今回ご紹介する映画:ジュピター(原題:JUPITER ASCENDING)
オススメ度:ウォシャウスキー作品という期待をしなければOK
        
予告編動画
 

<あらすじ>
遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)は、ある女性を守るという任務のために宇宙から地球に派遣される。
シカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は、殺伐とした大都会での暮らしに嫌気が差していた。
だが、実は彼女こそが、地球のみならず宇宙を変化させる可能性のある遺伝子を備えた唯一の人物だった。
by シネマトゥデイ

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「マトリックスシリーズ」「クラウド アトラス」のウォシャウスキー姉弟が監督・脚本を担当したSFアクション映画「ジュピター」。
予告編を見ても、イマイチ琴線に触れなかったので、映画館での鑑賞をスルーして、レンタルするのを忘れていました。
偶然にも、スターチャンネルでオンエアされていたので鑑賞しました。

アメリカでの評価はイマイチだったらしく、宣伝と特殊効果の編集のために公開が延期になった力作のわりには興行収入的には失敗した「ジュピター」。
北米ではだめだったのですが、北米以外では、意外とお客さんが映画館に足を運び、ある程度のヒットになりました。
ただ製作費は回収できていない様子……。

今回は、そんな映画「ジュピター」の感想を<ネタバレなし>で書きます。よろしくお願い致します。


「ジュピター」のスタッフ・キャストについて(参照元:シネマトゥデイ

スタッフ
監督・脚本・製作:ラナ・&アンディ・ウォシャウスキー「マトリックスシリーズ」「クラウド アトラス」
製作:グラント・ヒル「シン・レッド・ライン」「Vフォー・ヴェンデッタ」
製作総指揮:ロベルト・マレルバ、ブルース・バーマン
撮影:ジョン・トール「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」「ブレイブハート」
プロダクションデザイン:ヒュー・ベイトアップ
衣装:キム・バレット
編集:アレクサンダー・バーナー
音楽:マイケル・ジアッキノ「カールじいさんの空飛ぶ家」
視覚効果:ジョン・ゲイター

キャスト
チャニング・テイタム「G.I.ジョー」「マジック・マイク」
ミラ・クニス「テッド」「オズ はじまりの戦い」
ショーン・ビーン「ロード・オブ・ザ・リング」「サイレントヒル」「ピクセル」「オデッセイ」
エディ・レッドメイン「グッド・シェパード」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
ダグラス・ブース「ノア 約束の舟」
タペンス・ミドルトン「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」
ペ・ドゥナ「グエムル-漢江の怪物-」「クラウド アトラス」
ジェームズ・ダーシー「クラウド アトラス」「ヒッチコック」
ティム・ピゴット=スミス「ブラディ・サンデー」



「ジュピター」の感想

映画の予告では「映像革命の新章はじまる」とありますが、「マトリックス」のような衝撃はありませんし、「クラウド アトラス」のようなドラマが展開される訳でもありません。
ごくごく普通のアクション映画でした。
ウォシャウスキーなので、最後まで見せる映画ですし、CGの使い方はとても上手。そのあたりはさすがです。
しかし、「これ、本当にウォシャウスキーなの??」ってくらい、普通のエンターテイメント作品でした。
面白いですよ、普通に。ただ可もなく不可もなくという、すごく平均点的な作品でした。

テーマが輪廻転生なので「クラウド アトラス」のような、壮大なドラマ展開もできそうですが、今回の映画は、完全に宇宙を支配する一族の兄弟げんかみたいな、とてもスケールの小さな映画でした。
まるで、本作がイントロダクションで、続編があるかのような作品作り。三部作を想定して製作したのかな??

アクション映画が好きなら、オススメです。


「ジュピター」の良いところ

予告編を見てみると、人類が外地球に旅立ち、コロニーを建設している近未来かと思いきや、そうではありません。
かなり独特の世界観で、個人的には好きです。
映画そのものは、かなりこじんまりとした作品なので、続編が難しければ、この世界観を使って、別の映画を製作して欲しいですね。「ジュピター」だけではもったいない。

また監督がウォシャウスキーなので、SF描写が素晴らしく、迫力のある映像が楽しめます。
アクションシーンも満載で、「クラウド アトラス」に比べると、とても見やすい映画になっています。


「ジュピター」の悪いところ

監督がウォシャウスキーですから、観客としては「マトリックス」や「クラウド アトラス」のような衝撃を期待します。
しかし、本作「ジュピター」では、そのような衝撃は全くありません。
本当に普通のSFアクション映画です。映画として面白くない訳ではありませんが、やはりウォシャウスキーには期待してしまいます。やはり何かしらのアイデアが欲しかったです。

ラストのチャニング・テイタム演じるケインと敵との戦いですが、相手が三流の敵なんで、いくら死闘を繰り広げられても、いまいち盛り上がりにかけました。
今までのウォシャウスキー作品に比べると、構成がいまいちでしたね。


「ジュピター」のまとめ

映画としては、普通に面白いSFアクション映画です。
ウォシャウスキー姉弟の映画として観ると、イマイチです。
あまり期待しないようにしてください。

ちなみに、本作の出演者の中に、映画監督のテリー・ギリアムが、紋章印課の職員役で出演していますよ。


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