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映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2017年7月27日に公開した記事を再編集したものとなっております。




塚本晋也監督作品の中でも気になっていた映画『HAZE ヘイズ』。

記事作成当時はHuluで視聴しました。

しかし、まさか短編映画だとは思いませんでした。

なるほど、『電柱小僧の冒険』とセットでBlu-rayコレクションになっている理由は、ここにあるのか。




ということで、今回は『HAZE ヘイズ』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。



『HAZE ヘイズ』について

製作:2005年日本

日本公開日:2006年3月4日

上映時間:49分

オススメ度:★★★☆☆(三つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

ココカラデタイ。


男が目を覚ますと、体を動かす事さえできないほどの狭い空間に閉じ込められていた。

コンクリートの密室で目を覚ました男は、ここに来る前の事を何も覚えていない。

男の腹部はひどく出血しており、早く対処しないと息絶えてしまう。

男は狭く長いと思われるコンクリート空間を這いずり回る。

一体、自分の身に何が起きたのか。誰が仕掛けたのか。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『HAZE ヘイズ』

会員の方は見放題にて視聴可能。

配信期限がありますので、ご注意ください。

本ページの情報は2023年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




Hulu

会員の方は、本作を見放題にて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

紹介している作品は、2024年2月時点の情報です。

現在は配信終了している場合や、動画レンタル・動画購入対象作品に変更している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『HAZE ヘイズ』

月額料金が発生する「プラス松竹」に登録すると視聴することができます。

また、動画レンタルor動画購入にて鑑賞することも可能です。

配信期限がありますので、ご注意ください。

2023年3月時点の情報です。最新情報につきましては、Amazonにてご確認ください。




スタッフ

プロデューサー・製作・監督・脚本・撮影監督・美術監督・編集:塚本晋也

プロデューサー:川原伸一

音楽:石川忠




キャラクター:キャスト

男:塚本晋也

女:藤井かほり

若い男たち:村瀬貴洋、神高貴宏、辻岡正人

若い女:さいとう真央







おっさんのネタバレなし感想

うほぉ!

相変わらず、好き嫌いがはっきりでてしまう映画でございますなぁ。

さすがは塚本監督。

個人的には恐くて、気持ち悪くて、楽しめた作品です。

50分で塚本晋也作品を堪能するには、もってこいの作品。

『電柱小僧の冒険』よりもシンプルですので、『鉄男』にチャレンジするのにはチョット。。。って方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

わたしは大好きな作品でございますな。




『HAZE ヘイズ』の良いところ

塚本晋也監督らしい演出

塚本監督らしい独特の演出が不気味で気持ち悪い。

直接的な表現ではなくて、演出のみで、グロテスクさを出すというのは、なんとも塚本監督らしいですな。




舞台設定だけで恐い

狭い場所。目的が不明。相手は不明。自分の不明。

ストーリーはほとんど進行していないにも関わらず、結構な恐怖があります。

個人的な好みはあると思うのですが、わたしは結構、不気味で怖かったです。




音楽が良い

塚本監督作品らしい、映画のBGMっぽくない、何ともいえない音楽ですねぇ。

ソリッドシチュエーション作品の場合、あまりBGMってあまり使用しないイメージなのですが、本作では塚本作品のひとつである事を主張するように音楽がここぞというところに流れてきます。

塚本監督作品が好きなら、テンションがあがる事、間違いなしでございます。




『HAZE ヘイズ』の悪いところ

閉所が怖い人は要注意

本作は、閉所が怖くないおっさんでも、閉所が嫌になるくらい、閉所の恐怖が描かれています。

観ていて、とにかく息苦しくなる、そんな映画です。




グロテスク描写あり

どういう状況かは不明ですが、グロい場面が時々意味深に挿入されます。

邦画独特の生々しい気持ち悪さを伴うシーンですので、苦手な人は気を付けてください。




オチに賛否あり

途中で「こういうオチかな??」って思っていたら、その通りだったので、意外性のあるオチではありませんでしたが、個人的には許容できるものでした。

ただ人によっては、このオチに納得できない方もいらっしゃるのではないかと。




塚本監督らしくないといえば、らしくないのかなぁ。

けれど「生命」をテーマにしている印象があって、やっぱり塚本晋也作品らしさを感じる事ができたのですけどねぇ、個人的には。




Yahoo!映画での口コミレビューや評価

ヤフー映画『HAZE ヘイズ』でレビューや評価をチェック!



今回のネタバレなし感想のまとめ

最初は意味不明だったのですが、単純に状況を説明するような要素が皆無のために意味不明の状態。

ですので、終盤では、ある程度、状況を予想できるようになりますし、オチもわかるようになります。




この点と演出面、ふたつの要素を受け入れる事ができると、本作はそれなりに楽しめる作品なのですが、受け入れできないと、陳腐で「一体なにが言いたいの??」って感じる恐れがありますね。



塚本作品が好きであれば、おそらく楽しめるであろう作品。

今まで塚本作品がダメだったら、おそらく本作もだめって感じですかね。

塚本作品、やっぱり独特ですねぇ……。




という事で、ここまでは『HAZE ヘイズ』のネタバレなし感想でした。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!




この下にネタバレあり感想を書いております。

本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。

まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。




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ネタバレあり感想

結局のところ、この世とあの世の境の場所、という事だったのでしょう。

予想通りでございました。

が。

よくわからない点がふたつ。




ひとつは、主人公と恋人?の他に転がっていた死体。

これは一体なにを意味しているのか?

ふたりは犯罪をおこなって、逃亡中に事故に遭って生死を彷徨っていると思ったのですが、そうではなかったのですね。




一体、彼らはなんだったのか。

この世界はふたりだけのものではなく、自殺しようとした人が平等にやってくる空間、という事なのでしょうか。

そうだとすると、バラバラになったり、水中に沈んでしまった人々は、蘇生できず、そのままこの空間に取り残された状態という事なのかな??




ふたつめは、黒い影のような存在。

これについては直接の描写はなく、閉じ込められていた女性が言及しています。

この影は、死神とか、そういう類のものなのでしょうか。

それとも死期というものがビジュアル化したものなのかしら。




このふたつは、結局のところ、映画を観終わっても解決しませんでしたので、ちょっとモヤモヤが残りました。

けどね、個人的には、やっぱり面白かったよ、この映画。




という事で、『HAZE ヘイズ』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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