最初に追記報告です。
以前更新しました「貞子vs伽椰子」の記事に追記致しました。追記分は記事下部にあります。よければ、ご覧ください。




本当の事は知らない方がいい



ジュピター(原題:JUPITER ASCENDING)

予告編動画


<あらすじ>
遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)は、
ある女性を守るという任務のために宇宙から地球に派遣される。
シカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は、殺伐とした大都会での暮らしに嫌気が差していた。
だが、実は彼女こそが、地球のみならず宇宙を変化させる可能性のある遺伝子を備えた唯一の人物だった。
by シネマトゥデイ

公式ホームページ:http://wwws.warnerbros.co.jp/jupiterascending/index.html

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「マトリックス」で映像革命を巻き起こし、「クラウドアトラス」では数時代にわたる壮大な物語を上手にまとめたウォシャウスキー姉弟。
そんな二人が監督と脚本を手掛けた映画「ジュピター」。

予告編を観ても、あまりワクワクせず、結果、スターチャンネルで鑑賞する事になりました。レンタルする事すら忘れていたので、よほど心に刺さらなかったんでしょうね。

アメリカ本国では当初の公開予定を延期してまで製作して、結果、興行的に失敗した「ジュピター」。
今回は、そんなSF映画「ジュピター」の感想を<ネタバレあり>で書いていきます。
まだ鑑賞していない方は、スルーしてください。宜しくお願いします。

↓ネタバレなし感想はこちら↓


ウォシャウスキーを期待したら失敗

「マトリックス」のようなバリバリ爽快なアクション、「クラウドアトラス」のような荘厳な物語、そのどちらも期待してしまうと、絶対に失敗してしまうのが、この「ジュピター」です。この2作で、ただでさえ、ハードルが上がりまくっている上に、「マトリックス」以来のウォシャウスキーオリジナル作品ともなると、いよいよ期待度マックスな訳です。

こんなウキウキわくわくで鑑賞すると、本当にがっかりしてしまう。
いろんな事が空回りしてしまった感は否めません。

設定が凝り過ぎている……訳ではないと思うのは、私が、おそらくライトノベルやアニメなどをよく鑑賞する人間だからでしょう。アニメやライトノベルと接している人やSFが好きな方からすると、衝撃的な世界観ではありません。しかし、そうでない人からすると、複雑な設定に辟易するのではないでしょうか。

どうした? ウォシャウスキー?

「マトリックス」「クラウドアトラス」は、世界観が複雑だったのに、きちんとエンターテイメント作品として仕上がっていたのに、どうして、この「ジュピター」では、エンターテイメントとして失敗したのか。

それはきっと、アイデアを切るという行為を疎かにしたからだと推測します。
良いアイデアがいっぱい出てきて、あれもこれも追加していた結果、味が染みていない、おでんのような映画になってしまった。そんな印象です。


アクションやCGは素晴らしい

とはいえ、アクションはすごいです。
チャニング・テイタム演じるケインの腕に装着しているビームシールドのような盾、ローラーブレードのように扱える無重力シューズなど、ガジェットはとても格好良いです。
劇中で、ケインが担当するアクションシーンは、どれも迫力があり、目を離す事はできません。

個人的には、「クラウドアトラス」でも、その存在感を発揮していた女優、ペ・ドゥナ演じる女ハンター?の登場シーンとバトルシーンは迫力があり、大好きです。
バイクのようなものに跨り、チャニング・テイタム演じるケインと死闘を繰り広げていました。
ペ・ドゥナは、かなり独特な雰囲気を持っている女優で、お芝居も他のキャストとは異なるような演技なので、一際目立ちます。
彼女とその仲間を中ボスに持ってきても良かったのに。

また、ラストにケインとショーン・ビーン演じるスティンガーがジュピターを助けるために、敵の戦艦?に突撃するシーンは、凄まじいです。
まるで「機動戦士ガンダム」のような激しい戦いがあって、素晴らしい。本当に手に汗にぎるシーンでした。
この場面は、ほんの数分くらいで終わってしまって残念です。

他にも、CGやアクション場面は、本当にすごい。さすがウォシャウスキーです。
これを観るだけの価値は、あるかもしれません。


アイデア詰め込みすぎて失敗

ネタバレなし感想でも書いたのですが、この世界観は素晴らしいものがあります。
より優れた技術を持つ宇宙民族が存在し、地球はいわば農場。もう少しで、セレブの若返りを担っている「生命の水」の原料である人間を収穫するというアイデアは、確かに古いかもしれないですが、この時代にあえて、このアイデアを採用し、世界観を構築したのは面白い発想です。

しかし、その世界観が圧倒的に壮大になり、それに伴い、様々な設定が登場。
結果、映画に活かしきれず、物語進行がグダグダになってしまいました。

役所での王家手続きの場面は、結果的に、あまり意味なかったなという印象。鬼才監督テリー・ギリアムが登場するシーンでもありますが、ここで時間を割くのなら、もっと他のところに重点を置いた方が良かったのに。
テリー・ギリアムのシーンはとても良かったんですけどね。

すべてが消化不良に終わってしまった映画。とんでもなく駄作という訳ではなく、SFアクション映画としては面白いので、余計に残念です。


3つの視点での進行が失敗の元凶

物語の視点が、ジュピター、ケイン、王家の3つからなる映画「ジュピター」。結局、この視点移動が、この映画に感情移入できない要因となっています。

2時間7分の上映時間で、3つの視点は多すぎ。せめて2つの視点に抑えておけば、王家の人間が何を企んでいるのかなどのミステリー要素がでてくるんです。しかし、王家視点があるばかりに、観客には彼らが何を企んでいるのか、わかってしまっているため、観客としては、あとはヒロインのジュピターをケインが救出するだけの映画となってしまいました。

もし、映画として面白くするならば、ジュピターもしくはケイン、どちらかの視点だけで物語を展開すべきでした。そうすれば、ジュピターに世界観を説明する時に、同時に観客にも設定を提示する事ができるので、より物語進行がスムーズになります。

この失敗を次に活かして、次回作は、ぜひ視点のぶれがない作品を製作して欲しいです。


映画「ジュピター」のまとめ

ジュピターは、王家の人間ではなく、地球で人間として生活する事を選び、物語のはじめと同じような生活を再び過ごす事になります。退屈な生活に、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、退屈な生活が少しずつ変化。ジュピターは早起きをして、みんなに朝食を作っているんですが、ほんの少しの違いで、その家全体の雰囲気が変わりました。

結局、人は、自分の置かれた環境に対し嘆くのではなく、自分で変える努力をしなければならないという事をラストで示しています。
この作品では、終始、他人に頼って変化を求める人たちが描かれていました。
唯一ケインだけが例外で、彼はラストでジュピターを頼るという選択肢をチョイスしていますけど、他人に頼るのではなく、自分の力で状況を打開するという結末は、社会人なら、少し心にグッとくるものがありますね。

SFアクション映画としてなら、普通に面白い映画です。
しかし、ウォシャウスキーの映画としてみるなら、おそらく最下位になる作品。
あまり期待せずに、派手なアクション映画として、鑑賞してみてください。


「ジュピター」Yahoo!JAPAN映画の評価

あれもこれもと詰め込みすぎて、肝心の登場人物の描写が置き去り。『わあ、きれいな万華鏡』だけの映画になってしまった。

退屈な映画。中弛みがあり途中から眠くなってしまった。

ケインの再生物語にすれば、もちっとマシだったのではないかと。
長男は行き過ぎた資本主義、長女は美(時間)への執着、次男は虚栄心の寓意と解釈してもいいのだろうが、それらをどう超克するか、という精神性がなさすぎる。

とにかく守って守って守りまくるチャニングが素敵です。

アクションあり、ロマンスあり、安定したSF娯楽映画。私はすごく好きです、これ。

それにしてもチャニングテイタムですね!かっこいいーステキステキ!もう2回目はチャニングテイタムを見ることだけが目的…。空中アクションもすごかったねえ!マトリックスもすごかったけど、高速道路の車vsバイクの時代に比べて空中だし速さがすごかった!


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