映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年5月30日に公開した記事を再編集したものとなっております。




2016年の時点で、タイトルは知っていたものの、鑑賞していなかったマイナー映画『ミートボールマシン』。

ブログを運営しているということで、ようやく鑑賞する気持ちを持つ事ができまして、2016年に『ミートボールマシン』を鑑賞しました。




本作は、2005年に製作された映画なのですが、1999年に自主制作された映画『ミートボールマシン オリジン』のセルフリメイクとなっております。

私は、オリジナル版を鑑賞する前に、本作を鑑賞いたしました。




ということで、今回は『ミートボールマシン』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。



『ミートボールマシン』について

英題:『MEATBALL MACHINE』

製作:2005年日本

日本公開日:2006年9月23日

上映時間:1時間30分(90分)

オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)

年齢制限:R15+




予告編動画





簡単なあらすじ

殺さねば伝わらない愛がある。



工場で働く青年・ヨウジは、不器用ながらも懸命に生活していた。

そんなヨウジは、向かいの工場で働くサチコに想いを寄せている。

しかし、引っ込み思案のヨウジは彼女に声をかけるなんてことはできない。

ヨウジは、昼休み中に姿を見せるサチコの姿を盗み見ることで、自分の心を満たしていた。




ある日、女装している男に絡まれ、ボコボコにされてしまったヨウジの前に、不思議な物体が現われる。

昆虫かなにかのようであるものの、見たことのないヨウジは興奮し、それを持ち帰ってしまう。

早速、それがなんなのか解明しようと試みるが、上手くいかず、がっかりするヨウジなのだった。




ヨウジはある晩、いつもお金を貸している先輩に連れられ、夜の街へ繰り出していた。

すると、会社の先輩がサチコに言い寄っているところを目撃する。

サチコはどこか人気のないところに連れ込まれようとしている。

ヨウジは急いで二人の後を追う。




サチコが襲われる一歩手前で、ヨウジは先輩に言葉をかける。

ヨウジに声をかけられた会社の先輩は怒りを露わにし、ヨウジに襲いかかる。

ボコボコにされるヨウジだったが、懸命に反抗し、ついに先輩は帰ってしまう。

ヨウジはそのまま、その場を離れようとするが、サチコはヨウジの身を案じ、二人はヨウジの部屋へ向かう。




ヨウジの部屋で気まずい雰囲気になる二人。

すると、サチコが「ずっと見ていました」と告白する。

二人は両思いだったのだ。

甘い雰囲気に包まれる二人。

だが、その幸せは続かなかった。




突然、部屋にあった、あの物体がサチコに取り付く!

悲鳴をあげるサチコをヨウジは助けようとするが、あの物体が繰り出す攻撃に全く歯が立たない。

やがて、ヨウジの前に姿を現したのは、変わり果てたサチコの姿だった。

サチコの攻撃を受け、外に放り出されるヨウジ。

サチコはどこかへ姿を消し、ヨウジの前には謎の少女と妙な男が姿を現すのだった。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『ミートボールマシン』

会員の方は、見放題にて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

本ページの情報は2024年6月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『ミートボールマシン』

動画レンタルor動画購入にて、鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

2024年6月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。




スタッフ・キャスト

監督:山口雄大、山本淳一

脚本:加藤淳也

プロデューサー:山口幸彦

ライン・プロデューサー:中林千賀子

ポストプロダクション・プロデューサー:篠田学

キャスティング:星久美子

クリーチャー・デザイン:雨宮慶太

特技監督:西村喜廣

撮影:釘宮慎治、百瀬修司

照明:船橋正生

出演者:高橋一生、河井青葉、山本彩乃、川崎賢一、諏訪太朗、増本庄一郎、手塚とおる







おっさんのネタバレなし感想

全体的な感想

なんか『鉄男』を彷彿とさせる作品でした。

しかし『鉄男』のようにギラギラしたものはなく、やりたい事をやりきれていないのでは??という印象を拭うことはできませんでした。

映画としては、正直、いまいち。

題材や演出は悪くないからこそ、とても惜しい映画でした。

あまりオススメはできない作品。




『ミートボールマシン』の良いところ

やりたい事をやろうとしている点は好印象です。

とにかく叩きつけるような情熱をオープニングで感じることができました。

この勢いのまま、ラストまで突っ走ればよかったのになぁ。




人間に謎の生命体が寄生し誕生する<ネクロボーグ>のデザインは、なかなか秀逸だぁと思っていたら、デザインはなんと、雨宮慶太監督でした。

びっくり。

そりゃ、私の心を鷲掴みにするわぁ。

この<ネクロボーグ>を見れただけでも、この映画を鑑賞した甲斐があったというものです。




また低予算でありながら、<ネクロボーグ>同士の戦闘は、なかなかスタイリッシュで格好良い演出でした。

デザイン上、動きにくいであろう<ネクロボーグ>のスーツを、どれだけ迫力あるものにできるかを、よく考えて構成されているなぁと感じましたね。




『ミートボールマシン』の悪いところ

とにかく脚本が致命的。

主人公そっちのけで、物語は進行し、映画が始まって、なんと40分ほど経過して、ようやく主人公たちが物語に絡んでくるという、ゆっくり進行。

片や、街中で繰り広げられる<ネクロボーグ>の戦闘が描かれ、片や主人公のどうでも良い童貞生活が描写されています。




いや、こちらとしては<ネクロボーグ>の戦いが観たいのですが……って感じ。

この前半のドラマ部分も、それじゃラストの盛り上がりに繋がるのかというと、微妙。

最初から恋人とか夫婦という設定の方が、もっと盛り上がったのでは?

すごく尺稼ぎって感じで、ドラマパートは、個人的に楽しむことができませんでした。

ドラマパートは、もうちょっとコンパクトにできたはず……。




主人公が本格的に物語に参加するのが、後半になるため、いまいち感情移入しにくく、映画の世界に、うまく入り込むことができませんでした。



また、<ネクロボーグ>について、理由をつけようとしたところが一番ダメだと感じました。

『鉄男』には、一応の説明はありましたが、ちんぷんかんぷん状態で、はっきり言って、理由はナッシング状態です。

『鉄男』は、<鉄に侵される男>の話……それだけがやりたい!!って、ひたすら、それを描いていました。




本作について、「よくわからないけど、変な生命体に取りつかれてサイボーグみたいな化物になって、それらが生存を賭けて戦う!」って事だけにフォーカスしておけば、尺も、もっとコンパクトに、そして映画そのものもわかりやすくなったと思うんですよね。

このあたりは、オリジナル版の方が上手く処理していたので、どうしてセルフリメイク版で、こんな感じになったのか、ちょっと謎。



結局、いろいろ話があっちいったり、こっちいったりして、いまいち纏まりのない映画という感じになってしまったのが、残念です。



口コミレビューや評価

下記サイトで『ミートボールマシン』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com



『ミートボールマシン』感想一覧







今回のネタバレなし感想のまとめ

「こういうのが作りたい!」という情熱は溢れているものの、カルト映画を普通の映画にしようとしたところが失敗した原因かと思います。

結末も、個人的には、イマイチでした。

また、Z級映画が好きで、スプラッターシーンやグロ描写に耐性がないと、最期まで鑑賞することができない、辛い映画です。




という事で、今回は『ミートボールマシン』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




ネタバレあり感想





DVD・Blu-ray





この記事をお読みのあなたにオススメの記事




メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)