映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年1月24日に公開した記事を再編集したものとなっております。




グロくて下品だけれども、ホラー映画のお約束を破っていく脚本で、秀逸なB級映画に昇華させた『The FEAST/ザ・フィースト』の続編である『フィースト2/怪物復活』。

今回は、『フィースト2/怪物復活』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。







ネタバレなし感想





ネタバレあり感想

率直な感想

はっきり言うと面白くありませんでした。

1作目のクオリティーが高かったばかりに、続編である本作では、全体的に粗が目立ちました。

製作陣のやりたい事をやれるだけやりましたという感じは伝わってきますが、それがグロと下品だけに適用されているのは、映画としていかがなものかと思います。

前作の続編を期待すると、がっかり感が半端ないです。




映画唯一の良心

前作で他の生き残りを裏切ったハニー・パイを筆頭に、登場人物は人間のクズばかり。

例外的に同じく前作の生き残りのバーテンがいますが、バーテンは3作目で外道になります。

キャラクターがクズばかりなので、共感ができず非常につらいのですが、それでもこの映画を最後まで観る事ができたのは、ひとえにふたりのちびプロレスラーのおかげです。

彼らは兄弟で、本作で唯一無二の良心です。

この二人が率先して物語を進めていきます。

この兄弟がいなければ、この映画は最悪の出来になっていた事でしょう。




同じ監督・脚本でも出来が違いすぎる

登場キャラクターが多いし、そのくせ協力的でなく、自己中心的な連中ばかりなので、物語が停滞。

バイオハザードに例えると、今作はラクーンシティ内でゾンビが発生し、絶望的な状況に立ち向かう話のはずです。



奇しくも、映画の舞台はバーから街に移った訳で、1作目とは異なる恐怖を演出できたはず。

なのに、どうしてか、本作はホラーではなくコメディ要素に思い切り舵を切り、不発に終わってしまっています。

やってる事は建物に立てこもり、ビーストをやり過ごす。

つまり1作目と変わらない。

しかも前作より上映時間が少し長い上に、二部作の前編(3作目が後編にあたる)なので、展開がスローテンポです。

正直なところ、途中で眠くなってしまい、鑑賞を断念しようか、相当に迷いました。




また、前作で行われていた登場人物の初登場時の演出なんですが、前作に比べると、おとなしい。

前作の良いところを積極的に潰している感じ。




1作目の良いところを消してまで、製作陣がやりたかったことが、ス○トロということで、鑑賞しながら、頭を抱えてしまいました。

前作以上にクレイジーな描写があって……。

劇中でビーストを解剖場面がありますが、これがひどい。

吐しゃ物をはじめとする液体状の汚物を、内臓物をひとつ触る度に放出します。

もう、ここには書きたくないくらい下品で、くだらない。

笑える範囲をちょっと超えているかな。




しかも、ここの場面の尺が長めにとられています。

ストーリーは進まないし、エグいこのシーンは長いし、本当に挫けそうでしたよ。




また、猫とのS○X、赤ん坊を囮にするなど、私にはスルーできない部分もあったりして、かなり疲れました。

滑り気味のギャグと品のないスプラッターが乱れ打たれるZ級映画です。

監督と脚本が同じなのに、こうも完成度が違うなんで、ビックリを通り越して、感心してしまいます。




シリーズの感想

1作目『The FEAST/ザ・フィースト』







3作目『フィースト3/最終決戦』







口コミレビューや評価

下記サイトで『フィースト2/怪物復活』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com

Movie Walker



今回のネタバレあり感想のまとめ

グロや下品なものが大好きな人なら、面白く感じるかもしれません。

しかし前作のような、ちゃんとしたB級映画を期待すると、大失敗します。

本作はZ級映画。

過度な期待は禁物です。




という事で、今回は『フィースト2/怪物復活』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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