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今回の記事は、2019年2月8日に公開した記事を再編集したものとなっております。
最近は、ご無沙汰していた怪談師の方の映像作品。
昔、子供の頃、テレビで放送していた時には見ていたんですけど、わざわざDVDをレンタルしてまでは観てきませんでした。
しかし、今回、Amazon プライムビデオで配信されていた本作を視聴したところ、結構、面白くて、ビックリしております。
話し手の方と視聴する方の相性もあると思うんですけどね。
わたしには、どんぴしゃでございました。
そんな訳で、今回は5つのエピソードについて、それぞれ感想を書いていきたいと思います。
基本的にネタバレありとなるため、まだこの作品を視聴・鑑賞していない方や、これから観ようと思っている方は、今回の感想はスルーしてください。
ネタバレなし感想
ネタバレあり感想
お笑い番組
テレビ番組に関係する怪談は意外と多いように感じます。最初、このエピソードも、よくあるパターンの話かと思いきや、このエピソードに登場する「8時だよ、全員集合」そのものは、実は関係ないようです。
もしかしたら関係あるのかもしれないですが、番組内に何かが登場するとか、そういうものではありませんでした。
そういう意味で、このエピソードはテレビ番組を題材にした怪談でありながら、かなり異色の展開が用意されている、良質の怖い話です。
とにかく最初から最後まで、意味不明であることが気持ち悪いエピソード。
オチは、ゾクリとしてしまいます。
光る目
これは考えさせられるエピソードでした。後味が悪いエピソードで、誰も悪くないだけに救いがないものになります。
立場によって、守るべきものは違うのですが、教訓を含む、正統なる怪談といった感じですね。
オチは呆気ないものですが、途中までの怪異は本当に不気味で怖い。
これを映像化したら、とんでもなく恐ろしいものになるだろうなぁ。
跡地
このエピソードは、稲川怪談を彷彿とさせるものでして、村上ロックさんが俳優さんで本当に良かったなぁと思えるエピソードです。『残穢』に通じる怖さがありまして、土地をめぐる怪異は、自分で食い止めたりする事ができない恐怖がありますね。
事前情報があれば、前もって、土地に関する情報を集めることができますけど、そういうアンテナを自分の中に立ててないと、情報は集まってきませんからねぇ。
いやはや、不気味なエピソードでございました。
怪奇列車
このエピソード、確かに怖くて不気味です。けれど、それよりも人の人との不思議な縁、つながりを感じる事ができる、とても温かいエピソードのように感じました。
体験者の方を死へ誘おうとする子供と老人。そのふたりとは対照的な隣人の男性。
この相反するふたつの存在によって、このエピソードは、他の怪談とは違うテイストのものになっていましたね。
この感じ、やはり稲川怪談を彷彿とさせるもの。
なかなかによいエピソードでした。
団地の記憶
今回のエピソードで、群を抜いて怖いのが、この「団地の記憶」です。話そのものは、大したものではないんですよね。
体験者が子供の頃に隣の女性が飛び降り自殺したというもので、それを十数年後の同窓会で友達に話したところ、その翌日、その友達が死んだというエピソードです。
ただ、この話の怖いところは、最初から最後まで意味がわからないところです。
というのも、体験者の記憶にある女性の自殺と、友人の死に因果関係がないんですよね。
ところが、友人のお父さんから体験者の元に電話があって、死んだ理由について「なぁ、わかるだろ?」とだけ体験者に言ったというんですね。
これだけでは因果関係を証明できないし、結局、なんだったのか、さっぱりわからないという怖さがあります。
その記憶が呪われている訳でもないし、その団地そのものが有名な曰くがあるのかというとそうでもない。
確かに、体験者が住んでいた団地「だけ」は、今も取り壊される事なく、存在しているという点については、思う事ありますけどね。
やはり意味がわからないというのは、防ぎようがない分、怖さが増すような気がします。
今回のネタバレあり感想のまとめ
怪談が好きにはオススメできる作品。話し手である村上ロックさん、おはなしがとても上手ですからね。
1時間と少し、怖い物語に身を委ねてみてはいかがでしょうか?
という事で、今回は『怪奇蒐集者 コレクター 村上ロック』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
『怪奇蒐集者 コレクター 村上ロック』シリーズの感想まとめ
第2弾以降は、メインブログ【四十郎おっさんによる映画感想まがい】にて感想を投稿しております。
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