング(妻):ジョベス・ウィリアムズ
ダナ・フリーリング(長女):ドミニク・ダン
ロビー・フリーリング(長男):オリヴァー・ロビンス
キャロル・アン・フリーリング(末娘):ヘザー・オルーク
レシュ博士:ビアトリス・ストレイト
タンジーナ:ゼルダ・ルビンスタイン
ライアン:リチャード・ローソン
Mr.ティーグ:ジェームズ・カレン
ベン・タットヒル:マイケル・マクマナス
タットヒル夫人:ヴァージニア・カイザー




poltergeist_1982


『ポルターガイスト』の感想

タイトルからは予想できない、とんでもない展開のホラーファンタジーでした。さすがはスティーブン・スピルバーグといったところ。どうしたら、家具が勝手に動くという現象から、こんな発想やアイデアがでてくるのか。天才の凄さを改めて感じる良作です。

ホラー映画ではあるんですが、ファンタジー要素もあり、なかなか見応えのある作品でございました。シーンによっては、コメディーのような感じに仕上げている、非常に風変わりな映画。個人的には、とても面白かったですね。




『ポルターガイスト』の良いところ

視覚的な恐怖はもちろん、不気味な雰囲気・空気感によって、ホラーを演出している部分もあり、また、いきすぎたホラー描写を滑稽に見せて笑いに変換させたりと、恐怖というひとつの切り口で、様々なシーンを見せてくれる、最近の映画にはない、サービス精神旺盛な作品でした。中盤までは、割りとほっこりできるファンタジー映画なんですが、後半からは、かなりダークなホラー映画に変貌。恐いというよりも、気味の悪い作品という印象を受けました。

ストーリーのテンポは早く、途中で中だるみする事のない、続きが気になる上手な構成になっています。一体どのように収集をつけるのか、ラストを想像しながら鑑賞しても、面白いかもしれませんね。

ファンタジーではありますが、ホラー描写はちゃんとホラーしているので、ホラー映画が苦手な人は油断しないように。ホラー好きには、もしかしたら、物足りないと感じる人もいるかと思いますが、わたし個人としては、十分に恐怖を感じる作品でございましたな。




『ポルターガイスト』の悪いところ

主人公一家に感情移入できないところが、かなり辛いですね。かなり自分勝手だし、動物に対する「死」について軽んじている部分が多々あるんで、動物好きには、かなり疲れます。鑑賞していて、この家族にすごく腹が立ちました。深読みすれば、だからこそ、騒霊につけこまれたのだと考える事ができますけどね。もしかして、それも計算だったのかしら?



『ポルターガイスト』のまとめ

非常に良くできたホラー映画。今のホラー映画では感じる事のできない物語構成で、非常にクオリティーの高い映画でございます。名作であり、有名作なので、鑑賞した事がない人はあまりいないかもしれませんけど、若い方は知らない人もいるかもしれません。古い映画に抵抗がなければ、ぜひ、チャレンジしてみてください。オススメ!







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『ポルターガイスト』ネタバレあり感想

事件解決のために、最初に科学者が登場。さらにサイエンスでは太刀打ちできないとなり、霊能力者が登場するという流れは、なかなか良かったですね。ちゃんと事件を解決するんですが、キャロル・アンを連れ戻すために、スティーヴが霊能力者を信じなかったばかりに、最後の最後に騒霊の反撃を受けるところは、個人的には良かった。そのままバッドエンドでも、ある意味、良かったと思いますけどね。それくらい、わたしは、このファミリー、自己中心的な人々に見えて、あまり好きではありませんでした。

ホラーではあるものの、同時にSF映画とも解釈できる、かなり風変わりな映画。そんな映画をお探しの方にはオススメできる作品です。




『ポルターガイスト』のレビューや評価

ジャンルはホラーのようですが、ファンタジーとアドベンチャーがごっちゃになったような構成・演出で、スピルバーグ色が非常に濃いです。古い作品ということでやはりチープさは否めませんが、ストーリー自体はよく出来ていると思います。

少女と家族がコンタクトを取る場面は大人になって見ると泣けました。

たしかにフィクション映画ではありますけど
この作品を通じて
「霊界」の存在を明らかにした
と思われます。
ホラー映画というよりは
「古典的スピリチュアル作品」
だと思ってください。


YAHOO!JAPAN映画『ポルターガイスト