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『ミートボールマシン』

予告編動画




あと数歩でカルト映画になれたはずの映画『ミートボールマシン』。人によっては、『鉄男』より面白いという人もいるので、こういう系統の映画が好きな人は、チェックしても損はないかもしれないですね。

邦画で、このタイプの映画って、本当に出ないですから、貴重といえば貴重な作品です。私としては、『鉄男』の方が好みです。

さて、今回は『ミートボールマシン』の感想を<ネタバレあり>で書いていきます。未見の人は、今回はスルーでお願いします。


↓ネタバレなし感想↓



『ミートボールマシン』のあらすじ

工場で働く青年・ヨウジは、不器用ながらも懸命に生活していた。そんなヨウジは、向かいの工場で働くサチコに想いを寄せている。しかし、引っ込み思案のヨウジは彼女に声をかけるなんてことはできない。ヨウジは、昼休み中に姿を見せるサチコの姿を盗み見ることで、自分の心を満たしていた。

ある日、女装している男に絡まれ、ボコボコにされてしまったヨウジの前に、不思議な物体が現われる。昆虫かなにかのようであるものの、見たことのないヨウジは興奮し、それを持ち帰ってしまう。早速、それがなんなのか解明しようと試みるが、上手くいかず、がっかりするヨウジなのだった。

ヨウジはある晩、いつもお金を貸している先輩に連れられ、夜の街へ繰り出していた。すると、会社の先輩がサチコに言い寄っているところを目撃する。サチコはどこか人気のないところに連れ込まれようとしている。ヨウジは急いで二人の後を追う。

サチコが襲われる一歩手前で、ヨウジは先輩に言葉をかける。ヨウジに声をかけられた会社の先輩は怒りを露わにし、ヨウジに襲いかかる。ボコボコにされるヨウジだったが、懸命に反抗し、ついに先輩は帰ってしまう。ヨウジはそのまま、その場を離れようとするが、サチコはヨウジの身を案じ、二人はヨウジの部屋へ向かう。

ヨウジの部屋で気まずい雰囲気になる二人。すると、サチコが「ずっと見ていました」と告白する。二人は両思いだったのだ。甘い雰囲気に包まれる二人。だが、その幸せは続かなかった。突然、部屋にあった、あの物体がサチコに取り付く!悲鳴をあげるサチコをヨウジは助けようとするが、あの物体が繰り出す攻撃に全く歯が立たない。やがて、ヨウジの前に姿を現したのは、変わり果てたサチコの姿だった。

サチコの攻撃を受け、外に放り出されるヨウジ。サチコはどこかへ姿を消し、ヨウジの前には謎の少女と妙な男が姿を現すのだった。




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『ミートボールマシン』の概要

1999年に自主製作された映画『ミートボールマシン オリジン』を、山本淳一監督自らセルフリメイクしのが、この『ミートボールマシン』。ただ、さまざまな諸事情により、山本淳一監督のほかに、プロデューサーだった山口雄大監督もクレジットされています。

雨宮慶太監督がデザインしたネクロボーグと、独特の設定と世界観に一度ハマってしまうと、なかなか抜け出せない、クセになる妙作。好きな人には、たまらないマニア向けのスプラッターSFホラー映画です。



『ミートボールマシン』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:山口雄大、山本淳一
脚本:加藤淳也
プロデューサー:山口幸彦
ライン・プロデューサー:中林千賀子
ポストプロダクション・プロデューサー:篠田学
キャスティング:星久美子
クリーチャー・デザイン:雨宮慶太
特技監督:西村喜廣
撮影:釘宮慎治、百瀬修司
照明:船橋正生

キャスト
高橋一生、河井青葉、山本彩乃、川崎賢一、諏訪太朗、増本庄一郎、手塚とおる、他



理屈や理由は必要ないよ『ミートボールマシン』

ネタバレなし感想でも書きましたけれど、ネクロボーグの設定なんて、考えなくて良かったんですよね。というか、設定はあっても良いけれど、わざわざ映画で語らなくても良い。謎の生命体に寄生され、クリーチャーになった人間たちの戦いだけをピックアップして物語を構成していれば、面白い映画になっただろうし、もっと、いろんなタイプのネクロボーグが登場して、緊張感のあるバトルが展開されたはず。

予算がないから、あまりネクロボーグを登場させることはできないのかもしれないですが、少なくとも、5体くらいは出てきているんだから、その連中で、バトルロイヤルしても良かったと思うんですけどね。

ネクロボーグは、エイリアンが作り出した、ゲーム端末のようなものという設定ですが、エイリアンが出てきてしまった時点で、今まで勢いで、チープさをかろうじて隠していたのに、隠しきれなくなり、一気に面白くなくなりました。

ラストも、なんなんですかね。人としての意識を保つネクロボーグは珍しいから、主人公の細胞からクローンを作り出して、新しいゲーム端末<ミートボールマシン>を作るっていうラストもウンザリです。だったら、最後に生き残ったネクロボーグが<ミートボールマシン>と呼ばれるとか、なんか、もう少しスタイリッシュなストーリーにできなかったかなぁ。

このエイリアンさえ登場しなければ、まだマシで「なかなか良いじゃない♪」って印象で終わったのに。残念。



主人公とヒロインの戦闘だけいいんじゃね?『ミートボールマシン』

映画のはじめから、独特のビジュアルを有しているネクロボーグが登場し、派手な戦闘を仕掛けていくのですが、肝心の主人公はヒロインとしか戦いません。しかも、主人公とヒロインは、映画の折り返し時点あたりで、ようやくネクロボーグになります。さらに主人公は人間としての意識があるので、ヒロインと対峙するまで、ウダウダやってます。結局、ラストの戦闘を期待して鑑賞していたのに、お目当の戦闘場面は、割と短めです。

主人公とヒロイン以外のネクロボーグは勝手に戦っている状態で、主人公たちとの関わりはゼロです。一応、二体のネクロボーグが戦って、勝った方が負けた方のネクロボーグの心臓部を食べようとし、そこに謎のおっさんがそのネクロボーグを襲撃。致命傷を負ったネクロボーグはその場から逃げ出すのですが、そのまま絶命。寄生モードに戻ったエイリアンは、今度は主人公に寄生しようとして、というつながりはあります。

けど、それはあってないようなものなので、他のネクロボーグと戦わせないのなら、最初から登場させないという選択肢もあったように思います。

とにかく、ネクロボーグ同士の戦いをメインに持ってくるのか、主人公とヒロインの戦闘を主軸にするのか。どちらかに軸足を置いておけば、ぶれずに済んだのですが、どっちつかずの映画になっていました。



『ミートボールマシン』のレビューや評価

出てくる怪物みたいなの、笑えるレベルですが
そこは真剣に観ましょう
若者の繊細な心の機微が上手く描かれていて面白いです
自分はよい映画だと思いました

見ていると、バイオレンス&スプラッター&ホラー大好き人間の情熱がギュウギュウに詰まりに詰まった野心作だと伝わってくる。
 しかも極めて低予算で作ったそうである。
普通の映画は3~5億ぐらい。
一般的な2時間ドラマなら7~8千万。
この映画なんと「予算1千万円」だそうだ。
なおさらスプラッターホラーの魂を感じ取ることができた。

名作です。僕の中では鉄男を超えています。
正直言って、この監督の作品で最後まで見れたのはこの映画だけです。
好きすぎてこの作品について語る事が難しいくらいです。

by YAHOO!JAPAN映画



『ミートボールマシン』のまとめ

面白くなりそうな要素はたくさんありました。設定や世界観、演出。上手に料理できれば、もっと評価される映画になったはずなのに、それらを自分たちで叩き壊しにかかった感じです。どうしてこうなった状態の、残念な映画でした。

ちなみに、グロテスクなシーンやショッキングな場面もあり、不条理なエピソードもありますから、耐性がない人には、オススメしませんよ。




2016年9月18日追記
なんと田中要次さん主演、西村喜廣監督というタッグで『蠱毒 ミートボールマシン』という最新作が製作され2017年に公開される事に……。


続編とかリブートとかしなくていいんじゃね?『ミートボールマシン』『デスフォレスト』について思う


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