ブログネタ
映画に関すること に参加中!
あと一人。もう一人。助ける。



今回ご紹介する映画:『ハクソー・リッジ』
原題:『HACKSAW RIDGE』
製作:2016年オーストラリア、アメリカ
日本公開日:2017年6月24日
上映時間:2時間19分
オススメ度:★★★★★(五つ星!)



予告編動画




『ハクソー・リッジ』のあらすじ

第二次世界大戦。ある一人の兵士が<ハクソー・リッジ>で奇跡を起こした。

過去2つの事件により「人を殺めない」「銃を持たない」という信念を持つデズモンド・ドス。彼は軍事工場で働いていたため、軍役は免れたのだが、アメリカの若者たちが戦地へ赴き、自分だけがアメリカで過ごす事に違和感を感じ、軍隊に志願する。だが、デズモンドは自分の信念を曲げようとしなかった。

様々な事件が巻き起こり、ついには軍法会議にかけられるデズモンド。だが、彼の妻であるドロシーと父親の尽力により、デズモンドはついに銃の携行をせずに衛生兵として訓練を受ける事に。

そして、デズモンドは、ついに沖縄にある、前田高地(のこぎり崖)の戦場へと向かうのであった。




スポンサーリンク


『ハクソー・リッジ』は、IMAXや3Dでの上映はやっていなかったので、TOHOシネマズなんばの通常上映で鑑賞してきましたよ。

皆さんの評価は概ね好評でしたので、一体どんな映画になっているのかしらって楽しみにしておりました。

本作は第89回アカデミー賞で録音賞と編集賞を受賞しました。録音賞という事で、映画で観ないと損だぜ!ってな映画です。

そんな訳で、今回は『ハクソー・リッジ』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した映画館

TOHOシネマズなんば 本館



『ハクソー・リッジ』のスタッフとキャスト

監督:メル・ギブソン
製作:ビル・メカニック
脚本:ロバート・シェンカン、アンドリュー・ナイト
編集:ジョン・ギルバート
撮影:サイモン・ダガン
衣装:リジー・ガーディナー
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ

出演者
デズモンド・ドス:アンドリュー・ガーフィールド
グローヴァー大尉:サム・ワーシントン
ドロシー・シュッテ:テリーサ・パーマー
ハウエル軍曹:ヴィンス・ヴォーン
スミティ・ライカー:ルーク・ブレイシー
トム・ドス:ヒューゴ・ウィーヴィング




hacksawridge


『ハクソー・リッジ』の感想

わたしは、あまり戦争映画というのは鑑賞しないので、ラストまで観る事ができるのか、かなり不安だったのですが、かなり良かったです。クリント・イーストウッド監督作品である『アメリカン・スナイパー』もそうだったのですが、アメリカをヨイショする映画ではなく、また非常にエンタメを意識して製作されていたため、飽きる事なく、最後まで鑑賞する事ができました。戦争映画としても、またドラマとしてもクオリティーが高い良作。オススメでございます。



『ハクソー・リッジ』の良いところ

淡々と描く潔さ

前半のドラマパートは、普通の映画のように、主人公に感情移入できるように脚本が構成されており、後半の戦争シーンでは、前半とは異なり、ひたすら淡々と戦場を描いております。戦場において、善悪は存在せず、そこには命のやり取りがあるだけ。どちらが悪いとか、そういう価値観は存在しない訳です。本作は沖縄戦を舞台にしているのですが、作品そのものは、アメリカ・日本のどちらかに重きを置いている訳ではないので、終盤のシーンも腹が立つ事もありませんでした。むしろ日本軍の恐さというものがちゃんと描写されており、アジア諸国がなぜ日本の自衛隊に関して敏感に反応するのかを改めて思い知らされましたね。


信念の物語

本作は戦争映画ではありますが、テーマは信念です。主人公のドスが銃を手にせず人を殺める事をしないという信念。銃を持って敵を討ち家族を守ろうとする信念。祖国を守るために命を投げ出す信念。様々な信念が本作には登場します。変に戦争はいけないぞ!とか、アメリカ万歳!とか、そういうメッセージが込められていない分、心の奥底に何かを訴えかけてくるような、そんな映画でございます。信念とは一体なんなのか。日本において、信念というものは軽視されている傾向があると思うんですが、その大切さを教えてくれたような気がします。



『ハクソー・リッジ』の悪いところ

ちゃんとグロい

前半は軽めの青春ムービーのように軽快に日常を描いているのですが、後半ではちゃんとグロいのでございます。普通に手足は吹っ飛びますし、内臓は飛び出ています。もう清々しいくらいに、グロテスクに人体のパーツがなくなる。こういう部分にも潔さが表れております。ホラー映画を見慣れている私でも、目を背けたくなるほどの痛々しいシーンもありました。ですので、グロ描写や痛いシーンが得意でない人は注意してください。前半の優しい雰囲気はどこにいったのかというくらい、サディスティックですからね。



『ハクソー・リッジ』のまとめ

日本人の祖国を守るという信念もちゃんと描かれており、反日映画でも戦争を美化するような映画でもありませんでした。ただ「こういう人がいた」という事実だけにフォーカスを当てて、ストーリーを展開していく映画。個人的には、様々な人に観てもらいたい映画です。興味のある方は、ぜひぜひ映画館へ足をお運びくださいませ。



この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ








↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ハクソー・リッジ』ネタバレあり感想

ある決意を強く思い続けて、実行するというのは並大抵の事ではありません。しかし、デズモンド・ドスは、それをやりとげ、結果、ハクソー・リッジで、前代未聞の奇跡を起こします。その奇跡というのは人々を沢山救ったというだけではなくて、デズモンド・ドスの存在を周囲が認めていくという奇跡も含まれています。

何かにつけて、デズモンドに突っかかってくる仲間が戦地でデズモンドを認めていく展開は、鳥肌が立ちました。そして、彼が死んでしまう時、デズモンドに「怖い」と本音を吐露するシーンは、側にデズモンドがいたから、そういう風に言えたのかもしれない。彼の信念は彼の周囲にいた人々にも変化をもたらしていたのかなと思えるシーンですね。

いろんな意見があると思いますし、描写されていないシーンもあるでしょう。けれど、デズモンドに焦点をあてた映画ですから、変に彼が関与していないシーンを作っていくと映画として破綻してしまうという本末転倒な事がおきかねません。そういう意味でも、本作はとても潔い展開をしているなぁと感じました。




『ハクソー・リッジ』のレビューや評価

とてもリアルな表現で映像化されていて少し目を覆いたくなる場面も多かったが、内容はとても素晴らしかった。過去に戦争映画は沢山あったが、なぜ今まで取り上げられなかったのか? 実話だったのに!
沖縄が陥落し、終戦の3カ月前の出来事だった。日本人もアメリカ人も沢山の人が死んだ。戦争は絶対に二度と起こしていけない教訓として、多くの史実を世界中で共有して行かなければいけないと思った。

ドスの行動に深く心を打たれ、自然と涙が溢れました。戦場において、人とは違う行動を取ることの難しさ、尊さを感じ、彼の勇気ある行動に感服しました。ワンモア!という彼の信念。実話だということで、もっともっとたくさんの人に見てもらいたい映画です。

銃撃や爆発のシーンが生々しく、まるで自分が戦場にいるようでした。ほとんど実写だと後から知って、だからリアルだったのかと納得しました。それを体験するためにも映画館で観るべきだと思います。


YAHOO!JAPAN映画『ハクソー・リッジ』