映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2017年2月28日に公開した記事を再編集したものとなっております。
長かったシリーズも、ようやくひと段落しました。
3作目あたりで、一応の完結を迎えていて、それから蛇足感のある4作目、新しい事を試みようとスタッフの頑張りを垣間見るスピンオフ作品『呪いの印』。
そこからの作品ということで、本作は一体どんな風に仕上げているのか。
映画館での上映当時は、ほとんど話題にならなかった本作。
記事作成当時、私はレンタルではなく、TSUTAYA DISCASの動画を視聴しました。
ちなみに、あまり期待しないでの鑑賞でございます。
そんなわけで『パラノーマル・アクティビティ5』の感想を書いていきたいと思います。
製作:2015年アメリカ
日本公開日:2016年5月7日
上映時間:1時間28分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
かつてケイティとクリスティが暮らしていた家に、ライアンとエミリー夫妻、娘のリーラが引っ越してきた。
ある日、夫婦が物置で、ビデオカメラとビデオテープを発見。
カメラのレンズを覗いてから以降、不可解な現象が発生し始める……。
会員の方は見放題にて、鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
本ページの情報は2024年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
Amazonプライムビデオ『パラノーマル・アクティビティ5』(字幕版)
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会員でない方は、動画レンタルor動画購入にて鑑賞することができます。
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原作・製作:オーレン・ペリ
脚本:ジェイソン・パガン、アンドリュー・デウッチマン、アダム・ロビテル、ギャビン・ヘファーマン
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー、スティーブン・R・モーレン
製作:ジェイソン・ブラム
出演者:クリス・J・マレー、ブリット・ショウ、ダン・ギル、アイヴィー・ジョージ、オリヴィア・テイラー・ダドリー、ジェシカ・ブラウン、クロエ・チェンゲリ、ドン・マクメイナス、ハリー・フット、カーラ・ピフコ
正統続編『パラノーマル・アクティビティ2』
正統な続編として製作された日本版の続編『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』
一段落する『パラノーマル・アクティビティ3』
蛇足感が漂ってしまった『パラノーマル・アクティビティ4』
スピンオフ的立ち位置『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』
何年も前から白石監督がおこなっている演出を、洋画で見る事になるとは思いませんでした。
ただ、ここまでくると、もはやパラノーマルアクティビティではないですね。
全く別の作品の印象です。
いっその事、普通のホラー映画として一回、製作した方が良いかもしれません。
白石監督作品ですって言っても、なんの違和感もないくらいなんで、もし、次回作を作るのであれば、ぜひ、白石監督を巻き込んで欲しいですね。
作品の面白さとしては、正直なところ、怖い部分もなくなり、不気味さもナッシング。
面白くない訳ではないものの、味気ない作品となっていて、シリーズを追いかけている人にしか、もうオススメできないですね。
ちなみに本作、原題が『ゴーストディメンション』となっていて、数字がついていないんですね。
もしかしたら、製作陣にとって、本作もスピンオフ作品なのかもしれません。
実際のところ、超常現象的存在を捉えるために作られたビデオカメラらしいです。
この設定はなかなか良いのですが、本作はモキュメンタリー風の映像がウリだった訳で、こんな設定を持ってきたら、作品の良さが打ち消されてしまうんですけどね。
3作目の後に関する映像が残されており、それを主人公たちが鑑賞し、じょじょに怪奇現象が現れます。
このあたりは、3作目以降に不満がある人によっては、良い展開かな。
本作ではPOV作品では珍しくハンディカメラを持つ理由がちゃんとあるので、その点は良かったですね。
けれど、その後の展開は、いつもと少し異なる趣向でホッと胸をなでおろしました。
しかしながら、3作目以降で風呂敷を広げてしまった挙句、作品によって、設定に統一感がないため、もはや本シリーズの良さであるところの<リアリティ>がなくなってしまいました。
本作は序盤こそ、まだ良かったですが、中盤以降は、もう完全に映画的展開となっていて、「パラノーマルじゃなくてもええやん」って思う作りになっています。
さらに、終盤はお決まりのパターンに収まってしまい、「結局、なにも進展してないやん」っていう印象が拭えません。
いや、物語そのものは、匍匐前進かの如く、もっさりしながら進んでいます。
だけど、今まで登場した情報以上のものはほとんどなく、また新しい情報がでてきたとしても、最新作が登場した時にはなかったことになっている可能性があるため油断できないという、シリーズもの作品としては典型的なダメダメパターンに陥っているのが、なんとも残念。
1作目公開当時の、あの興奮は、もう味わえない。
先ほども書きましたけど、白石晃士監督作品のような作風になっておりますので、リアリティーを重要視する人には、オススメできません。
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2作目までなら、楽しく怖がりながら鑑賞できましたけど、3作目以降から、1作目や2作目への繋がりが希薄になり、4作目以降はほぼナッシング状態。
本作は今までのシリーズ作品との繋がりを見せていますけど、もし本作の描写通りなら、そもそも1作目と2作目が成立しないという究極の矛盾を生み出してしまっています。
はっきり言って、シリーズファンであれば、3作目以降は観なくても良いくらい。
個人的に『TOKYO NIGHT』はオススメですけどね。
もはや別物になってしまった『パラノーマル・アクティビティ5』は、一体どんな方にオススメして良いのか頭を抱えてしまう、そんな作品となっています。
という事で、ここまでは『パラノーマル・アクティビティ5』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
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誰か、詳しい人、解説プリーズ!というくらい、なんか意味不明な作品でしたな。
終盤の悪魔との戦いなんですが、祓う事はできないのに殲滅できるというのは、意味がちょっとわかりませんでした。
そして、案の定、神父様は別の場所?に引きずり込まれ、同じ方法で主人公もトビーという悪魔に喰われてしまう。
このあたり、完全に白石晃士監督作品ですよ。
爆笑してしまいました。
最後に開かれた扉から、幼いケイティたちの住んでいる時間軸へ移動するんですが、ここで、小さなケイティたちを救い出し、未来を書き換えるのかなぁ??
ちょっと期待したんですが、残念ながら、今までと同じ展開で、ガッカリしました。
主人公を絶命させとけばええねん!は、最初の3作品くらいまでなら、まだ許されますが、さすがに7作品目ですからね、そうは問屋は卸しませんぜ。
せっかく時空間移動を取り入れたのだから、解決に向けて話を進めればよかったのに……。
どうしてトビーに肉体を与えて終わらせてしまったのか。
そもそも、トビーがどうして受肉したいのか、説明がないので、イマイチ恐怖や絶望感が伝わってきません。
『ベルセルク』のグリフィスのように、理由があって肉体を得たのであれば、ちゃんと劇中で説明して欲しかった。
なんですか、暗黒の時代って。
今でも十分暗黒の世界なんだぜ??
ここまでくると、1作目で怪奇現象を幽霊ではなく、悪魔にしてしまったのが、そもそも間違いだったという、どうしようもない事になってしまう……。
願わくば、もう続編が作られない事を祈るばかりです。
いや、新作は製作して頂いてかまわないのだけど、駄目なお約束は守らないで欲しいという事で。
という事で、『パラノーマル・アクティビティ5』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
今回の記事は、2017年2月28日に公開した記事を再編集したものとなっております。
長かったシリーズも、ようやくひと段落しました。
3作目あたりで、一応の完結を迎えていて、それから蛇足感のある4作目、新しい事を試みようとスタッフの頑張りを垣間見るスピンオフ作品『呪いの印』。
そこからの作品ということで、本作は一体どんな風に仕上げているのか。
映画館での上映当時は、ほとんど話題にならなかった本作。
記事作成当時、私はレンタルではなく、TSUTAYA DISCASの動画を視聴しました。
ちなみに、あまり期待しないでの鑑賞でございます。
そんなわけで『パラノーマル・アクティビティ5』の感想を書いていきたいと思います。
『パラノーマル・アクティビティ5』について
原題:『PARANORMAL ACTIVITY: THE GHOST DIMENSION』製作:2015年アメリカ
日本公開日:2016年5月7日
上映時間:1時間28分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
For the first time you will see the activity.かつてケイティとクリスティが暮らしていた家に、ライアンとエミリー夫妻、娘のリーラが引っ越してきた。
ある日、夫婦が物置で、ビデオカメラとビデオテープを発見。
カメラのレンズを覗いてから以降、不可解な現象が発生し始める……。
本作を視聴できる動画配信サービス
U-NEXT『パラノーマル・アクティビティ5』会員の方は見放題にて、鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
本ページの情報は2024年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
Amazonプライムビデオ『パラノーマル・アクティビティ5』(字幕版)
プライム会員の方は、見放題にて鑑賞することができます。
会員でない方は、動画レンタルor動画購入にて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、ご注意ください。
2024年4月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。
music.jp
会員の方は、動画レンタルにて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
2024年4月時点の情報です。最新情報につきましては、music.jpにてご確認ください。
会員の方は、動画レンタルにて鑑賞することができます。
配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。
2024年4月時点の情報です。最新情報につきましては、music.jpにてご確認ください。
スタッフ・キャスト
監督:グレゴリー・プロトキン原作・製作:オーレン・ペリ
脚本:ジェイソン・パガン、アンドリュー・デウッチマン、アダム・ロビテル、ギャビン・ヘファーマン
製作総指揮:スティーヴン・シュナイダー、スティーブン・R・モーレン
製作:ジェイソン・ブラム
出演者:クリス・J・マレー、ブリット・ショウ、ダン・ギル、アイヴィー・ジョージ、オリヴィア・テイラー・ダドリー、ジェシカ・ブラウン、クロエ・チェンゲリ、ドン・マクメイナス、ハリー・フット、カーラ・ピフコ
『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの感想
記念すべき1作目『パラノーマル・アクティビティ』正統続編『パラノーマル・アクティビティ2』
正統な続編として製作された日本版の続編『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』
一段落する『パラノーマル・アクティビティ3』
蛇足感が漂ってしまった『パラノーマル・アクティビティ4』
スピンオフ的立ち位置『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』
おっさんのネタバレなし感想
全体的な感想
カメラに映る影の演出は、白石晃士監督の作風に酷似していて、なんか違う意味で面白かったですね。何年も前から白石監督がおこなっている演出を、洋画で見る事になるとは思いませんでした。
ただ、ここまでくると、もはやパラノーマルアクティビティではないですね。
全く別の作品の印象です。
いっその事、普通のホラー映画として一回、製作した方が良いかもしれません。
白石監督作品ですって言っても、なんの違和感もないくらいなんで、もし、次回作を作るのであれば、ぜひ、白石監督を巻き込んで欲しいですね。
作品の面白さとしては、正直なところ、怖い部分もなくなり、不気味さもナッシング。
面白くない訳ではないものの、味気ない作品となっていて、シリーズを追いかけている人にしか、もうオススメできないですね。
ちなみに本作、原題が『ゴーストディメンション』となっていて、数字がついていないんですね。
もしかしたら、製作陣にとって、本作もスピンオフ作品なのかもしれません。
『パラノーマル・アクティビティ5』の良いところ
細工が施されているビデオカメラに何かが映り込むという、今までのシリーズ作品とは違うSF的な要素が目新しくて良いですね。実際のところ、超常現象的存在を捉えるために作られたビデオカメラらしいです。
この設定はなかなか良いのですが、本作はモキュメンタリー風の映像がウリだった訳で、こんな設定を持ってきたら、作品の良さが打ち消されてしまうんですけどね。
3作目の後に関する映像が残されており、それを主人公たちが鑑賞し、じょじょに怪奇現象が現れます。
このあたりは、3作目以降に不満がある人によっては、良い展開かな。
本作ではPOV作品では珍しくハンディカメラを持つ理由がちゃんとあるので、その点は良かったですね。
『パラノーマル・アクティビティ5』の悪いところ
子供がイマジナリーフレンドに話しかけるという、いつもの展開に早くもガッカリしました。けれど、その後の展開は、いつもと少し異なる趣向でホッと胸をなでおろしました。
しかしながら、3作目以降で風呂敷を広げてしまった挙句、作品によって、設定に統一感がないため、もはや本シリーズの良さであるところの<リアリティ>がなくなってしまいました。
本作は序盤こそ、まだ良かったですが、中盤以降は、もう完全に映画的展開となっていて、「パラノーマルじゃなくてもええやん」って思う作りになっています。
さらに、終盤はお決まりのパターンに収まってしまい、「結局、なにも進展してないやん」っていう印象が拭えません。
いや、物語そのものは、匍匐前進かの如く、もっさりしながら進んでいます。
だけど、今まで登場した情報以上のものはほとんどなく、また新しい情報がでてきたとしても、最新作が登場した時にはなかったことになっている可能性があるため油断できないという、シリーズもの作品としては典型的なダメダメパターンに陥っているのが、なんとも残念。
1作目公開当時の、あの興奮は、もう味わえない。
先ほども書きましたけど、白石晃士監督作品のような作風になっておりますので、リアリティーを重要視する人には、オススメできません。
口コミレビューや評価
下記サイトで『パラノーマル・アクティビティ5』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
今回のネタバレなし感想のまとめ
風呂敷を広げっぱなしで、しかも、それを畳む気がないという、残念な宣言をしてしまった本作。2作目までなら、楽しく怖がりながら鑑賞できましたけど、3作目以降から、1作目や2作目への繋がりが希薄になり、4作目以降はほぼナッシング状態。
本作は今までのシリーズ作品との繋がりを見せていますけど、もし本作の描写通りなら、そもそも1作目と2作目が成立しないという究極の矛盾を生み出してしまっています。
はっきり言って、シリーズファンであれば、3作目以降は観なくても良いくらい。
個人的に『TOKYO NIGHT』はオススメですけどね。
もはや別物になってしまった『パラノーマル・アクティビティ5』は、一体どんな方にオススメして良いのか頭を抱えてしまう、そんな作品となっています。
という事で、ここまでは『パラノーマル・アクティビティ5』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
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メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)
ネタバレあり感想
なんか完結編らしいです。誰か、詳しい人、解説プリーズ!というくらい、なんか意味不明な作品でしたな。
終盤の悪魔との戦いなんですが、祓う事はできないのに殲滅できるというのは、意味がちょっとわかりませんでした。
そして、案の定、神父様は別の場所?に引きずり込まれ、同じ方法で主人公もトビーという悪魔に喰われてしまう。
このあたり、完全に白石晃士監督作品ですよ。
爆笑してしまいました。
最後に開かれた扉から、幼いケイティたちの住んでいる時間軸へ移動するんですが、ここで、小さなケイティたちを救い出し、未来を書き換えるのかなぁ??
ちょっと期待したんですが、残念ながら、今までと同じ展開で、ガッカリしました。
主人公を絶命させとけばええねん!は、最初の3作品くらいまでなら、まだ許されますが、さすがに7作品目ですからね、そうは問屋は卸しませんぜ。
せっかく時空間移動を取り入れたのだから、解決に向けて話を進めればよかったのに……。
どうしてトビーに肉体を与えて終わらせてしまったのか。
そもそも、トビーがどうして受肉したいのか、説明がないので、イマイチ恐怖や絶望感が伝わってきません。
『ベルセルク』のグリフィスのように、理由があって肉体を得たのであれば、ちゃんと劇中で説明して欲しかった。
なんですか、暗黒の時代って。
今でも十分暗黒の世界なんだぜ??
ここまでくると、1作目で怪奇現象を幽霊ではなく、悪魔にしてしまったのが、そもそも間違いだったという、どうしようもない事になってしまう……。
願わくば、もう続編が作られない事を祈るばかりです。
いや、新作は製作して頂いてかまわないのだけど、駄目なお約束は守らないで欲しいという事で。
という事で、『パラノーマル・アクティビティ5』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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