映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年2月12日に公開した記事を再編集したものとなっております。




今回は映画『パラドクス』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。

本作は、「未体験ゾーンの映画たち2016」というイベントで上映されていた映画のひとつでございます。

予告編を見た時に、「どんな映画なんだろう?」と、かなり気になっていた映画。

ツタヤディスカスでDVDを借りて鑑賞しました。




『パラドクス』について

原題:『THE INCIDENT』

製作:2014年メキシコ

日本公開日:2016年1月12日

上映時間:1時間41分

オススメ度:★★★★☆(四つ星!)




予告編動画





簡単なあらすじ

とあるビルへと飛び込んだのは、罪を犯した兄弟。そして彼らを追う刑事。

非常階段で1階に下りた彼らの前に現れたのは、最上階である9階。

何度も何度も1階へ降りても、外へ出ることができず、永遠とさまよい続ける。

一方、一本道を走っていた家族は、どういうわけか、元の道に戻ってしまっていることに気づく。

謎のループに巻き込まれてしまった人々は、状況を打開するべく、試行錯誤を繰り返すのだが……。




本作を視聴できる動画配信サービス

hulu

会員の方は、本作を見放題にて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

紹介している作品は、2024年4月時点の情報です。

現在は配信終了している場合や、動画レンタル・動画購入対象作品に変更している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。



Amazonプライムビデオ『パラドクス』

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スタッフ・キャスト

監督・脚本・製作:イサーク・エスバン

出演者:ウンベルト・ブスト、エルナン・メンドーサ、ラウル・メンデス、ネイレア・ノービンド







おっさんのネタバレなし感想

『パラドクス』の全体的な感想

この映画は、メキシコで製作された作品で、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭やバンクーバー国際映画祭などで称賛を浴びた、ループを扱ったSFスリラーです。



個人的には、かなり好きな映画でした。

ただ、一回見ただけでは理解できない難解で本格的な骨太SF映画なので、人を選ぶ、クセのある映画です。

評価が真っ二つに分かれる映画。

軽い気持ちで鑑賞したのですが、まさか解説が必要なくらいの本格SFを見る事になろうとは……




「パラドクス」「パラドックス(paradox)」の意味は、<正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す>事。

ウィキペディアからの引用ですが、全く分かりません。

通常は「逆説」や「矛盾」と説明されますよね。




私としては「パラドクス」という言葉は、「タイムパラドクス」で親しんでいます。


この映画はタイムパラドクスではなく、ループを扱った作品です。

なので、邦題の「パラドクス」というのは、映画の内容と合わないような気がします。

原題のINCIDENTは「出来事」って意味なので、原題の方がしっくりきます。

このままのタイトルで良かったのに。




内容が非常にアレなので、私はDVDの購入を検討するくらい大好きなんですが、人にはオススメできるような映画ではないですね。



『パラドクス』の良いところ

ソリッドシチュエーションに近いSFスリラーで、ひとつの場所で物語が展開していきます。


冒頭から途中までは刑事と犯罪をおこなった兄弟の3人が、ビルの階段に閉じ込められてしまいます。

ここでの物語は、この3人が迷い込んだ世界が、いかに異常なものなのかを登場人物を通じて描写されていきます。




この3人の物語がひと段落すると、今度は郊外へ続く道に迷い込んだ家族が登場します。

ここでは、今まで閉鎖された空間での話だったのに対して、外という開かれている場所にも関わらず、密室になってしまった世界の異様さが描かれています。

この二つの世界の対比が素晴らしく、一体なにが起きているのか、観客の不安をあおる、見事な構成になっています。




個人的には劇的な展開がなく、静かにストーリーが進む事に好感を持てました。

この点は人によっては退屈と感じる人もいるでしょうね。

退屈だと感じたら、おそらく、最後まで退屈な映画で駄作だという事になります。




『パラドクス』の悪いところ

本格的なSF映画で、扱っている題材がループ、しかもふたつのグループが現象に巻き込まれているため、1回鑑賞しただけでは、意味がわかりません。

SFが好きな人は1回見ただけでわかるのかもしれませんが、私はポカーンとしてしまいました。




物語の起伏もほとんどないので、映画の世界にハマらないと、全く面白くありません。

巷の評価も、はっきり分かれていて、賛否両論になっています。




ラストは人によって許容できない人が多いんじゃないかな。

個人的には、このラストだからこそ、良かったって思えました。




口コミレビューや評価

下記サイトで『パラドクス』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com




今回のネタバレなし感想のまとめ

個人的には大好きで、ぜひともDVDを購入したいと思う映画でした。

では、誰かにオススメできるかというと、ちょっとオススメできないかな?

一味も二味も変わっている、さらに生理的嫌悪感のあるシーンも存在するというクセの強い映画です。

鑑賞する時は、気を付けてください。




という事で、今回は『パラドクス』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




ネタバレあり感想





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