その印は18歳で現れる。


今回ご紹介する映画:『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』
原題:『PARANORMAL ACTIVITY:THE MARKED ONES』
製作:2014年アメリカ
上映時間:1時間24分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画





『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』のあらすじ

カリフォルニア州オックスフォード。そこに暮らす至って普通の青年ジェシー(アンドリュー・ジェイコブス)は、高校卒業と同時に18歳の誕生日を迎えた。だが、その日に彼は何者にかみつかれたような歯型の印が左腕にあるのに気付く。やがて、彼の周りで理解不能な現象が頻発し始め、その映像を記録することに。次第に現象はエスカレートしていき、ついに予想だにしない事態が起きてしまう。(シネマトゥデイ



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長いと思っていたこのシリーズも、本作含め残り2作品となりました。順調に消化しておりますな。

というわけで、今回は『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』でございます。

邦題、もうちょい頑張って欲しいところですが、本編を見てみると、たしかにオリジナル邦題を付けにくい感じになっていますな。まぁ、単純に「印」と書いて「イン」と読ませる感じの方が、まだ良かったかもしれないです。

さて、日本では映画館公開時、それほど話題にならなかった本作。そもそも、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ自体に注目がなくなってしまった頃の公開だったので、仕方がないといえば、仕方がないですけどね。

「5」の数字がタイトルについていない本作は、いわゆる一連のシリーズからはずれた、いわばスピンオフ作品でございます。スピンオフで一体何を描きたかったのか。4作目までの謎を解き明かす、そんな物語になるのか? それとも、そもそも本シリーズとは関係のない物語なのか。期待と不安が高まる本作。

では、『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』の感想を書いていくんだぜ?




『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・脚本:クリストファー・ランドン
製作:オーレン・ペリ、ジェイソン・ブラム

出演者
モリー・イフラム、リチャード・カブラル、アンドリュー・ジェイコブス、ケイティー・フェザーストン、他




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『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』の感想

固定カメラからハンディカメラに変わる事によって、パラノーマルらしさは確かになくなりました。しかしながら、ストーリー展開はその分、早くなっているし、さらにホラー展開が始まってから、じょじょに変化していく日常が上手に演出されていて、個人的にはよく製作されていると感じました。ただシリーズのファンからすると、極論、「パラノーマルじゃなくてよくない??」となってしまうのが、残念。固定カメラで、新しい試みを見せて欲しかったという意見もわかりますな。

シリーズファンというよりは、POV作品が好きな方であれば、それなりに楽しめる作品に仕上がっています。わたしは面白く楽しかったですが、本シリーズ作品と同じく、オススメしにくい映画ではありますです。




『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』の良いところ

他の作品よりも明るい序盤で、結構、微笑ましいです。チワワかな?ワンちゃんも可愛い。『パラノーマル・アクティビティ4』でも、猫ちゃんが時々カメラに映るので、ちょっと癒されてしまいました。反面、わんちゃんに異変が起きる時の不安はすごく上昇して、映画どころではなかった。

展開については、色々と意見はあると思いますが、怪奇現象が起きる自宅を撮影するいつもの展開ではないので、新鮮味があります。

他の作品と異なり、一部のシーンでは『死霊高校』のような雰囲気を持っていて、POV作品が好きな人は楽しめる作品となっています。

また、ハンディカメラで撮影しているため、場所がいろいろ変わり飽きさせません。このシリーズは固定カメラがメインなので、場所の切り替わりがないのが苦痛でしたが、本作はスピンオフ作品のため、意外と自由に製作されているのが良いですね。

怪奇現象による恐怖よりも、じょじょに自分が何かに変貌していく恐怖が描写されています。今までのシリーズとは異なる恐怖なので、見応えがありますね。




『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』の悪いところ

3作目あたりから嫌な予感がしておりましたが、本作で、かなり映画の設定の規模が大きくなっています。あまりにも設定が大きくなりすぎると、リアリティがなくなってくるので、あまり好きではないですね。

シリーズのファンにとっては、好き嫌いが分かれてしまう作品。スピンオフ作品ですから、他のシリーズ作品とは異なる作風なんですが、それを受け入れる事ができるか否かで、評価が分かれてしまいますな。




『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』のまとめ

意味深で伏線っぽい部分は多いけれど回収しなかったり、そうかと思えば、唐突に過去作品とつながってみたりするなど、解説やら考察なんかが、とても捗る作品には仕上がっております。ラストの情報量はすごいけれど、そもそも観客側が、「そんな細かいところまで覚えてねーし」と過去作を覚えていないため、製作陣との温度差が激しい。なんとも惜しい一作になっていました。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』ネタバレあり感想

同級生のお兄さんがギャングなんですが、同級生と同じ運命を辿ろうとしている主人公に急に優しくなる点は、ちょっと無理があるかなって思います。そこを含めて、本作はリアリティーを重要視しているのではなく、『パラノーマル・アクティビティ』の新しい可能性を模索しているような気がします。

ラストに登場する、最後の儀式をおこなう場所は、4作目に登場した主人公の家ですかね?  4作目を補完する内容にもなっていて、なかなか良い作品でした。って思っていたら、ラストにケイティとミカが登場。過去の焼きまわし映像が目の前で展開するという感じなのかと思いきや、ミカが「このやろう!」って撮影者を認識するという訳のわからない展開。そうか。1作目では描かれていなかった部分は、こうなっていたのかって、ミカとケイティの家ってこんな感じだったっけ??まさかラストで時空をつなげる扉が役割を全うするとは夢にも思わなんだ。

とにかく全シリーズと一応のリンクはしているものの、「この人、誰だったっけ??」というシーンがちらほら。乗り込む先の家やら何やらも「覚えはあるけれど??」ってものがほとんど。チラリと説明して頂けるとね、思い出すんだけどね。

個人的には、ふつーに楽しめた映画なんですが、ぶっちゃけ、スピンオフであるならば、今までのパラノーマル・アクティビティシリーズおさらいのようなモキュメンタリーを作った方が良かったような気もしますね。




『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』のレビューや評価

4はぱっとしない可も不可もないありきたりの展開でしたが、本作は魔女軍団の確信に迫っていてそれなりに楽しめました。

パラノーマルシリーズお決まりの、徐々にエスカレートして後半ビビらせてくる演出はなんだかんだでスリルあって良かった。
78分程の短尺で見やすかったし。
手持ちカメラによる手ぶれで見辛い所もあるけれど、その分超常現象などがリアルに感じられて良かった。


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