映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年2月26日に公開した記事を再編集したものとなっております。



本記事作成当時、Huluで配信されていた、大映が誇る映画『大怪獣ガメラ』。

ガメラは子供の頃に見ていたはずですが、すっかり内容を忘れてしまっていました。

頭が包丁になっているギロンやイカの怪獣のようなバイラス、有名なギャオスなど、覚えているものもあります。

けれど、第一作の『大怪獣ガメラ』は、全く覚えていない……そんな状況での鑑賞でした。

というわけで、今回は『大怪獣ガメラ』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。




『大怪獣ガメラ』について

製作:1965年日本

日本公開日:1965年11月27日

上映時間:1時間19分(79分)

オススメ度:★★★☆☆(三つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

アトランティス時代に存在していたとされる、謎の巨大亀を調査していた日高教授一行は、北極のエスキモー集落を訪れていた。

そんな一行の前に、突如、国籍不明機が現れる。

アメリカ軍の呼びかけに応えない不明機に対し、アメリカ軍は攻撃を仕掛け撃墜させる。

国籍不明機は氷山に墜落し、なんと原爆が爆発する。

国籍不明機には原爆が積まれていたのだ。

その爆発により、長い間、氷山に閉じ込められていた伝説の怪獣「ガメラ」が蘇ってしまう。

ほどなくガメラは姿を消すが、同時に世界各地で謎の飛行物体が、頻繁に目撃される事になる。




ガメラの目撃情報がなく、日高教授たちは、ガメラはもう、その命を落としたのだろうと考える。

放射能を帯びたガメラは、海底で絶命したはずなのだ。

しかし、人々の予想は裏切られる事に。

なんと、ガメラが北海道に、その姿を現したのだ。

破壊を開始するガメラに対し、手も足もでない自衛隊と日高教授たち。

そんな状況に対し、ついに人類は、奥の手である「Zプラン」なる計画の始動を決定するのだった。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『大怪獣ガメラ』

会員の方は、見放題にて鑑賞することができます。

配信期限がありますので、視聴の際は注意してください。

本ページの情報は2024年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




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紹介している作品は、2024年2月時点の情報です。

現在は配信終了している場合や、動画レンタル・動画購入対象作品に変更している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『大怪獣ガメラ』

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スタッフ

監督:湯浅憲明

脚本:高橋二三

企画:斉藤米二郎

製作:永田秀雅

撮影:宗川信夫

照明:伊藤幸夫

美術:井上章

音楽:山内正

編集:中静達治




キャラクター:キャスト

日高教授:船越英二

山本京子:霧立はるみ

青柳カメラマン:山下洵一郎

桜井俊夫:内田喜郎

村瀬教授:浜村純







おっさんのネタバレなし感想

『大怪獣ガメラ』の全体的な感想

ゴジラと同じくらい有名だけど、昭和版ガメラは観た事ないって人も多いかもしれないですね。

私は、相手の怪獣を、かろうじて覚えているくらいで、内容は壊滅状態。

当記事作成当時、Huluでは『大怪獣ガメラ』と『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』が配信されていました。

そして、当時は、Amazonプライムビデオでは、昭和版ガメラ、平成版ガメラ、新ガメラが全部配信されていて、ビックリしました。(2024年1月時点では動画レンタルor購入にて視聴可能)

当時のわたしは、「せっかくなので、昭和版ガメラを見てみよう!」と思って鑑賞してみました。




さて、『大怪獣ガメラ』ですが、公開年は1965年です。

すでに映画はカラーの時代でしたが、予算の関係から『大怪獣ガメラ』はモノクロ映画です。

シリーズで唯一の白黒ムービーで、次回作である『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』以降、カラーになっています。

そんな頃に公開されている映画なので、脚本に対してのツッコミどころは半端ではありません。

それでも、最後まで観ちゃう、観てしまうんですよね。

ところどころ、吹き出しながらも、イライラしながらも、一体、ガメラはどうなってしまうのか……最後が気になる……『大怪獣ガメラ』は、そんな作品でした。




個人的には、正直、面白い映画です。

人類の敵としてガメラが描かれている点は、とても新鮮ですね。

後にも先にも、ガメラが人々の脅威として描かれている映画は、本作のみ。

映画としての完成度はイマイチだけど、それでも、最後まで見せる魅力のある怪獣映画です。




『大怪獣ガメラ』の良いところ

ガメラの造形が、なかなか良いです。

火炎放射を吐くシーンは、白黒なのですが、かなり迫力があります。

実物の炎を使用しているので、他の怪獣映画にはない迫力を楽しむ事ができますね。

反面、なんだかハラハラしてしまいます。

完成された映画を見ているのだから、心配しなくても良いはずなのですが、やはり気にはなりますね。

飛行する場面など、随所に、アイデアが散りばめられています。

低予算での映画製作、特に当時は、本当に大変だったんだろうな。




脚本に関しては、今観ると、かなり杜撰なのですが、逆に、ガメラ関係の特撮がきっちり仕事しているので、『大怪獣ガメラ』は、最後まで鑑賞する事ができる映画になりました。



また、ラストが個人的には好きです。

これは、この時代だからこそ可能な結末かも?

本作の最後は、ゴジラ映画とは異なるもので、後にゴジラとガメラ、日本を代表する怪獣がこの2種になったのも頷けます。




『大怪獣ガメラ』の悪いところ

ツッコミなしで観たいのですが、それでも、突っ込まずにはいられない。

脚本がかなり変です。これはもう仕方がないのですが……。




冒頭の国籍不明機が原爆を搭載している設定もすごいですが、劇中で、このあたりが掘り下げられない事もすごい。



また、世界で一番ガメラに詳しいはずの日高教授が、かなりの楽観的な人で、のほほんとしています。

いや、ガメラで人類が危ないってのに、ものすごい落ち着きよう。

周りの人も、よく「このひと、やだぁ」ってならなかったな。




劇中に唐突に登場する謎の「Zプラン」。

これは対ガメラ用に元々計画を進めていたものを転用したプロジェクトなんですが、映画の中で、本来の目的が一切登場しないという潔さ。

「Zプランってのがあるんだよ、あとは察しろよ!」って事みたいです。

私なんか、一瞬、何か見逃したのかと思いました。




極め付けは、俊夫という子供です。

ガメラは俊夫のいる灯台を壊して、結果、俊夫が落下。

それを見たガメラは、なぜか俊夫を助けます。

俊夫は亀が大好きで、このことに深く感動。

以降、彼は、事あるごとに、ガメラを止めようと奮闘している大人に対し、「ガメラは悪くない」などと話し、自分勝手に行動しまくり。

挙句、助けてくれた人に、お礼も言わない。

なんだ、この子供っていう描写。

さすがに、この時代でも、こんな描き方はないんじゃないかってくらいの描写です。

もし、この映画で一番悪い登場人物は誰か?って尋ねられたら、私は、おそらく俊夫を挙げてしまいます。

物語をひっかきまわしている割りには、一番、ストーリーに関係のないキャラクターでした。




けれど、この俊夫のおかげで、子供受けが良かったらしく、以降のシリーズでは、ガメラに子供の味方という設定が突然付加されますので、結果的に大成功。

当時としては、正解の演出・描写だったのでしょうね。

この部分は気にならない方もいらっしゃると思うので、個人の好みの話という感じかな?




口コミレビューや評価

下記サイトで『大怪獣ガメラ』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com

Movie Walker




今回のネタバレなし感想のまとめ

『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』『ガメラ3 邪神覚醒』と、平成三部作が製作され、2006年に『小さき勇者たち~ガメラ~』、2015年にはガメラ生誕50周年記念映像『GAMERA』が公開。

そして、2023年にNetflixで配信されたCGアニメ『GAMERA -Rebirth-』が製作されました。

今でもゴジラと並び、人気の怪獣ガメラ。

昔の映画に抵抗がない方は、そんなガメラの最初の物語を、ぜひ、観てみてください。

古き良き、ゴジラとは異なる、一風変わった怪獣映画の匂いを肌で感じることができます。
約80分程度の長さなので、さくっと鑑賞する事ができますよ。




ちなみに『大怪獣ガメラ秘蔵写真集』というのが、過去に出版されていたようです。

これは今は、おそらく手に入れることはできないのですが、図書館にある可能性もあります。

この『大怪獣ガメラ秘蔵写真集』には数少ないガメラの資料と、ガメラの前に製作されていた幻の映画『大群獣ネズラ』の事が書かれているそうです。

興味のある方は、一度、図書館で探してみてください。




という事で、今回は『大怪獣ガメラ』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




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