映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年2月22日に公開した記事を再編集したものとなっております。



ホステル。

意味は簡易宿泊施設やユースホステルの事。

ユースホステルとは、青少年旅行者のための健全で安価な宿のことです。



通常の旅館やホテルでは、宿泊施設とゲスト(宿泊客)との交流しか基本的にはありません。

しかし、ホステルでは、それにプラスして、ゲスト同士のコミュニケーションが活発であるという点があります。




昨今では、日本国内でもホステルやゲストハウスを多く見かける事があります。

今回は、そんなホステルを舞台にしたホラー映画『ホステル』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。




『ホステル』について

原題:『HOSTEL』

製作:2005年アメリカ

日本公開日:2006年10月28日

上映時間:1時間34分

オススメ度:★★★☆☆(三つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

アメリカ人のジョシュは、パクストンとともに、バックパッカーとしてヨーロッパを旅していた。

スロガキアのブラティスラバには、男性が求める快楽を存分に満たしてくれるという、夢のようなホステルが存在すると聞いた二人。

途中で友人になったオリーの3人で、そのホステルがあるという町へ意気揚々と向かうのだが……。




本作を視聴できる動画配信サービス

Amazonプライムビデオ『ホステル』(字幕版)

動画レンタル、または動画購入にて視聴可能です。

配信期限がありますので、ご注意ください。

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スタッフ

監督・脚本・製作:イーライ・ロス

製作:クリス・ブリッグス、マイク・フライス

製作総指揮:クエンティン・タランティーノ

音楽:ネイサン・バー




キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)

パクストン:ジェイ・ヘルナンデス(阪口周平)

ジョッシュ:デレク・リチャードソン(上田燿司)

オリー:エイゾール・グジョンソン(木下浩之)




オランダ人のビジネスマン:ヤン・ブラサーク(西村知道)

アレックス:ルドミール・ブコヴィ(宮下栄治)

ナターリア:バルバラ・ネデルヤーコヴァ(目黒未奈)

スヴェトラーニャ:ヤナ・カデラフコヴァ(兒玉彩伽)

ヴァーラ:ヤナ・ハブリチコヴァ(小橋知子)




カナ:ジェニファー・リム(木下紗華)

ユキ:Keiko Seiko




警官:ミロスラフ・タボルスキー(安元洋貴)

アメリカ人の顧客:リック・ホフマン(古澤徹)

日本人の顧客:三池崇史







映画『ホステル』について

『ホステル』は、『キャビン・フィーバー』で注目を集めた新鋭のホラー映画監督、イーライ・ロスが仕掛ける、サスペンスホラー映画です。



『ホステル』は、後に、イーライ・ロス自身が監督・脚本・製作を務めた続編『ホステル2』が製作されるほど、ヒットしました。

ちなみに『ホステル3』も製作されていますが、3作目ではイーライ・ロスは参加しておりません。




イーライ・ロスは昨年2015年には日本で食人をテーマにしたホラー映画『グリーン・インフェルノ』が話題になりました。

また、2016年の6月には、『マトリックス』『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーブス主演の映画『ノック・ノック』も公開されるなど、ノリにノッている監督です。




製作総指揮には、『ヘイトフル・エイト』のクエンティン・タランティーノが参加。

友情出演で、日本映画監督の三池崇史監督も出演しているということで、『ホステル』は、なかなか異色のホラー映画となっています。




おっさんのネタバレなし感想

『ホステル』の全体的な感想

私はスプラッター映画を好んでは観ないのですが、『グリーン・インフェルノ』と今年公開の『ノック・ノック』が気になり、自分の中でも、見ようかどうか迷っていた『ホステル』を鑑賞する事にしました。



結論から書くと、思ったほど、スプラッターシーンがなくて、なかなか面白かったです。

一応、スプラッタシーンはありますが、きちんと配慮されていて、拷問シーンがメインではなく、ちゃんと映画として製作されている映画でした。

そのため、個人的には「痛いっ!!」って思うシーンはあるんですが、最後まで鑑賞する事ができました。

スプラッターシーンに免疫のある方は、最後まで楽しめる映画に仕上がっています。




公開前では、その残虐的なシーンだけが取り上げられていて敬遠していたのですが、内容としては、にサスペンス的な要素をメインに進行しているため、中盤で飽きることなく、鑑賞する事ができました。



レビューを見ていると、そこそこの評価がついていますが、思い切りスプラッターを楽しもうと思った人は、肩透かしをくらいますので、要注意。

それほどショッキングなシーンは、ほとんど登場しません。




『ホステル』の良いところ

予告編を観た限りでは、バリバリのスプラッター映画かと思っていたのですが、いざ本編を鑑賞してみると、そうでもない。

スプラッターシーンは、比較的、抑えめで、拷問シーンでも、はっきり見せる時と、そうでない時があって、スプラッターをメインに映画を構築している訳ではないところが、すごく好感の持てる映画です。




スプラッタームービーというのは、どれくらいグロテスクな演出ができるかという部分に重点がおかれ、物語なんて二の次、三の次のような作品が多いです。

そんな中で、この映画は、きちんと映画というものを意識して製作されているため、スプラッター映画なのだけれど、スプラッター描写に耐性があって映画が好きであれば、ラストまで観てしまいます。




『ホステル』は、映画として完成度が比較的高かったから、大ヒットしたのではないでしょうか。

ミステリー要素もあり、サスペンス要素もあり、ホラー要素もある、B級映画。

ラストも、スプラッター映画とは思えないラストで、とても良いです。




『ホステル』の悪いところ

映画として、きちんとしているため、R18指定の過激な映画というイメージのまま、この映画を見ると、メインの拷問シーンまでに、時間がかなりかかります。

私も、そういう映画と覚悟して鑑賞したため、全く、そんなシーンに突入しない本編に「まだかな~」と待ちぼうけ状態に陥りました。




また前半、若者の外国で安易な行動に走る事がテーマのため、のんびり展開&エロ要素満載です。

女性のおバスト様がたくさん登場するよ!!




本編の設定については、想像していたものと違ったので、驚きました。

こういう映画の時、旅行者を拷問する人は、自分の趣味趣向で、単独で行動するのが、お約束でしたが……。

この部分は、あまりリアリティがなさすぎて、イマイチでした。




下記サイトで『ホステル』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com




今回のネタバレなし感想のまとめ

痛いだけのスプラッタームービーかと思いきや、ちゃんとしたB級ホラー映画でした。

幽霊やモンスターも怖いけれど、人間もやっぱり怖いよねって痛感する映画です。




白石晃士監督の『グロテスク』がイギリスでDVD販売が禁止され、『ホステル』は禁止されていない理由が、『ホステル』を鑑賞してわかりました。

『ホステル』はストーリーを重視したスプラッター映画です。

B級映画が好きで、スプラッター描写に耐性があれば、オススメ。

スプラッターシーンが苦手な人には、描写は抑えめであれど、オススメできません。




という事で、今回は『ホステル』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




ネタバレあり感想





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