映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2016年5月9日に公開した記事を再編集したものとなっております。
今回は、塩対応でお馴染んでいたAKB48の島崎遥香さん主演のホラー映画『劇場霊』のネタバレあり感想を書いていきます。
本作をまだ見ていない方は、ご注意ください。
彼女は、所属事務所の売れっ子女優である篠原葵が受ける、舞台のオーディションに参加することになる。
そのオーディションは、気鋭の演出家である錦野豪太による新作舞台であった。
舞台の演目は「鮮血の呼び声」。
老いに対し異常な恐怖心を抱き、若さを保つため、うら若き女性の生き血を浴びていた実在の貴族エリザベートの物語である。
主役のエリザベートは篠原葵になり、沙羅は端役を演じることになるのだった。
端役であっても、メジャーな作品に参加できる沙羅は嬉しくて舞い上がるのだった。
舞台には、エリザベートの内面を、よりわかりやすく描写するため、女性人形を舞台上に置く演出が施されていた。
その人形の前で、日々、稽古に励む日々。
そんなある日、劇場内で、スタッフの女性の変死体が発見される。
通常ではありえない状態で発見されたため、首をかしげる刑事。
ショッキングなニュースが劇場内に走るが、商業演劇であるため、稽古を滞らせるわけにはいかない。
錦野は、舞台の稽古を再開するのだった。
しかし、またもや悲劇が起こる。
なんと主演の葵が転落事故で意識不明の重体に見舞われる。
続行が危ぶまれたが、エリザベートの台詞を覚えていた沙羅が、主演の代役に抜擢される。
思わぬ事に驚きを隠せない沙羅であったが、舞台を成功させるため、稽古に、より一層、力を入れるのであった。
ところが、沙羅は人形がひとりでに動作するところを目撃。
動揺した沙羅は稽古中であるにも関わらず、大騒ぎしてしまう。
しかし、沙羅の言うことは、誰にも信じてもらえず、ついには舞台を降板させられるのであった。
沙羅の言葉に引っかかるものを感じた美術スタッフの和泉浩司は、人形について調べてみると、その人形には、恐るべき事実が隠されていることが判明。
沙羅と和泉は真相を知るべく、人形を作りだした人形師の元へ車を走らせるのだった。
一方、公開ゲネプロがおこなわれる「鮮血の呼び声」では、あの人形が不気味に動き始めるのであった。
『劇場霊』の脚本家二人組は、前田敦子さん主演の『クロユリ団地』を手がけた人たちなのですが、『クロユリ団地』より、さらにクオリティーが下がりました。
まず、キーとなる人形の正体について。
人形師の子供の三姉妹の長女が事故でなくなり、供養のために製作された人形ですが、その人形が若い女性の生気を吸うんですね。
人形に取り憑いたのは、この長女って事らしいんですが、この長女さんは、家族のために頑張っている女性なんですよね。
そんな人が見境なく人を襲う悪霊になるかな。
なんか、人形に取り憑いたものは、別のなにかのような気がします。
生気を吸い続けて、人間に転生するというのも、よくわかりません。
そもそも、どうして若い女性限定?
生者なら誰でも良いでしょうに。
いくらなんでも、ホラーを舐めすぎですよ。
もっと考えて脚本を書いて欲しい。
また、無駄なシーンもかなりあります。
前半なんて、バッサリ切っても問題ありません。
いきなり舞台の稽古から始めても、問題ないでしょう。
伏線らしきものもありませんし、そもそも伏線を回収しようなんて気はない感じ。
前半がグダグダしているため、肝心の人形は中盤あたりからの登場になるし、積極的になるのは、終盤。
それまでは、つまらないドラマを見せつけられ、しかも、オチもない。
これは『デスフォレスト 恐怖の森』シリーズや『ナイトメア』シリーズ以下のクオリティー。
メジャー映画で、絶対にやっちゃダメなやつです。
こんな映画を作る人が、邦画をダメにするんだと自覚して欲しいです。
人形に取り憑いた悪霊による惨劇ですから。
劇場はあくまで舞台であり、劇場に棲みつく霊が登場する訳ではありません。
だから『劇場霊』には絶対にならない。
素人でもわかるのに、どうして、この内容で『劇場霊』って付けたのか。
そもそも、AKB48の人を配役するんなら、秋葉原にあるAKBの劇場を舞台にしたホラーでもいいんじゃないかな。
そっちの方が面白かったと思うんですけどね。
フェイクドキュメンタリーでもいいし、普通の劇映画でもいいし。
せっかくなら、そういうものを使えばいいのにって思いますね。
劇団EXILEの人もいるから、劇団EXILEの新しい舞台の稽古中に起きた怪異です、みたいなフィクションでもいいですしね。
そっちの方が、よっぽど『劇場霊』でしょう。
この映画が、全国の映画館で上映されたという事実が、よっぽどホラーですよ。
Filmarks
映画.com
Movie Walker
本当に島崎遥香さんのファンにしか響かない映画でしょう。
ただ島崎遥香を愛でるまでにはいっていない。
島崎遥香さんが特別可愛く演出されている訳ではありませんしね。
もう、本当に誰も得しない映画でした。
地雷映画大好き!っていう人は、一度チャレンジしてみてください。
真面目に鑑賞しようと考えている人には、あまりオススメしません。
という事で、今回は『劇場霊』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
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今回の記事は、2016年5月9日に公開した記事を再編集したものとなっております。
今回は、塩対応でお馴染んでいたAKB48の島崎遥香さん主演のホラー映画『劇場霊』のネタバレあり感想を書いていきます。
本作をまだ見ていない方は、ご注意ください。
ネタバレなし感想
『劇場霊』のネタバレなし感想では、予告編動画、簡単なあらすじ、スタッフとキャストの情報も、併せて掲載しております。スピンオフドラマ『劇場霊からの招待状』の感想
少し詳しめのあらすじ
芸能事務所に所属してから5年が経過しても、陽の目をみない女優の卵・水樹沙羅。彼女は、所属事務所の売れっ子女優である篠原葵が受ける、舞台のオーディションに参加することになる。
そのオーディションは、気鋭の演出家である錦野豪太による新作舞台であった。
舞台の演目は「鮮血の呼び声」。
老いに対し異常な恐怖心を抱き、若さを保つため、うら若き女性の生き血を浴びていた実在の貴族エリザベートの物語である。
主役のエリザベートは篠原葵になり、沙羅は端役を演じることになるのだった。
端役であっても、メジャーな作品に参加できる沙羅は嬉しくて舞い上がるのだった。
舞台には、エリザベートの内面を、よりわかりやすく描写するため、女性人形を舞台上に置く演出が施されていた。
その人形の前で、日々、稽古に励む日々。
そんなある日、劇場内で、スタッフの女性の変死体が発見される。
通常ではありえない状態で発見されたため、首をかしげる刑事。
ショッキングなニュースが劇場内に走るが、商業演劇であるため、稽古を滞らせるわけにはいかない。
錦野は、舞台の稽古を再開するのだった。
しかし、またもや悲劇が起こる。
なんと主演の葵が転落事故で意識不明の重体に見舞われる。
続行が危ぶまれたが、エリザベートの台詞を覚えていた沙羅が、主演の代役に抜擢される。
思わぬ事に驚きを隠せない沙羅であったが、舞台を成功させるため、稽古に、より一層、力を入れるのであった。
ところが、沙羅は人形がひとりでに動作するところを目撃。
動揺した沙羅は稽古中であるにも関わらず、大騒ぎしてしまう。
しかし、沙羅の言うことは、誰にも信じてもらえず、ついには舞台を降板させられるのであった。
沙羅の言葉に引っかかるものを感じた美術スタッフの和泉浩司は、人形について調べてみると、その人形には、恐るべき事実が隠されていることが判明。
沙羅と和泉は真相を知るべく、人形を作りだした人形師の元へ車を走らせるのだった。
一方、公開ゲネプロがおこなわれる「鮮血の呼び声」では、あの人形が不気味に動き始めるのであった。
ネタバレあり感想
シナリオが悪すぎる『劇場霊』
ネタバレなし感想でも書いた通り、脚本が悪すぎます。『劇場霊』の脚本家二人組は、前田敦子さん主演の『クロユリ団地』を手がけた人たちなのですが、『クロユリ団地』より、さらにクオリティーが下がりました。
まず、キーとなる人形の正体について。
人形師の子供の三姉妹の長女が事故でなくなり、供養のために製作された人形ですが、その人形が若い女性の生気を吸うんですね。
人形に取り憑いたのは、この長女って事らしいんですが、この長女さんは、家族のために頑張っている女性なんですよね。
そんな人が見境なく人を襲う悪霊になるかな。
なんか、人形に取り憑いたものは、別のなにかのような気がします。
生気を吸い続けて、人間に転生するというのも、よくわかりません。
そもそも、どうして若い女性限定?
生者なら誰でも良いでしょうに。
いくらなんでも、ホラーを舐めすぎですよ。
もっと考えて脚本を書いて欲しい。
また、無駄なシーンもかなりあります。
前半なんて、バッサリ切っても問題ありません。
いきなり舞台の稽古から始めても、問題ないでしょう。
伏線らしきものもありませんし、そもそも伏線を回収しようなんて気はない感じ。
前半がグダグダしているため、肝心の人形は中盤あたりからの登場になるし、積極的になるのは、終盤。
それまでは、つまらないドラマを見せつけられ、しかも、オチもない。
これは『デスフォレスト 恐怖の森』シリーズや『ナイトメア』シリーズ以下のクオリティー。
メジャー映画で、絶対にやっちゃダメなやつです。
こんな映画を作る人が、邦画をダメにするんだと自覚して欲しいです。
どうして『劇場霊』?
これもネタバレなし感想で書いたのですが、映画の内容から考えるに、タイトルは『人形霊』でしょう。人形に取り憑いた悪霊による惨劇ですから。
劇場はあくまで舞台であり、劇場に棲みつく霊が登場する訳ではありません。
だから『劇場霊』には絶対にならない。
素人でもわかるのに、どうして、この内容で『劇場霊』って付けたのか。
そもそも、AKB48の人を配役するんなら、秋葉原にあるAKBの劇場を舞台にしたホラーでもいいんじゃないかな。
そっちの方が面白かったと思うんですけどね。
フェイクドキュメンタリーでもいいし、普通の劇映画でもいいし。
せっかくなら、そういうものを使えばいいのにって思いますね。
劇団EXILEの人もいるから、劇団EXILEの新しい舞台の稽古中に起きた怪異です、みたいなフィクションでもいいですしね。
そっちの方が、よっぽど『劇場霊』でしょう。
この映画が、全国の映画館で上映されたという事実が、よっぽどホラーですよ。
口コミレビューや評価
下記サイトで『劇場霊』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
Movie Walker
今回のネタバレあり感想のまとめ
真面目過ぎて笑える部分もないから、余計に救えない映画に仕上がっています。本当に島崎遥香さんのファンにしか響かない映画でしょう。
ただ島崎遥香を愛でるまでにはいっていない。
島崎遥香さんが特別可愛く演出されている訳ではありませんしね。
もう、本当に誰も得しない映画でした。
地雷映画大好き!っていう人は、一度チャレンジしてみてください。
真面目に鑑賞しようと考えている人には、あまりオススメしません。
という事で、今回は『劇場霊』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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