今回ご紹介する映画:『呪い面』
オススメ度:☆☆☆☆☆(ほしなし!)


予告編動画



『呪い面』のあらすじ

2012年、フジテレビ「奇跡体験!アンビリーバボー」で放送され、さらに、2013年に同番組で再度取り上げられるや、話題騒然となった、「関わる者が不幸になる」と言う噂の、”呪い面”。 作家であり、オカルト研究家の第一人者の山口敏太郎氏が、2006年に骨董商で発見し、”呪い面”の封印を解いてからというもの、関わった人達に数々の災難が降りかかったという・・・。呪い面によって呪われた有名人らの証言の数々から驚愕の全貌を明かす、超危険なLiveホラードキュメント!!


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ニコニコ動画で『デスフォレスト 恐怖の森4』公開記念ということで、いくつかホラー映画をニコニコ生放送でオンエアされていました。予想どおり4作目が製作されたヨシエちゃん。ツタヤディスカスではDVDを発見して、即予約リストに入れました。TSUTAYA DISCASでは5月3日からレンタル開始です。

さて、今回はニコニコ生放送でオンエアされていたホラードキュメンタリー『呪い面』についての感想です。1時間ほどの短い作品なので、今回は<ネタバレあり>で感想を書いていきます。これから見ようと考えている未見の方は、今回はスルーでお願いします。


『呪い面』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:寺内康太郎
原作:山口敏太郎「恐怖・呪い面~実話都市伝説」(TO文庫)

キャスト
山口敏太郎、島田秀平、有村昆、疋田紗也、ガリガリガリクソン、他



『呪い面』の感想

恐怖・呪い面~実話都市伝説 (TO文庫)
using あまらく

一言で書くと、面白くない。

そもそも、この作品は「呪い面」という現在は京都のお寺さんに収められている実在するお面に宿る<呪い>について言及しているのですが、ただ「こんなことがあったんだよ~怖いよね~恐ろしいよね~」と出演者たちがインタビュー形式で勝手に盛り上がっているだけの作品でした。ドキュメンタリーとも言えないもので、大学生が適当に製作した自主製作作品のようです。見ていて、本当に辛かった。

過去に遡って調査したりするなど、そういった工程を全部抜いて、関係者の感想をつなげただけの映像作品。特に再現ドラマのようなものもないですし、そもそも「呪い面」の正体について、関係者が興味ないようなので、そのあたりも描写されずじまい。結局、この『呪い面』というDVDを発売した目的も意味不明で、ひたすら山口敏太郎さんの宣伝VTRのような印象を持ちました。

さすがにですね。

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と思いましたよ。ええ。


目が合うと危険なデスマスク「呪い面」

もともと『奇跡体験!アンビリーバボー』で二度に渡って特集された「呪い面」。この放送を見た後に、気分が悪くなったり、倒れてしまった人もいる様子。「何かが起きる」までに時間がかかるタイプの呪いのようで、当時「見ちゃった」などと話題になっていたようです。私は全く知りませんでしたけど。

厳密には、いろいろな条件が重なって、初めて呪いが発動するようですが、よくわかりません。ただ写真だけを見ても呪いは発動しないようですが、さてどうなんでしょうね??

「呪い面」については、取材しようとする時点で、スタッフさんや関係者の親戚などに不幸が見舞われたとの事。直接関わっている当の本人たちをスルーして、言ってしまえば全く関係のない人に力が及ぶという、伽椰子さん並の力を「呪い面」は持っているらしい。

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恐ろしい呪いの力を持つものだからこそ、正体や製作された意味・意図はわからなくても、オカルト研究家の第一人者という肩書を名乗っている以上、山口敏太郎さんは調べないといけないはず。調べてみて、結果わかりませんでしたというのと、最初から調べる事をしないで「怖いよね。ちゃんちゃん」とでは、天と地の差があります。危険なものだからこそ、稲川淳二さんの「生き人形」のように、生半可な気持ちで触れられないようにしないといけないから、ちゃんとアナウンスしないといけない訳です。

これを見ると、映像関係者の人は面白がって、また取り上げようとしますよ。現に、『奇跡体験!アンビリーバボー』では、二回オンエアされている訳ですから。さらに「呪い面、こわい」って言ってる割には、関係者の人たちは「呪い面」をぞんざいに扱っています。かなり管理が適当なんですよね。なんでやねん。結局、山口敏太郎さん含め、「呪い面」について、真面目に向き合っている関係者が一人もいないというのが、ある意味一番怖いです。


時系列が無茶苦茶で意味不明な『呪い面』

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インタビュー形式で『呪い面』は進行していくのですが、話の内容が飛ぶ飛ぶ。一体、いつの時点での話をしているのか、全くわかりません。こういう作品では、わかりやすくする事が大事です。だって、ドキュメンタリーってものは伝えたいことがあるから製作する訳でしょ? この作品も、嘘かどうかはわかりませんが、少なくとも「呪い面」の怖さを伝えたいはずです。それなのに、こんなことが起きたという話が、あっちこっちに飛んで、しまいには見ているこちら側が「もう、どうでもいいや」と整理することを諦めるという事態になります。一体、何をしたかったのか。

心霊ドキュメンタリーにもなっていないし、一体全体、どんな意図があって製作されたんでしょうね。この作品。「呪い面」よりも、そちらの方が気になります。


『呪い面』のまとめ

雑誌など特集したり、オンエアされたその後包んでいた布に異変があったり、<閲覧注意>と書かれた動画や画像がアップされたり、山口敏太郎さんが、その存在を明らかにしてから話題になっていたらしい「呪い面」。正体についてはわかりませんが、少なくとも、今回の映像作品『呪い面』を観た限りでは、正直「なんのこっちゃ?」って感じです。

私は心霊ドキュメンタリーなんかも好きですが、『呪い面』はオススメできないです。山口敏太郎さんのファンの方なら観てもいいんじゃないでしょうか。その前にファンの方なら、もう鑑賞済みでしょうけれど。

1時間ほど、時間を無駄にしても良いという事であれば、チャレンジしてみも良いかも。

ちなみに、ラストに「呪い面」が登場します。自己責任で鑑賞お願いします。私はその部分だけ見ませんでした。

だって、こわいもん。


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