※本記事は、2019年4月9日に投稿したものを再編集したものになります。
ども、映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
ホラー映画界隈では話題になっていた韓国発のPOVタイプの作品『コンジアム』。
韓国にあるコンジアム精神病院という実在の場所を題材にしたホラー映画です。
永らく利用していなかった映画館・シネマート心斎橋でしか大阪では公開していなかったので、久しぶりに足を運びました。
最後に訪れたのは、あれですね、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の時以来です。
ホラー映画が好きな人しか知らない映画。
しかもシネマート心斎橋という、マイナーな劇場ということもあって、当初、それほどお客さんはいないだろうと高をくくっていました。
が、半分くらい席が埋まっていて、びっくりしました。
凄い……。
そんなこんなで、今回は怖い恐いと、やたら評判の映画『コンジアム』のネタバレあり感想を書いていきます。
まだ本作を鑑賞していない方は、本編をご覧になってから、今回の感想をお読み頂ければと思います。
ネタバレなし感想
ネタバレあり感想
完全なる『グレイヴ・エンカウンターズ』
映画が始まって、最初は動画参加者の和気あいあい振りが強調される青春ムービーで、そのあたりは、まぁ問題ありません。必要なの??と言われると、首をかしげますけどね。
別にいらないんじゃないかな?
そして、コンジアム精神病院に突入した頃、私は、ある作品を脳裏に思い浮かべておりました。
その作品というのが、『グレイヴ・エンカウンターズ』。
『グレイヴ・エンカウンターズ』という作品は、2012年に日本でも劇場公開されたカナダ映画です。
ファウンド・フッテージ形式の作品で、日本では、まさかのアルバトロス大先生が日本に持ち込んできた作品。
アルバトロス大先生の映画が映画館で上映されるのも、一種の恐怖ですね。
この『グレイヴ・エンカウンターズ』、モキュメンタリー映画の中でも、かなりぶっ飛んだ映画なんですよね。
まだ観ていない方はぜひとも一度鑑賞してみてください。
で。
この『コンジアム』も、展開は違えど、やっている事は、ほとんど『グレイヴ・エンカウンターズ』なんですよ。
こちらが想像している通りのストーリーが展開されていて、正直「えぇ~」ってなりました。
そりゃないぜって感じです。
これなら、いっそ、『グレイヴ・エンカウンターズ』をリメイクしましたって言われた方が納得します。
なぜこの映画が「やたらと恐い」と評判だったのか、かなり謎です。
確かに女性の目が真っ黒になって、小声で早口で何かを囁いているシーンは、かなり怖かったですけど、それだけでした。
フェイク・ドキュメンタリーではなかった
このタイプの作品で、一番大切なのはリアリティーだと思うんですよね。だからこそ、「本当に起こった」「実話なんじゃないか」という自分たちのいる日常が非日常に侵食されていく恐怖を描写するために、撮影方法や演出方法などを捻らないといけません。
そこにきて、コンジアム精神病院における噂や幽霊の目撃情報は出演者の口から語られているため、どうもリアリティーに欠ける。
本来なら、コンジアム精神病院という場所は、これほど恐い場所なんだよって、観客に示さないといけない。
しかし、それを放棄しちゃってしまったために、いまいち観客は「単なる心霊スポットでしょ??」って思ってしまう。
特別にすごく禍々しい場所という感覚が、最初から最後まで抱く事ができないんですよね、『グレイヴ・エンカウンターズ』と違って。
実在する場所を撮影したからといって、リアリティーが勝手に伴う訳ではないという事がよくわかる好例になってしまっていて、残念です。
韓国以外の国の人々にはわかりにくい
コンジアム精神病院って、わたし、初めて聞きました。知っている人は知っているという有名な場所のようなんですけどね。
わたしみたいに、普通にホラー映画好き、普通に怪談・都市伝説好きな人間からすると、馴染みが全くありません。
ですので、コンジアム精神病院という言葉からは恐怖を想起させる事ができません。
これは日本人における富士の樹海のようなものでしょう。
韓国の人にとっては、タイトルだけで恐怖を想像する事ができると思うんですよね。
韓国では、かなり有名な心霊スポットということなので。
しかし、残念ながら他の国々では、それほど恐怖を抱かせる事はできないはずです。
せっかく良い題材をチョイスしたのに、上手に料理できなかったという感じですね。
これなら、普通のホラー映画として制作した方が、よほど良かったのでは??と思ってしまいました。
レビューや評価
普通のカップルムービーです。
怖いかと言われたら微妙ですが
女性にはちょうど良い怖さかも。
ブレアヴィッチ的な要素を現代的な感じにした映像。
途中から一気に怖くなりますね。
特に女の子のパートは怖い。
YAHOO!JAPAN映画『コンジアム』
今回のネタバレあり感想のまとめ
改めてPOV作品、フェイク・ドキュメンタリー制作の難しさを痛感した映画でございました。そう思うと、やはり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『グレイヴ・エンカウンターズ』は、非常に良くできたモキュメンタリーでしたね。
とはいえ、この映画、日本のなんちゃってモキュメンタリーよりは面白いという。
そこは悔しいです。
日本のホラーコンテンツクリエイターの方々にも、頑張ってほしいです。
という事で、今回は『コンジアム』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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