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電車に乗る時に、Amazon Kindle アプリで電子書籍を読んでいるおっさんです。

いやぁ、サクサクと気楽に読めるから、いいですね。キンドル。

さて、今回は実話怪談集『恐怖箱』シリーズの中から『怪客』という本の感想を書いていくんだぜ?




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『恐怖箱 怪客』について

『恐怖箱』シリーズは、毎回、テーマを絞って、ひとつの本にしている本でして、今回のテーマは「お店」です。

「お店」にまつわる怪異。それはお店そのものであったり、お店のある土地、お店で働いている人、お店を利用する人。そういったものに関する怪談を一冊にまとめています。

「お店」に関する怪談を集めたという実話怪談集も珍しいですね。

一体どんな怪談が紹介されているのでしょうか?







『恐怖箱 怪客』の感想

とにかくテーマがユニークですよね。以前読んだ『怪医』も独特でしたけど、本作も、結構、不思議な雰囲気のある実話怪談集でございました。

怖いというよりは、不気味なエピソードが多く、また描写が細かいことから、若干、怪談としての趣が欠けていますけど、なかなか楽しく読む事ができました。

恐いというよりも、不気味。そして奇妙といった方が正しいかも。

怪談らしく、解決しないエピソード、納得できないエピソード、そもそも意味不明なエピソードを、色々と読む事ができます。

マンションとか家とか、そういう場所に怪異が出現するのはわかりきっている事なのですが、同じように「お店」にも怪異が現れるのですよね。

言われてみれば当たり前なんですが、この本を読むまで、そんな当たり前の事に気がつきませんでした。

人と人がつながる。土地を通じて過去と今がつながる。だからこそ、そこには様々な想いが蓄積されていく。

『恐怖箱 怪客』を読んで、新しい発見がありました。




おっさんが強烈に印象に残った怪談

ここは、がっつり、あるひとつのエピソードのネタバレが含まれています。『恐怖箱 怪客』を読もうかな?って検討されている方は、スルーしてください。



さて、わたしが一番印象に残っているのが、「定食屋の亭主」です。

これが強烈に嫌なエピソードでして。

なにが嫌って、怪異そのものは怖くない上に、怪異よりも人の方が恐いという類の怪談なのです。

語り手の叔父が病気で仕事を辞めて、ある観光地で定食屋を営んでいるんですが、バブルが弾けてから、経営がかなり厳しい。けれど、病気で憔悴していた叔父さんは想像以上に快復にむかって、一方の奥さんは日に日にやつれていきました。

この時点でいやぁな感じがしましたけど、この後、定食屋に現れた怪異によって、叔父さんがなぜ定食屋を始めたのか、その理由が明らかになります。

実は叔父さんは病気になってから、まともな料理は作れなくなっていました。それまではホテルの台所に立っていた叔父さん。しかし、今はもう上手に調理できない。

その不味い料理をお客さんに食べさせる事に生き甲斐を感じるようになった叔父さん。それに比例して、奥さんが弱っていったのは、きっと良心の呵責が原因だったのでしょう。

このエピソードを読んで、「そんな理由でご飯屋を始める人がいるのか?!」って信じられなかったのですが、いやぁ、本当に人って生き物は恐いねぇ。




『恐怖箱 怪客』のまとめ

あっという間に読む事ができるので、気軽に読書するにはオススメの一冊です。

ただし、読後感はなんともいえないものでございますので、それなりの御覚悟を。

というわけで、今回は『恐怖箱 怪客』の感想でございました。

それでは、しーゆー!




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