江戸川乱歩が妙に好きな、おっさんでございます。以前、このブログにも短編集の感想を書きました。けれど江戸川乱歩の作品って、それほど読んだ事はないんですよね。

そんな中、Amazonで『パノラマ島奇譚』という作品を発見。正直なところ、タイトルを見た記憶がない作品でしたので、Kindleで読んでみました。


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という事で、今回は『パノラマ島奇譚』という小説の感想をを書いていくんだぜ?

ちなみに、Amazonプライム会員だったので、無料で読む事ができました。インターネット上で無料で読む事ができる青空文庫でも読む事ができますよ。



『パノラマ島奇譚』のあらすじ

売れない物書きの人見廣介は、定職にも就かない極貧生活の中で、自身の理想郷を夢想し、それを実現することを夢見ていた。そんなある日、彼は自分と瓜二つの容姿の大富豪・菰田源三郎が病死した話を知り合いの新聞記者から聞く。大学時代、人見と菰田は同じ大学に通っており、友人たちから双生児の兄弟と揶揄されていた。菰田がてんかん持ちで、てんかん持ちは死亡したと誤診された後、息を吹き返すことがあるという話を思い出した人見の中で、ある壮大な計画が芽生える。(ウィキペディア



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『パノラマ島奇譚』の感想

非常に奇妙な作品でございました。怪奇小説というべき作品で、なんともいえないグロテスクさがありました。

本来なら艶かしい、男性の煩悩を直撃するような内容のはずなのに、そこに得体の知れない、生理的な気持ち悪さを持ってくる事により、形状しがたい気持ちを味あわせてくれます。すごく気持ち悪いですぜ。

作品の内容そのものは、特に特筆すべき箇所はないものの、徹底して視覚的な描写にこだわっていて、そのこだわりは、今の小説では、あまりお目にかかれない作風でした。

中編小説なんですが、ストーリーは前半と後半に分かれていて、前半は、他人になりかわる過程。後半は主人公の作り出した不気味なパノラマ風景についての描写。構成はシンプルで読みやすいです。

けれど、後半は盛り上がりがないので、苦痛に感じる人が多いのではないかと思います。わたしは、乱歩の文体が好きなので、すんなり読めたのですが、この辺は好き嫌いの分かれるところですね。

乱歩入門には向いていないのですが、乱歩の描く作品がどのようなものだったのかを知るには、ちょうどよい作品です。





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