先日は『パノラマ島奇譚』の感想を書きましたが、そのあと短編の『押絵と旅する男』をKindleで読みました。
タイトルは見たことあるような、ないような。どんなストーリーわからなかったですが、とりあえず読んだ!
という事で今回は『押絵と旅する男』の感想を書いていくんだぜ?
スポンサーリンク
以前に感想を書いた『パノラマ島奇譚』は、かなり独特の雰囲気のある作品でしたけど、この『押絵と旅する男』も、かなり風変わりな作品でした。
印象としては、『世にも奇妙な物語』。不気味ではないのだけど、なんともいえない強烈なインパクトのある小説でした。
たまたま列車で居合わせた老紳士から、ある押絵にまつわる奇妙な話を聞かされるだけなんですが、夢なのか現実なのか、とても曖昧な書き方で物語を綴っています。なんともいえない居心地の悪さというんでしょうか、この言いようのない感覚が、とても良かったですね。
理由や理屈が欲しい人や整合性を重要視する人には向いていません。作品の雰囲気や世界観を、そのまま受け取り、楽しめる人でないと、本作のユニークさは、わからないと思います。
事件も起きないし、盛り上がりもない作品なのですが、個人的に、インパクトは『パノラマ島奇譚』よりも強かったですね。どうしてでしょう?
『パノラマ島奇譚』は少し長いため、挫折してしまった方は、この『押絵と旅する男』を読んでみた方がいいかも。長すぎず、短すぎないので、オススメ。
ただ、江戸川乱歩の書き方は独特で、人によっては、やはり読みにくく感じるかもしれません。わたしは、大好きなんですが、くどかったり、なかなか本筋に入らないとか、特徴があるんで、ノレない人は、とことん読めないかも、ですね。
興味のある方は、青空文庫でも読めるので、チャレンジしてみてください。
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ
タイトルは見たことあるような、ないような。どんなストーリーわからなかったですが、とりあえず読んだ!
という事で今回は『押絵と旅する男』の感想を書いていくんだぜ?
スポンサーリンク
『押絵と旅する男』のあらすじ
魚津へ蜃気楼を観に行った帰りの汽車の中、二等車内には「私」ともう一人、古臭い紳士の格好をした60歳とも40歳ともつかぬ男しかいなかった。「私」はその男が、車窓に絵の額縁のようなものを立てかけているのを奇異な目で見ていた。夕暮れが迫ると、男はそれを風呂敷に包んで片付けた。目が合った。すると男のほうから「私」に近付いてきて、風呂敷の中身を見せてくれる。それは洋装の老人と振袖を着た美少女の押絵細工だった。背景の絵に比べその押絵のふたりが生きているようなので驚いてる「私」に「あなたなら分かってもらえそうだ」と男はさらに双眼鏡でそれを覗かせる。いよいよ生きているみたいに思えた押絵細工のふたりの「身の上話」を男は語り始める。(ウィキペディア)
以前に感想を書いた『パノラマ島奇譚』は、かなり独特の雰囲気のある作品でしたけど、この『押絵と旅する男』も、かなり風変わりな作品でした。
印象としては、『世にも奇妙な物語』。不気味ではないのだけど、なんともいえない強烈なインパクトのある小説でした。
たまたま列車で居合わせた老紳士から、ある押絵にまつわる奇妙な話を聞かされるだけなんですが、夢なのか現実なのか、とても曖昧な書き方で物語を綴っています。なんともいえない居心地の悪さというんでしょうか、この言いようのない感覚が、とても良かったですね。
理由や理屈が欲しい人や整合性を重要視する人には向いていません。作品の雰囲気や世界観を、そのまま受け取り、楽しめる人でないと、本作のユニークさは、わからないと思います。
事件も起きないし、盛り上がりもない作品なのですが、個人的に、インパクトは『パノラマ島奇譚』よりも強かったですね。どうしてでしょう?
『パノラマ島奇譚』は少し長いため、挫折してしまった方は、この『押絵と旅する男』を読んでみた方がいいかも。長すぎず、短すぎないので、オススメ。
ただ、江戸川乱歩の書き方は独特で、人によっては、やはり読みにくく感じるかもしれません。わたしは、大好きなんですが、くどかったり、なかなか本筋に入らないとか、特徴があるんで、ノレない人は、とことん読めないかも、ですね。
興味のある方は、青空文庫でも読めるので、チャレンジしてみてください。
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ