本当の地獄はこれからだ。
今回ご紹介する映画:『彼岸島』
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)
予告編動画
あらすじ
高校生の明には兄の篤がいたものの、2年前に婚約者と一緒に旅行に出かけたまま、帰ってこず、行方知れずとなってしまった。優等生だった篤の失踪により、両親は荒れて、明には何も期待していない。両親を元気づけようと頑張っているものの、篤のようには振る舞えず、父親から罵倒される日々であった。ある日、明の前に、篤の所在を知る女性レイが現れる。レイによると、篤は地図にも存在しない<彼岸島>という島にいるという。明は仲間たちに事情を説明し、翌日、そのレイの元へ足を運ぶ。そこで、明たちは、人とは思えない力を持つ謎の男に襲撃される。そして、グループのリーダー的存在であったケンちゃんが男に血を吸われる。その男はなんと吸血鬼であり、彼岸島からやってきたのだ。
寸でところで、吸血鬼を撃退する明たちは、レイとともに、篤を助けるべく、彼岸島へと乗り込むのだった。
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某掲示板などでネタマンガとして度々取り上げられているマンガ『彼岸島』。今年2016年には『彼岸島デラックス』が公開されます。この『彼岸島デラックス』は、本作の続編ではありません。2013年にオンエアされたドラマ版の続編……という訳でもなく、どちらかというとリブートという事になるんでしょうか。調べても、そのあたりの情報がなく、位置づけがイマイチわかりませんね。
原作の漫画を読んだことはありませんが、前々から気になっていた『彼岸島』の感想を、今回は書いていくんだぜ?
今回利用した動画配信サービス

スタッフとキャスト
スタッフ監督:キム・テギュン
エグゼクティブプロデューサー:三宅澄、イ・ジュンホ
原作:松本光司
脚本:大石哲也
撮影:釘宮慎治
美術:中澤克巳
編集:森下博昭
音楽:澤野弘之
主題歌:9mm Parabellum Bullet
衣裳デザイン:宮本茉莉
照明:田辺浩
装飾:大坂和美
録音:野中英敏
助監督:村上秀晃
キャスト
石黒英雄
渡辺大
水川あさみ
山本耕史
弓削智久
森脇史登
足立理
半田昌也
瀧本美織
他
おっさんの感想
アクションは、なかなか良いんですが、主人公たちのおかげで、まぁまぁ面白いかぁって感じの映画でございました。一回くらいは鑑賞しても良いかな?って印象の作品で、上映時間が2時間もあるため、あまりオススメできません。
良かったところ
雰囲気はなかなか良くて、ストーリー展開もスピーディーです。ですので、しんどいながらも、ラストまで鑑賞する事ができました。一番良かったのは、吸血鬼の親玉である雅を演じていた、今年に入って堀北真希さんへのストーキングまがいの行為から結婚という流れで好感度が著しく下がった山本耕史さん。楽しそうにお芝居していて、素敵でしたね。
悪かったところ
とにかくこの映画が面白く感じないのは、主人公に魅力がないから。ケンちゃん以外の明ご一行は、彼岸島では本当に役に立ちません。主人公は泣き叫ぶだけ、無理矢理付いてきたユキにいたっては完全にお荷物状態で、最後までイライラしました。これならお兄ちゃんである篤を主人公にするか、ケンちゃんを主人公にした方が、よっぽど面白い。漫画では貧弱な主人公でも良いかもしれないですが、2時間の映画では不向きな設定です。吸血鬼にはビクビクするのに、人相手には強気に出る明の人の小さいところが目について、結構、疲れました。また爽快感がないため、盛り上がりに欠ける展開でした。吸血鬼といっても、倒してチリになる事はなく、そのまま死体が残っている上に、昼間でも平気で外に出ているんですよ。だから、吸血鬼と言われても、イマイチ、ピンときませんでした。
なんか、単なる化物と人が戦う映画という印象。これなら血を吸うのではなく、食べられる方が、まだ恐怖を掻き立てられたのではないかな?
まとめ
漫画のように開き直って、むちゃくちゃな展開をすれば、すげぇZ級映画になったものの、真面目に映像化しちゃった結果、なんともいえない仕上がりになっちゃった悲しい映画。あぁ、これだと確かに続編の話は消えちゃいますなぁ。渡辺大さん、山本耕史さんのプロモーション映画といっても過言ではない本作。この二人を観たいなら、鑑賞してみても良いかもしれないです。わたしはあまりオススメしないですけどね。
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おっさんのネタバレあり感想
原作を読んでいないわたしの素直な疑問。この作品では吸血鬼の血が体内に入ると吸血鬼になるという設定。で、終盤、化物が登場して明たちがその化物と戦う。師匠が丸太で化物の脳天を潰し、さらに脳に明が日本刀を突き刺すんですが、この一連の流れで、明が化物の返り血を浴びてるんですよね。口元に明らかに化物さんのブラッドが付着していて、「あ、明、吸血鬼になるんか」って思ってたんですが、本人含めて、誰も気にしない。あれ?明って、耐性があるの??
けれど、この後、ラストまで明がなぜ吸血鬼に変貌しないのかの説明はなし。一体、どういう事なんだろうか。
わたしは、矛盾点があっても、ある程度スルーできるんですが、作品の根幹に関わる設定で矛盾があると、さすがにスルーできないですねぇ。このあたりは、原作と一緒なんでしょうか。
うーん、いろいろ不完全燃焼な作品でございましたよ。
レビューや評価
日本映画の下手さ下限の極めつけと思う。
ライティングが酷く、カメラワークも…焦点合わない。
結局のところ、登場人物の表情や、恐怖心が伝わらなく、なる。
恐怖心と、想像力をかきたてながら観るしかない映画。
単刀直入に面白かった。
楽しかった。スリルがあってすごく映画に入り込めた。
一人ひとりの役者さんの演技もとても上手だった。
雅もすごく美しい・・・。
やはり割り切る事は大事だと思う。
漫画では再現できても映画では不可能なんて当たり前の話。
だから1つの映画として見るのにはとても面白い作品だった。
丸太の登場は少ないし、師匠は役たたず。加藤はなぜかデブで、彼岸花は作り物すぎて浮いてる。グロい&卑猥なシーンはオールカット(雅と玲のからみくらいかな)でもこれはこれで、そこそこ楽しめた。
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