今回ご紹介する小説:『ホーンテッド・キャンパス』
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)



『ホーンテッド・キャンパス』のあらすじ

八神森司は、幽霊が「見えてしまう」体質の大学生。片想いの美少女こよみのために、仕方なくオカルト研究会に属している。ある日オカ研に、女の顔の形の染みが、壁に浮き出るという悩みが寄せられ……。

by 小説『ホーンテッド・キャンパス』


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今回は映画ではなく、読破した小説をご紹介します。2014年にKindle版を購入した『ホーンテッド・キャンパス』という作品です。

最近になって、ようやく読み始めた作品で、角川ホラー文庫から発売されているシリーズ作品。スニーカー大賞か、角川学園小説大賞に応募された作品かと思ったのですが、日本ホラー小説大賞に応募された作品なんですね。第19回日本ホラー小説賞読者賞受賞した小説との事で、このようなライトな作品でも、日本ホラー小説大賞で、その存在を発揮できるとは驚きです。

この『ホーンテッド・キャンパス』は、今年実写映画化されていて、7月2日から公開中。映画の方は、ちょっと観に行く気分になれないので、DVDで鑑賞しようかと考えています。

今回は小説版『ホーンテッド・キャンパス』の第1巻の感想を書きます。



ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)
using あまらく



『ホーンテッド・キャンパス』の感想

角川ホラー文庫から出版されておりますが、かたちとしては、完全にライトノベルですね。分かりやすい特徴のあるキャラクターたちが登場するので、キャラクター小説とも言えます。ですから、非常に読みやすい作品です。ノってくれば、2時間以内には読めてしまう、気軽に楽しむことができる小説です。

ライトノベルも読むという人にはオススメできますが、ライトノベルをあまり読まず、骨太な作品を好む人には、全くオススメできません。

内容としては、ホラー現象はありますが、それがメインではなく、あくまで主人公とヒロインの恋模様がメインです。恋愛小説といった方がわかりやすいかも。

ですので、がっつりホラーを期待すると、痛い目にあいます。



『ホーンテッド・キャンパス』の良いところ

とにかく読みやすい。キャラクターもわかりやすい。だから、ハマるとすぐに読めてしまうというのが素晴らしい。個人的には、サクサクっとよい時間潰しになりました。

また、オムニバス形式になっているので、より読みやすい。文体も一人称ですしね。

小難しいうんちくや設定、ストーリー展開はなく、ホラー要素は、あくまで添え物のようなかたちなので、幽霊とかが苦手な人でも、割りと楽しく読めます。少し怖い現象が起きているにも関わらず、意外と登場キャラクターたちが楽観的だったりしているので、全体的に軽いタッチの作風になっているのも、グッドです。

普段、あまり本を読まないよぉ~という若い人にも、気軽にオススメできる小説なので、本を読むきっかけを作ることができる作品のひとつではないでしょうか。



『ホーンテッド・キャンパス』の悪いところ

読みやすさを追求したのかなぁとも思える作風なので、たとえば、幽霊の定義や霊能力の設定など、そういう舞台装置がちゃんとストーリーに書かれている小説が好きという人には向いていません。

ライトノベルですから、一般小説しか読まないぜ!っていう人は、手を出さない方が良いでしょう。

また、オムニバスなので、事件はすぐに解決するのも、諸刃の刃ですねぇ。骨太なワンエピソードが読みたいという人には、物足りないでしょう。



『ホーンテッド・キャンパス』のまとめ

ちょっとした時間つぶしには、ちょうどよい小説。ライトノベルではありますが、ライトノベル特有の奇抜な設定やストーリー展開はないので、ご安心を。

現在、9作発売されているので、気になる人は、少し立ち読みしてみては?フィーリングが合えば、そのままレジに持っていってくださいな。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ホーンテッド・キャンパス』ネタバレあり感想

4つのエピソードからなる作品でしたが、ひとつだけ、かなりエグいエピソードがありました。

それは女子大学生二人がルームシェアする話。かなりエグいものでした。江戸川乱歩の『人間椅子』に通じるものがありますね。

ものがなくなったり、風呂場に手形が出てくるんですが、実は人間が犯人、しかも男が、その部屋で、ハスハスしたいために、嫌がらせをするという、とんでもないオチ。

他のエピソードは、それほど尖っていないんですが、この話だけが異色でした。女性は、本当に嫌だろうなぁ……と思える話でした。

ヒロインに片思い中の主人公、本作では何の進展もありません。

いや、まぁ、あるっちゃあるんですけど、今後、二人の距離は縮まるのか。気になるような、そうでもないような。

こういう系統の作品は、絶対、あとになって、ハンサムなヒロインと仲の良い男キャラが投入されてきます。私は、そういう展開、好きではないので、シリーズを追いかけないですけれど。