映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2016年7月27日に公開した記事を再編集したものとなっております。
2016年より前から、とても気になっていた『ミートボールマシン オリジン』。
先に、本作のセルフリメイク版である『MEATBALL MACHINE ミートボールマシン』を鑑賞してから、オリジナル版が気になっておりました。
本作は、完全なる自主制作映画なのですが、どんな作品に仕上がっているのでしょうか。
今回は、アクションホラー映画『ミートボールマシン オリジン』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
製作:1999年日本
日本公開日:1999年5月22日
上映時間:1時間10分(70分)
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
マサヤの恋人であるサトミは、ある日、ごみ置き場にあった、謎の物体に取り憑かれてしまい、苦しみもがく。
何もできないマサヤの前に、唐突に謎の男が現れる。
その男は、圧倒的なパワーを持つミートボールマシンによって、サトミを惨殺。
マサヤは、男と死闘を繰り広げる……。
撮影:美佐田幸治
出演者:渡辺稔久、佐々木聡子、相馬里乃、内屋敷保、黒沢ヒロオキ
というか、ストーリーは、あって無いようなものなんですけどね。
寄生する機械が登場して人間に寄生して、サイボーグっぽいサムシングに変身して戦うって、簡単にいうと、それだけです。
主人公はなぜか寄生されても自我を保ち、復讐のため、恋人を亡き者にした輩を追跡するというストーリー。
非常にわかりやすい。
で、面白いのかというと、これはもう好みの問題なんですが、私はあまり面白くありませんでした。
映画的な盛り上がりがないのは、日本の自主制作映画に求めても仕方がないんで期待していないんですが、それでも、すごく小綺麗にしている印象です。
『鉄男』のようなインパクト、というか魂の叫びのようなものが、全然足りないため、あまり面白くありませんでしたね。
映画であろうと中途半端にしたところが、かえって失敗したのかもしれません。
監督のやりたいことをやる!!って事だけにフォーカスすれば、もっと面白い作品になったかもしれないです。
ただ、セルフリメイク版よりは、面白いです。
このオリジナル版が存在して、どうして、あんな変な映画が出来上がったのか、不思議で仕方がない感じです。
ものすごく人を選ぶ映画なので、あまりオススメはしませんが、セルフリメイク版とともに、興味のある方はチャレンジしてみても良いかも。
70分程度の作品ですから、空いた時間にサクサクっと鑑賞できちゃいます。
セルフリメイク版では、世界観を変に説明しようとしてしまったために大失敗した印象が拭えなかったのですが、この作品では「こんなヤツがいるんだよ、悪いか!」って開き直っています。
本作では、その存在理由が重要であるわけではなく、バイオレンスをただ描写したいって部分が大切なんですね。
私は理由なき暴力は大嫌いですが、クリーチャーを配置することにより、自分の描きたい戦いを作ったというアイデアは素敵だと感じました。
音質も画質も悪いですが、自主制作作品が評価され、新規のクリエーターたちが業界に進める状況を示してくれた良い作品です。
日本でも、こういった作品が続々出て来れば良いんですけどね。
妙に優等生っぽく製作されているような印象があって残念です。
自主製作映画の宿命なんですが、役者さんが下手すぎて、70分の映画なんだけど、すごく疲れます。
棒読みは当たり前だし、そもそも聞き取りにくいセリフのオンパレード。
主人公にいたっては「ああー」「ううー」「うけけけけけっ」としか言ってないくらい。
それも味といえば味なんですけどね。
あと、ラストに戦う敵が、なんか仮面ライダーの怪人っぽくなっちゃったのが残念。
変な特撮ヒーローものにしかみえませんでした。
ただ自主制作映画なので、そのあたりは仕方ない部分ではありますけどね。
allcinema
私は、ちょっと受け入れることはできませんでした。
鑑賞する際は、本作とセルフリメイク版をセットで鑑賞すると、楽しいんじゃないでしょうか。
メジャー作品の方が、見応えないという奇妙なものを見ることができます。
という事で、ここまでは『ミートボールマシン オリジン』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
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それはこの映画の結末は、すこぶる良いということ。
セルフリメイク版はラストにエイリアンが登場して、新しいゲーム機、名づけて「ミートボールマシン」って作りました!という衝撃的なオチでした。
本作のオチは、うまく作動していなかった、半寄生状態だった主人公の機械生命体が最後に覚醒して主人公を完全に乗っ取るところで終わるんですね。
この映画のラストとしては、まさに最高で、「ぎゃぁぁぁぁ」という絶叫で幕を閉じるのは、とても良い演出でした。
波にのれなかった私ですら、このラストの余韻に引っ張られてしまい、面白いと感じなかったにもかかわらず、もう一回DVDを見ようかどうしようか、迷っています。
山本淳一監督は、おそらく、万人受けするような作品は作れないんじゃないかな?
個人的には、自分の会社を立ち上げて、奇妙奇天烈な映画を発表し続けて欲しいです。
という事で、『ミートボールマシン オリジン』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
今回の記事は、2016年7月27日に公開した記事を再編集したものとなっております。
2016年より前から、とても気になっていた『ミートボールマシン オリジン』。
先に、本作のセルフリメイク版である『MEATBALL MACHINE ミートボールマシン』を鑑賞してから、オリジナル版が気になっておりました。
本作は、完全なる自主制作映画なのですが、どんな作品に仕上がっているのでしょうか。
今回は、アクションホラー映画『ミートボールマシン オリジン』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
『ミートボールマシン オリジン』について
英題:『MEATBALL MACHINE ORIGIN』製作:1999年日本
日本公開日:1999年5月22日
上映時間:1時間10分(70分)
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
YouTubeでは『ミートボールマシン オリジン』の予告編動画を見つけることができませんでした。簡単なあらすじ
この衝撃、もうこれは戦争!マサヤの恋人であるサトミは、ある日、ごみ置き場にあった、謎の物体に取り憑かれてしまい、苦しみもがく。
何もできないマサヤの前に、唐突に謎の男が現れる。
その男は、圧倒的なパワーを持つミートボールマシンによって、サトミを惨殺。
マサヤは、男と死闘を繰り広げる……。
本作を視聴できる動画配信サービス
2024年6月時点で、『ミートボールマシン オリジン』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。スタッフ・キャスト
監督・脚本・製作:山本淳一撮影:美佐田幸治
出演者:渡辺稔久、佐々木聡子、相馬里乃、内屋敷保、黒沢ヒロオキ
おっさんのネタバレなし感想
全体的な感想
セルフリメイク版は、かなり退屈な作品でありましたが、本作はかなりわかりやすいです。というか、ストーリーは、あって無いようなものなんですけどね。
寄生する機械が登場して人間に寄生して、サイボーグっぽいサムシングに変身して戦うって、簡単にいうと、それだけです。
主人公はなぜか寄生されても自我を保ち、復讐のため、恋人を亡き者にした輩を追跡するというストーリー。
非常にわかりやすい。
で、面白いのかというと、これはもう好みの問題なんですが、私はあまり面白くありませんでした。
映画的な盛り上がりがないのは、日本の自主制作映画に求めても仕方がないんで期待していないんですが、それでも、すごく小綺麗にしている印象です。
『鉄男』のようなインパクト、というか魂の叫びのようなものが、全然足りないため、あまり面白くありませんでしたね。
映画であろうと中途半端にしたところが、かえって失敗したのかもしれません。
監督のやりたいことをやる!!って事だけにフォーカスすれば、もっと面白い作品になったかもしれないです。
ただ、セルフリメイク版よりは、面白いです。
このオリジナル版が存在して、どうして、あんな変な映画が出来上がったのか、不思議で仕方がない感じです。
ものすごく人を選ぶ映画なので、あまりオススメはしませんが、セルフリメイク版とともに、興味のある方はチャレンジしてみても良いかも。
70分程度の作品ですから、空いた時間にサクサクっと鑑賞できちゃいます。
『ミートボールマシン オリジン』の良いところ
理由がないのは良かった。セルフリメイク版では、世界観を変に説明しようとしてしまったために大失敗した印象が拭えなかったのですが、この作品では「こんなヤツがいるんだよ、悪いか!」って開き直っています。
本作では、その存在理由が重要であるわけではなく、バイオレンスをただ描写したいって部分が大切なんですね。
私は理由なき暴力は大嫌いですが、クリーチャーを配置することにより、自分の描きたい戦いを作ったというアイデアは素敵だと感じました。
音質も画質も悪いですが、自主制作作品が評価され、新規のクリエーターたちが業界に進める状況を示してくれた良い作品です。
日本でも、こういった作品が続々出て来れば良いんですけどね。
『ミートボールマシン オリジン』の悪いところ
もっと、こう情熱が欲しかったです。妙に優等生っぽく製作されているような印象があって残念です。
自主製作映画の宿命なんですが、役者さんが下手すぎて、70分の映画なんだけど、すごく疲れます。
棒読みは当たり前だし、そもそも聞き取りにくいセリフのオンパレード。
主人公にいたっては「ああー」「ううー」「うけけけけけっ」としか言ってないくらい。
それも味といえば味なんですけどね。
あと、ラストに戦う敵が、なんか仮面ライダーの怪人っぽくなっちゃったのが残念。
変な特撮ヒーローものにしかみえませんでした。
ただ自主制作映画なので、そのあたりは仕方ない部分ではありますけどね。
口コミレビューや評価
下記サイトで『ミートボールマシン オリジン』レビューや評価をチェック!allcinema
『ミートボールマシン』感想一覧
今回のネタバレなし感想のまとめ
自分の好みにハマれば、きっと楽しい映画だと思います。私は、ちょっと受け入れることはできませんでした。
鑑賞する際は、本作とセルフリメイク版をセットで鑑賞すると、楽しいんじゃないでしょうか。
メジャー作品の方が、見応えないという奇妙なものを見ることができます。
という事で、ここまでは『ミートボールマシン オリジン』のネタバレなし感想でした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
この下にネタバレあり感想を書いております。
本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。
まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。
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この記事をお読みのあなたにオススメの記事
メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)
ネタバレあり感想
ネタバレも何も、特にないんですが、書かなければいけないことは、ただひとつ。それはこの映画の結末は、すこぶる良いということ。
セルフリメイク版はラストにエイリアンが登場して、新しいゲーム機、名づけて「ミートボールマシン」って作りました!という衝撃的なオチでした。
本作のオチは、うまく作動していなかった、半寄生状態だった主人公の機械生命体が最後に覚醒して主人公を完全に乗っ取るところで終わるんですね。
この映画のラストとしては、まさに最高で、「ぎゃぁぁぁぁ」という絶叫で幕を閉じるのは、とても良い演出でした。
波にのれなかった私ですら、このラストの余韻に引っ張られてしまい、面白いと感じなかったにもかかわらず、もう一回DVDを見ようかどうしようか、迷っています。
山本淳一監督は、おそらく、万人受けするような作品は作れないんじゃないかな?
個人的には、自分の会社を立ち上げて、奇妙奇天烈な映画を発表し続けて欲しいです。
という事で、『ミートボールマシン オリジン』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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