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少女と刻んだ、最後の爪痕。


今回ご紹介する映画:『LOGAN/ローガン』
原題:『LOGAN』
製作:2017年アメリカ
日本公開日:2017年6月1日
上映時間:2時間18分
オススメ度:★★★★★(五つ星!)



予告編動画




『LOGAN/ローガン』のあらすじ

ミュータントが誕生する事がなくなった近未来。治癒能力を失いつつあるウルヴァリンことローガンは、ゲストの送迎をする仕事に就いていた。ある日、車を郊外に止めて休んでいると、車を強奪しようとする若者たちが現れる。目を覚ましたローガンは彼らを注意するが、若者たちはローガンに対しショットガンを撃ち放つ。銃撃をうけ、倒れるローガンに、若者たちは追い打ちをかけるようにローガンに殴る蹴るを繰り返す。若者を死なせないように手加減していたローガンは、堪忍袋の緒が切れ、若者たちを返り討ちに。鬼神のようなローガンの姿を見て、その場を後にする若者たち。そして、ローガンも、その場を後にした。ローガンはこの時、知るよしもなかった。この事件が最後の旅のきっかけになる事を。

仕事のため、とある葬儀を見守っていたローガンの元に、ひとりの女性が訪ねてくる。「あなた、ウルヴァリンね?」ローガンにしか頼めないとすがる女性を、ローガンは冷たく突き放す。ローガンは自分がミュータントである事やウルヴァリンである事を隠して生活していたためだ。女性は諦めてその場を後にする。女性の車をちらりと見やると、後部座席には女の子が座っていたのだった。

メキシコのとある場所にプロフェッサーX事チャールズ・エグゼビアを匿っているローガン。チャールズのための薬を貰い、メキシコへ行こうとしていたローガンに、ドナルド・ピアースと名乗る男が訪ねてくる。「女が君のところへやってこなかったか?」

同じ頃、チャールズは、とあるミュータントと交信をしていた。新しいミュータントは、ローラという少女だった。




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『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『ウルヴァリン:SAMURAI』に続くウルヴァリン・スピンオフシリーズの完結編であり、また実写版X-MENのフェイズ1完結編といえる映画『LOGAN/ローガン』。ついに、日本で公開した本作を映画館で鑑賞してまいりましたよ。

ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリン、そしてプロフェッサーX演じるパトリック・スチュワートは、この作品を最後に、それぞれのキャラクターと別れる事をすでに告知しています。寂しい限りですが、実写版X-MENは、今後、フェイズ2ともいえる段階に移行します。X-MENフェイズ2では、現在確定している映画として『X-MEN:ニューミュータンツ』、『ガンビット』、『デッドプール2』、日本ではまだあまり知られていない『X-MEN:ダークフェニックス』の4本があります。ちなみに、『デッドプール3』、『Xフォース』という二作品も企画が進行中との事でございます。<Xユニバース>とも言える一大プロジェクトになりました。

朝の回だったので、お客さんは、さほどいませんでした。次の15時の回とか、たぶん、人が結構、多かったんじゃないですかね。比較的、観やすい環境で、鑑賞する事ができました。エグゼクティブシートは、相変わらず、取れませんでしたけどね!

という事で、今回は『LOGAN/ローガン』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した映画館

109シネマズ大阪エキスポシティ 次世代IMAXレーザー字幕版



『LOGAN/ローガン』のスタッフとキャスト

監督・脚本・ストーリー・製作総指揮:ジェームズ・マンゴールド
脚本:スコット・フランク、マイケル・グリーン
製作:ハッチ・パーカー、サイモン・キンバーグ、ローレン・シュラー・ドナー
製作総指揮:スタン・リー、ジョセフ・カラッシオロ、ジョシュ・マクラグレン
撮影監督:ジョン・マシソン
プロダクションデザイナー:フランソワ・オデュイ
編集:マイケル・マカスカー、ダーク・ウエスターヴェルト
音楽:マルコ・ベルトラミ
衣装デザイナー:ダニエル・オーランディ
原作エピソード:『オールドマン・ローガン』『X-23:イノセンス・ロスト』『X-23:ターゲットX』

出演者
ローガン:ヒュー・ジャックマン
チャールズ・エグゼビア:パトリック・スチュワート
ドナルド・ピアース:ボイド・ホルブルック
キャリバン:スティーヴン・マーチャント
ローラ:ダフネ・キーン
ドクター・ライス:リチャード・E・グラント
ウィル・マンソン:エリク・ラ・サル
キャスリン・マンソン:イリース・ニール
ガブリエラ:エリザベス・ロドリゲス
ネイト・マンソン:クインシー・フォース




logan


『LOGAN/ローガン』の感想

第67回ベルリン国際映画祭でアウト・オブ・コンペティション部門に出品された本作。ベルリン国際映画祭といえば、社会派作品が集まる事で有名ですよね。そんな映画祭で、アメコミの実写映画が出品されるとは異例中の異例。この事を知った時、わたしは思いました。「『LOGAN/ローガン』は、たぶん、今までのX-MEN映画ではないぞ」と。

予告編がお披露目されるにつれ、わたしのそんな思いは確信へと変わりました。ウルヴァリンの最後を描くと言われていた本作は、今までのウルヴァリンシリーズが<動>のアクションであるなら、本作は<静>なアクション。およそ、アメコミ映画とは思えないほどに、地味であり、繰り返し、とあるテーマが提示されております。

さて、感想はというと、一言でいうなら、X-MENシリーズ最高傑作と言わざるをえない。それほどに強烈な作品でありました。メッセージ性もあり、静かなストーリーでありながらもちゃんとエンターテインメント性を忘れず、製作陣の情熱がほとばしる。結果、心や魂が揺さぶられる作品に仕上がっています。

アメコミ映画やヒーロー映画では決してないため、そういった映画が苦手な人でも鑑賞する事ができる本作。今までのシリーズを見ていないのであれば、ウィキペディア先生である程度の情報を入手する事ができるので、ウィキで今までの作品を予習してから本作を鑑賞してみてください。

実写版X-MENシリーズを追いかけていた人は、一区切りの映画となります。ぜひ、映画館で、ウルヴァリン=ローガンの生き様を見届けてくださいまし。




『LOGAN/ローガン』の良いところ

家族愛がテーマ

5月に鑑賞した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』では家族愛、父子愛というテーマを扱い、予想外にとてつもない傑作になりましたけど、本作も家族愛がテーマになっています。今までの作品でも、そのテーマが取り扱われていた事がありましたけど、本作では全編通して、家族愛がテーマとなっております。ウルヴァリンが弱っている中で、今までのようなアクションメインの映画での展開が難しい。けれど、今までとは異なり、テーマを前面に押し出し、さらにエンターテインメントも忘れていない。ちゃんとハラハラドキドキの展開を味わえるし、ホロリとするシーンも何回かあります。終盤の展開は、胸の締め付けられるシーンの連続。非常に素晴らしいクオリティーでございました。


ちゃんとアクションしてる

今までの作品群に比べると、圧倒的に地味でありますが、それでも、狭い空間でのスピーディーなアクションがメインです。個人的には、目まぐるしく展開する本作のアクションは、すごく良かった。派手なだけであれば、他の作品との差別化が難しいため、満足度が必要以上に低くなる可能性が高い。けれど、本作では実写版ウルヴァリンが持つ特性を活かしたアクションを見せる事のより、「マーベル・シネマティック・ユニバース」や「DCエクステンデッド・ユニバース」とは異なる重厚なアクション映画として成立させておりました。


キャラクターたちが魅力的

ローガンやチャールズをはじめ、ウルヴァリンと同じ能力を持つ少女ローラ、改造を施されている謎の男、ローラを連れている女性ガブリエラ、チャールズの世話をしているネイトなど、魅力的でユーモアのあるキャラクターたちの造詣が素晴らしいですね。敵は純粋な目的があるため、邪悪ではないという部分もポイントで、人によっては、もしかしたら、敵キャラに感情移入する人もいるかもしれないです。キャラクター同士のやり取りが、可愛らしかったり、くすっとするようなところもあったりして、そういった掛け合いも楽しい映画です。



『LOGAN/ローガン』の悪いところ

静かな映画

本作はとても静かな映画でございます。『ウルヴァリン:SAMURAI』も、とても静かな作品でございましたが、それよりも、さらに地味でございます。『ウルヴァリン:SAMURAI』は舞台が日本なので、派手な映画として製作するには難しいと思うんですよね。そう判断して構築されたストーリーと演出は素晴らしかったです。その静かな製作プランは日本というロケーションとすごくマッチしておりました。

しかし、本作はアメリカやメキシコで撮影されております。派手にしようと考えれば、とことん派手に出来たはずなんですよね。けれど、ウルヴァリンの最後を語るには、派手なものは必要ないと判断。もっと描写しないといけない事柄にとことんフォーカスして、物語が作られております。そのため、今までのシリーズが好きであったり、ヒーローものが好物ですという人からすると、受け入れがたい作品になっておりました。

わたしは、とても面白かったし、大好きな作品なのですが、アメコミ映画が好きな人には厳しい映画。しかし、映画好きであれば、本作は最後まで楽しめる映画になっております。



強烈なヴィランが不在

今までは、とても強いヴィラン(敵)が登場しておりましたが、本作での敵は、スマートで格好良く、頭の切れる軍人。ミュータントではありません。そのため、敵キャラクターに注目していた人は、がっかりしてしまうかもしれません。一応のサプライズはあるんですけどね。



『LOGAN/ローガン』のまとめ

静かな映画ではありますが、まさか、これほどまでにクオリティーの高い、満足度の高い映画だとは、完全に予想外でございました。ヒュー・ジャックマン演じるローガンの姿、胸に熱いものがこみ上げてきます。

まさしく実写版X-MENの総決算ともいうべき作品。ウルヴァリンのラスト・ストーリーを映画館で鑑賞してみてください。




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『LOGAN/ローガン』ネタバレあり感想

最大の敵は自分

登場するとは思っておりましたけど、ウルヴァリンの遺伝子から生み出されたX-24がジョーカーとして登場。力の弱っているウルヴァリンの前に全盛期の自分自身が登場します。ローガンとローラの二人がかりでも歯が立たない強さ。改めてウルヴァリンの強さを認識しました。X-24の最期も予想の範囲内ですけど、圧倒的に強すぎるため、そこに意外性を求めるような野暮が入る余地はなく、むしろ安心できるような物語の構成具合はとても上手でした。


ちゃんと完結した

チャールズが途中で命を落とし、ラストにはローガンも命を落とします。けれど、決して悲しい別離ではありませんでした。チャールズは自分の過ちを思い出し、ローガンがなぜ自分を狭い空間に留めていたのかという気持ちを理解して亡くなります。ローガンはチームでは味わう事のできなかった父娘の絆を実感し、眠りにつきました。失望・絶望したりしながら死んだのではないため、主人公がいなくなったけれど、それほどの喪失感はなく、むしろ次世代のミュータントの明るい未来を祈りたくなるようなエンディングでございました。このあたりは賛否あるかもしれないですが、わたしは、非常に満足のいくラストでした。



『LOGAN/ローガン』のレビューや評価

今回、一連のマーベル作品と思って観に行ったら、肩透かしをくいます!
この作品はマーベルのキャラクターを借りた、ロード・ムービーです。
しかも「老い」や「介護」(?)についても描いている社会派な作り。
詳しくはネタばれになので書けませんが、結構シビアな作品になってます。

かと言って、そればかりではなく、
ちゃんと派手なアクション・シーンもあり、
そこらへんのバランスはちゃんと取れてます。

三人のロードムービーが展開する訳なんですが、従来のヒーロームービーとは全く異なるものでした。
元々マーベルのヒーローは影のある人物ばかりですが、この作品にはヒーローらしさがありません。正義の戦いではあると思いますが…

「シェーン」をモチーフにしただけあって、全体的に西部劇のような雰囲気があります。荒涼とした世界観もそうですが、この作品自体、X-MENという感じとは異なる気がします。

難点もある。ラストの方のカタルシスが不足しているため、やや尻すぼみ感があるかもしれない。
ただ、シリアス寄りのアメコミ映画の中にありがちな、頭でっかちさがなく
ストレートに愛や勇気を伝えようという姿勢は本当に素晴らしい
漢の映画を久々に見た


YAHOO!JAPAN映画『LOGAN/ローガン』