映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年8月31日に公開した記事を再編集したものとなっております。




『吸血怪獣 チュパカブラ』『デス・マングローヴ ゾンビ沼』の監督がお届けする、トンデモ・ブラジルスプラッタームービー『シー・オブ・ザ・デッド』。

邦題は『ドーン・オブ・ザ・デッド』をパクり、鑑賞させようとする魂胆丸見えですね。

本記事作成当時、ニコニコ生放送でオンエアされていて、そちらで視聴しました。




この映画も予告編だけは観ていたのですが、DVDをレンタルしようか、悩んで躊躇していた作品でした。

当時はニコニコ生放送で観ることができて、本当に良かった。

ということで、今回は『シー・オブ・ザ・デッド』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

ちなみに、本作のキャスト、『デス・マングローヴ ゾンビ沼』と丸かぶり状態でございます。




『シー・オブ・ザ・デッド』について

原題:『MAR NEGRO』

製作:2013年ブラジル

日本公開日:2014年6月14日(ブラジル・ホラー映画祭2014)

上映時間:1時間36分(96分)

オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)

年齢制限:R15+




予告編動画





簡単なあらすじ

この海は呪われている。



海辺にある小さな村。

その村に住んでいるベテラン漁師ベロアとその見習いは、海へ魚を釣りに出かける。

しかし、思うように魚が獲れず、漁は難航し、困り果てていた。

そこへ、大きな獲物が引っかかる。

必死に引っ張り上げると、不気味な人魚のようなものが出現。

それを船にあげて観察していると、ベロアは突如、それに襲われてしまう。

驚いた二人はそれを海に沈めて、村へ引き上げるのだった。




魚が獲れないため、船を貸してくれた業者から文句を言われつつ、たまたま釣り上げていた奇妙な色合いをしたアカエイを手に、あるレストランバーへそれを売りに出かける漁師見習い。

アカエイなんて食べる風習があまりない村ではあるが、他に買うような食材もないため、レストランバーの店主はアカエイを買い取り、引きこもりの従業員にアカエイを裁くよう命じる。

アカエイを裁く従業員だったが、町一番の美人に目を奪われている隙に、なんとアカエイは動き出し、村を徘徊し始める。




一方、新しくオープンする娼婦小屋の準備で、料理人が魚を仕入れる。

だが、新鮮なはずの魚は、元気がなく、なんとなくどんよりしている。

しぶしぶその魚を調理し始めるのだが、その魚を食べた人々は、やがて、ゾンビへと変貌していくのだった。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『シー・オブ・ザ・デッド』

会員の方は、見放題にて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

本ページの情報は2024年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『シー・オブ・ザ・デッド』(字幕版)

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スタッフ・キャスト(出演者)

監督・脚本:ロドリゴ・アラガォン

出演者:マークス・コンカ、ティアゴ・フェリ、キカ・オリヴェイラ、キャロル・アラガオン







おっさんのネタバレなし感想

全体的な感想

前回の『デス・マングローヴ』から予算が増えたみたい。やったね!

ということで、今回はこれでもかと登場人物が多く、意外と普通のゾンビ映画に仕上がっています。

相変わらず、主人公不在状態ではありますけどね。




この作品も、他作品と同じで、なんか奇妙な引力があります。

個人的には、なかなか面白い作品でした。

スプラッター描写、グロ描写、そして安定の汚さがあって、決して、おすすめできるような作品ではないのですが、それらの問題をクリアしている人で、かつゾンビ映画が好きな人なら、話のネタには持ってこいの作品になっています。




『シー・オブ・ザ・デッド』の良いところ

今回はエイが需要なファクターとなっている……訳ではないのですが、ところどころでエイが登場します。

このエイがなんとなく気持ち悪い。

まるで『デッド寿司』に登場したゾンビ寿司のような、生理的な気持ち悪さがあって、良かったです。

あ、ゾンビ寿司って何(・・?)って方は『デッド寿司』の予告編を観ていただけると幸いです。






さて、物語中盤以降は、凄まじい展開を見せてくれます。

本当に無茶苦茶な展開で、ポカーンとしてしまいます。

今回も、ちゃんとやりたい事をやるんだ!って熱い思いが、ぐんぐん伝わってくる怪作。

個人的には、割と楽しむことができました。




『シー・オブ・ザ・デッド』の悪いところ

今回は『デス・マングローヴ』に比べると展開が遅いですね。

登場人物紹介と、舞台説明に力を入れたような感じなのですが、実はあんまり作品に関係なくて、かえって、作品の邪魔をしているような感じです。

ちょっと残念。



また、今回も、かなり汚いので、その点、ご注意を。

さらに、ラストのオチのつけ方に賛否が分かれるところ。

本作のオチについては、個人的には好きなのですが、好みがでる感じかもしれません。




口コミレビューや評価

下記サイトで『シー・オブ・ザ・デッド』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com

Movie Walker



今回のネタバレなし感想のまとめ

どちらかというと、『デス・マングローヴ』よりは普通の映画になったという印象がありますね。

ラストのアレは置いておくとして。

意外と真面目なゾンビ映画に仕上がっている事に、結構びっくりしてしまいました。

『デス・マングローヴ』は、ゾンビ映画一歩手前って感じでしたから。




どちらにせよ、かなりアクの強い映画であることに変わりはありません。

様々な試練が課せられる作品ではありますが、それらをクリアしているのであれば、一度、チャレンジしてみてください。




という事で、ここまでは『シー・オブ・ザ・デッド』のネタバレなし感想でした。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!




この下にネタバレあり感想を書いております。

本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。

まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。




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ネタバレあり感想

しかし、まさか、ラストに、クジラのゾンビが登場するとは、夢にも思いませんでした。

確かに海洋生物がゾンビウィルスに侵されているのならば、そりゃ、くじらもゾンビ、というか化け物になってるでしょうね。

そのクジラが「やぁ」と登場して、ゾンビたちをプチプチする様は、本当にシュールでした。

「いやいやいやいやいや」って、反射的に液晶に向かって言ってしまいました。




魔術とか、意味深にいろいろな要素が登場し、最後に丸々ぶん投げるという荒技を見せつける……。

この潔さが、なんというか、とても良かったです。

ブラジル映画、本当に、侮れません……。




という事で、『シー・オブ・ザ・デッド』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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