映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年1月20日に公開した記事を再編集したものとなっております。



塚本晋也さんが出演されているという事で気になっていた映画『稀人(まれびと)』。

何気なくレンタルしたところ、脚本が小中千昭さんでして、鑑賞し終わった後に、妙な納得感を抱きました。




そんなわけで、今回は『稀人(まれびと)』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

まだ『稀人(まれびと)』を鑑賞していない方は、ご注意ください。







ネタバレなし感想





ネタバレあり感想

『稀人(まれびと)』の良いところ

脚本が致命的なのですが、清水崇監督であるという事、主演二人の塚本晋也さんと宮下ともみさんが頑張っているので、最後まで観る事ができました。



主人公の独白で物語が進みます。

主人公の増岡は独白で「恐怖とは……」などと語っている反面、他人にはすごくヘコヘコしていて、街中で絡まれるとオドオドしてしまう冴えない中年男性です。

この主人公を塚本晋也さんが見事に演じていて、妙にリアルでハマっていました。

画面に説得力があるので、本当に内容が面白ければ、もっと良かったのにと残念です。




また、ヒロインを演じている宮下ともみさんは、とても不思議な魅力を持った女性で、不気味なヒロインを綺麗に演じています。

彼女は増岡とは反対に、リアルとは感じない雰囲気なので、その対照的な二人が画面に収まっているシーンは、独特のものを感じました。

すごくリアルで、肌に粘着するようなシーンの連続で、画面に魅入られる感じ。




監督と俳優さんの力を、すごく感じる作品です。



『稀人(まれびと)』の悪いところ

ネタバレなしの感想でも書きましたけど、物語の意味がわからない。

それが致命的なんですよね。

恐怖に憑りつかれて、ひたすら街中でカメラを回すという行動に納得ができない。

物語の流れに筋が通っていないんですよね。

だからストーリーに共感はできないし、恐怖も感じない。




ホラーシーンもはっきりいって存在しません。

『デスフォレスト 恐怖の森』に登場する、よしえではないクリーチャーみたいなものが出てくるんですが、現実じゃないよって主人公に知らせる役割だけ。

襲ってくるわけでもないので、怖くありません。




終盤に幽霊も二人登場しますが、清水監督なので、幽霊の演出は秀逸。

でも、幽霊には役割がありません。

不気味に登場するだけで、物語には絡んできません。

一体、何のために登場したのか。




結局のところ、ホラー要素は皆無なので、恐怖をテーマにした人間ドラマという印象。



美少女の姿をした「何か」を独身中年男性が飼いならそうとする映画ですが、この映画では恐怖を最後まで描く事ができませんでした。



また、ラストは自分が狂気に陥っていたというオチなんですが、これは夢オチに匹敵するくらいダメだと思うんですよね。

地下世界から連れてきた「吸血美少女・F」が、実は自分の娘である冬美であったと終盤で明らかになります。




劇中で登場する元奥さんは「娘がいなくなった。あなたの家にいるんでしょう?」と詰め寄るんですけど、それだったら、地下世界は元奥さんの家だったって事?

だったら最後に地下世界に行くけど、そこはどこなの??

そもそも娘さんは血しか飲めない体質なの?

他のブログでは妄想が妄想だと主人公が確信した瞬間、虚構が現実化したと書かれているんですが、映画を見ていた限りでは、全くわかりませんでした。

マジで~?




何一つ解決しないまま、恐怖の本質も語られない。

「稀人」「クトゥルー神話」を知っている人にしか、観る資格がないっていう脚本でした。

逆に、それらの知識がある方にとっては、とてつもなく魅力的な作品なのかも??

小中千昭さんの作品って、大体そんな感じの印象でございます。




口コミレビューや評価

下記サイトで『稀人(まれびと)』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com




今回のネタバレあり感想のまとめ

「稀人」という日本人の信仰と、クトゥルー神話への造詣が深くないと、この映画は理解できないみたいです。

私は「稀人」「クトゥルー神話」どちらにも明るくないので映画の物語を理解できませんでしたけど、このふたつの知識を持っている人なら、この映画は楽しめるかもしれません。

間違っても、普通のホラー映画として期待すると大失敗します。




という事で、今回は『稀人(まれびと)』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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