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今回ご紹介する映画:『ミッドナイト・スペシャル』
原題:『MIDNIGHT SPECIAL』
製作:2016年アメリカ
上映時間:1時間52分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)



予告編動画




『ミッドナイト・スペシャル』のあらすじ

ある少年が誘拐される事件が発生。犯人は実の父親だという。少年がいた場所は「牧場」と呼ばれている、いわゆる宗教団体施設であった。その「牧場」にFBIが踏み込む。さらにNSAの調査員も現れ、「牧場」は騒然となる。

一方、少年を誘拐した実父であるロイは、幼少期の友人である元刑事、息子であるアルトンとともに、ある場所を目指すのであった。

アルトンには不思議な力が宿っていた。そのため、「牧場」は彼を偶像にして求心力を高めようとしていたのだ。じょじょにロイたちに近づく「牧場」の追っ手から逃れ、ロイとアルトンは、目的を達成できるのであろうか?




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どうやら、私は、TSUTAYA discus で、無意識に作品を予約リストに放り込むクセがあるようで、本作、家に到着した時に「はて、こんな映画、リストに入れたっけ?」って首を傾げてしまいました。本当なら、そこからインターネットで検索して、どんな映画なのか、調べるのでしょうけど、それをすると、わたしの場合、興味がでないと鑑賞しないという悪癖があるんで、なにも調べないで鑑賞しました。

うん、最初は、一体、どういう映画なのか、さっぱりだったけど、意外な拾い物をしてしまいました。それにしても、いつ頃、日本で公開していたんだろう??全く記憶にナッシング。。。

という事で、今回は『ミッドナイト・スペシャル』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用したDVDレンタルサービス





『ミッドナイト・スペシャル』のスタッフとキャスト

監督・脚本:ジェフ・ニコルズ

出演者
マイケル・シャノン
ジョエル・エドガートン
ジェイデン・リーベラー
キルステン・ダンスト
アダム・ドライバー
サム・シェパード




midnight_special


『ミッドナイト・スペシャル』の感想

あらすじを含む事前情報を全く持たないまま鑑賞したので、最初は、一体どんな映画なのか戸惑いましたけど、冒頭のミステリアスな展開から目が離せませんでした。

かなり静かなテイストの作品で、見応えがある作品だったのですが、観る人を選ぶ作品かな?という印象。

いくつかのお馴染みアイデアを意外な組み合わせでストーリーを料理し、奇妙な着地点を見せる映画で、個人的には好きな映画でしたが、展開が独特なため、ちょっとオススメしにくい作品という感じです。




『ミッドナイト・スペシャル』の良いところ

俳優陣が素晴らしい
本作は地味でありながら、役者陣が非常に豪華でありました。『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノン、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』のジョエル・エドガートン、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズのキルステン・ダンスト、そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒のアダム・ドライバー。その他にも、どこかで見た事のある方々がチョイチョイ登場しております。

特にメインどころの皆さんは、それぞれ、雰囲気があって、非常に素晴らしかった。グイグイと物語に引き込まれていきました。マイケル・シャノンは苦悩する父親の姿を熱演。ジョエル・エドガートンは、友人とその息子の力になりたいけど心配もしている友人を力強く演じております。また、キーパーソンとなるアルトンを演じるジェイデン・リーバハー君も、とても存在感のある演技をしていました。無邪気な少年でありながら、不思議な力を持っているがために、どこか人間とは異なる雰囲気を持つという難しい役柄を、見事に演じていました。キルステン・ダンストは、わたしのイメージではずっとヒロインという感じだったんですが、見事な母親役を演じていました。NSAの関係者役にアダム・ドライバーが起用されていますが、彼は本当に不思議な役者さんですね。すごく雰囲気があって、個人的には応援したくなる方でした。



様々なアイデアを上手に組み合わせている
目新しいアイデア・ストーリーではありませんが、いくつかのアイデアを映画のジャンルを変化させながら、上手に転がしているのが特徴的でした。ユニークな設定と物語のオチは、地味ではあるものの、独特のものがあり、映画好きであれば、楽しめる作品になっています。



『ミッドナイト・スペシャル』の悪いところ

解説がない
本作では、かなり凝った世界観が構築されています。しかし、その事に関する説明は一切存在しないため、作品の世界観や登場する組織、アルトンの能力などなど、説明が欲しいものが沢山あるんですが、これらに関する解説がないので、そういったものを欲する人には、かなり不満の残る映画になっています。スルーするには、あまりにも特徴的な設定が多いため、気にしないという方が難しい作品に感じました。


ラストに爽快感がない
エンディングに関しては、それなりの感動があるんですが、本作のラストについては賛否のわかれるところではないでしょうか。本作のラストには、残念ながら爽快感が決定的に欠けており、どちらかというと「えぇ。。。」となってしまう感じです。わたしは本作にマッチしたラストだと思う一方で、もうちょっと優しくできたのではないかと思うんですよね。



『ミッドナイト・スペシャル』のまとめ

良いところと悪いところがハッキリしている作品で、どちらかというと、玄人向けの映画でございました。それなりに面白い映画ではありますが、独特の味わいと趣のある作品なので、映画好きの間でも感想が分かれる、そんな映画ですね。

ちょい独特すぎるため、強くオススメはできないですけど、風変わりな映画を求めているのであれば、チャレンジしてみてください。




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『ミッドナイト・スペシャル』ネタバレあり感想

いろいろ気になる設定
武器などを密かに集めていた「牧場」は、一体なにを起こそうとしていたんでしょうねぇ。アルトンを使って、国家機密にアクセスしていたという事は、国家に対して、テロを企てていた、という事なのでしょうか。

さて、アルトンとアルトンと同じ能力を有する方々のいる世界は、個人的には、高次元のものであると解釈しました。アルトンは人でしたけど、仲間たちは人の形を保っていなくて、どちらかというと、光の存在でしたね。我々が普段生活している世界の裏側に住んでいるかのような描写でした。彼らは宇宙人なのか、それとも進化した人間の姿なのか。劇中で説明がないため、議論が捗る作品ですね。

それにしても、アルトンを無事にあの世界に届ける事ができた父親たちのラストは、もっと幸福に満ちていても良かったと思うんですけどね。いや、十分に幸せなラストなんですが、もっとこう、楽しいエンディングでもいいじゃないか、あれだけ頑張っただからと、思っちゃいますねぇ。




『ミッドナイト・スペシャル』のレビューや評価

最初の始まりに謎から始まり謎が増えていってる時に、遂に目から光が出たり衛星が落ちてきたりと、そういう部分は楽しめました!
ただ、それ以外の途中が緊張感が解けてしまって少し退屈になってしまうのが残念かな。。

設定や展開はなかなか面白く、最後まで飽きずに観れました。
ただ、全くと言っていいほど劇中の謎は解明されず終わってしまいました。

冒頭から謎めいた雰囲気で、マイケル・シャノンの熱演に引き込まれます。
でも見終わってみれば、映像と役者はいいけど、全体的にはイマイチでした。


YAHOO!JAPAN映画『ミッドナイト・スペシャル』