映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2016年4月13日に公開した記事を再編集したものとなっております。
本記事を投稿した当時、デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さんである、ブランドン・クローネンバーグ監督の『アンチヴァイラル』を鑑賞していない事に気づいたのですね。
それから『アンチヴァイラル』を鑑賞してハマってしまいました。
この時に、改めて『イグジステンズ』を鑑賞して良かった!
そんなわけで、今回は『イグジステンズ』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
ある教会で、ゲームポッドを使用した新しいゲーム「イグジステンズ」の発表イベントがおこなわれようとしていた。
一般参加者が「イグジステンズ」を製作した天才ゲームデザイナーであるアレグラ・ゲラーと一緒に、この「イグジステンズ」を体験できるというイベントだ。
ゲームが始まった直後、最前列に座っていた青年が隠し持っていた不気味な拳銃で、イベント責任者とアレグラを銃撃する。
警備員のテッド・パイクルは、負傷したアレグラを連れ、教会を脱出したのだった。
アレグラは襲撃された際に傷ついてしまった「イグジステンズ」のオリジナルデータが入ったゲームポッドを異様なまでに心配する。
そして彼女は、ゲームポッドが正常であるかどうかを確かめるため、テッドとともに「イグジステンズ」を始めるのだった。
「イグジステンズ」でのルールもゲームクリア条件もわからない。
戸惑いながら、現実並みにリアルなゲーム世界に魅了され、ゲーム内のキャラクターになっていくテッド。
しかし、意識はありながらも、ゲームで必要な台詞は、勝手に口から発せられるため、違和感を感じずにはいられないテッド。
ゲーム序盤に、ダルシーというおもちゃ店の店員に話かけ、ゲーム内でゲームポッドを装着する二人。
装着が完了すると、ゲームは突然、工場の場面にとぶ。
テッドの近くにはアレグラの姿がなく、見たことのない男性がテッドに話しかけてくる。
ノリッシュと名乗るその男は、テッドに昼食は中華料理店で食べるよう勧められる。
工場内でアレグラを見つけたテッドは、二人で中華料理店に向かい、そこで「スペシャル」という料理を注文する。
テーブルに登場した「スペシャル」は、突然変異種を調理したものだった。
食欲がなくなるほどのインパクトがあったものの、テッドの体は勝手に料理を食べ始める。
料理を食べながら、突然変異種の骨で何かを組み立てていくテッド。
出来上がったものは骨で作られた拳銃であり、それはアレグラを銃撃したものと同じモデルであることに気付く。
銃を組み上げたことで、突然の破壊衝動に駆られるテッドは、中華料理店のウェイターを銃撃。
直後、なぜか中華料理店で料理人の格好をしていたノリッシュに助けられ、中華料理店から抜け出す。
ノリッシュは「リアリスト」という組織のメンバーであり、ゲームポッドとゲームポッドを製作している会社の壊滅を目論んでいたのだ。
中華料理店を勧めたのは、二人を試すためだったという。
無事に合格した二人は「リアリスト」に迎え入れられるが、再度、ゲームスタート地点に向かい、ダルシーに話を聞くと、実はノリッシュは二重スパイであり、中華料理店のウェイターはダルシーと二人をつなぐ連絡係だったということが明かされる。
二転三転する展開にとまどいながら、二人はポッド製作工場へ再度侵入し、病気に感染したポッドを発見。
しかし、ノリッシュが現れ、感染ポッドを破壊。
工場内にウィルスがばらまかれ、ゲームポッドは次々と感染していく。
そこで、ゲームから現実世界に戻った二人。
なんと、アレグラは自分が現実世界に戻るとき、ゲーム内で自身に侵入したウィルスも現実世界に連れてきてしまったらしいのだ。
なぜゲーム内の出来事が現実世界に干渉するのか。訳がわからず、現実世界とゲーム世界の区別がつかないテッド。
果たして、自分がいる世界は現実なのか。虚構なのか。
自分の体につなげるには抵抗のあるブヨブヨしたゲーム機、脊髄に穴を開けるという行為、突然変異した両生類を使用した料理などなど。
とにかくグロテスクな描写が多いです。
人によっては、グロとは感じないかもしれないですが、多くの人は、気色悪いって感じるでしょうね。
でも、不思議なんですが、この生理的嫌悪感を掻き立てる舞台装置がクセになっちゃうんですよね。
『ビデオドローム』でもそうだったんですが、最初は「うへぇ」と思うんですが、少し時間が過ぎると、「あ、また観たい」ってなる魅力があるんですよね。
まんまとハマっちゃってる、おっさんですよ。
ゲームに対する風刺が含まれている本作ですが、そういう監督が意図するテーマを小難しく考えずに、鑑賞して、この世界観を楽しんでください。
『ビデオドローム』にスパイスリラーの要素を追加して、今までの作品とは違い、一般的な映画好きでも、まだ鑑賞しやすいように製作されている点が、とても好みです。
……それでも、かなり特殊な映画ではありますけどね。
基本的に、急展開しか存在しない、ジェットコースターのような映画でありますが、ラストで「なるほど!」となる展開は、とても良かった。
1回目は色々とハードな展開に疲れてしまうけれど、2回目以降は、様々な発見ができる……そんな映画ですね。
Filmarks
Movie Walker
allcinema
個人的には、大好きな映画。
でも、声を大にしてオススメできるような映画ではありませんが、機会があれば、ぜひとも、鑑賞して欲しい映画のひとつです。
という事で、今回は『イグジステンズ』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
今回の記事は、2016年4月13日に公開した記事を再編集したものとなっております。
本記事を投稿した当時、デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さんである、ブランドン・クローネンバーグ監督の『アンチヴァイラル』を鑑賞していない事に気づいたのですね。
それから『アンチヴァイラル』を鑑賞してハマってしまいました。
この時に、改めて『イグジステンズ』を鑑賞して良かった!
そんなわけで、今回は『イグジステンズ』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
ネタバレなし感想
少しネタバレ含む『イグジステンズ』のあらすじ
脊髄にバイオポートという穴を開け生体ケーブルを挿入してゲームポッドというゲーム機と人間をつないでプレイするヴァーチャルリアリティーゲームを人々が楽しんでいる世界。ゲームポッドは、突然変異した両生類の有精卵を使用して作られた生体機械である。
ある教会で、ゲームポッドを使用した新しいゲーム「イグジステンズ」の発表イベントがおこなわれようとしていた。
一般参加者が「イグジステンズ」を製作した天才ゲームデザイナーであるアレグラ・ゲラーと一緒に、この「イグジステンズ」を体験できるというイベントだ。
ゲームが始まった直後、最前列に座っていた青年が隠し持っていた不気味な拳銃で、イベント責任者とアレグラを銃撃する。
警備員のテッド・パイクルは、負傷したアレグラを連れ、教会を脱出したのだった。
アレグラは襲撃された際に傷ついてしまった「イグジステンズ」のオリジナルデータが入ったゲームポッドを異様なまでに心配する。
そして彼女は、ゲームポッドが正常であるかどうかを確かめるため、テッドとともに「イグジステンズ」を始めるのだった。
「イグジステンズ」でのルールもゲームクリア条件もわからない。
戸惑いながら、現実並みにリアルなゲーム世界に魅了され、ゲーム内のキャラクターになっていくテッド。
しかし、意識はありながらも、ゲームで必要な台詞は、勝手に口から発せられるため、違和感を感じずにはいられないテッド。
ゲーム序盤に、ダルシーというおもちゃ店の店員に話かけ、ゲーム内でゲームポッドを装着する二人。
装着が完了すると、ゲームは突然、工場の場面にとぶ。
テッドの近くにはアレグラの姿がなく、見たことのない男性がテッドに話しかけてくる。
ノリッシュと名乗るその男は、テッドに昼食は中華料理店で食べるよう勧められる。
工場内でアレグラを見つけたテッドは、二人で中華料理店に向かい、そこで「スペシャル」という料理を注文する。
テーブルに登場した「スペシャル」は、突然変異種を調理したものだった。
食欲がなくなるほどのインパクトがあったものの、テッドの体は勝手に料理を食べ始める。
料理を食べながら、突然変異種の骨で何かを組み立てていくテッド。
出来上がったものは骨で作られた拳銃であり、それはアレグラを銃撃したものと同じモデルであることに気付く。
銃を組み上げたことで、突然の破壊衝動に駆られるテッドは、中華料理店のウェイターを銃撃。
直後、なぜか中華料理店で料理人の格好をしていたノリッシュに助けられ、中華料理店から抜け出す。
ノリッシュは「リアリスト」という組織のメンバーであり、ゲームポッドとゲームポッドを製作している会社の壊滅を目論んでいたのだ。
中華料理店を勧めたのは、二人を試すためだったという。
無事に合格した二人は「リアリスト」に迎え入れられるが、再度、ゲームスタート地点に向かい、ダルシーに話を聞くと、実はノリッシュは二重スパイであり、中華料理店のウェイターはダルシーと二人をつなぐ連絡係だったということが明かされる。
二転三転する展開にとまどいながら、二人はポッド製作工場へ再度侵入し、病気に感染したポッドを発見。
しかし、ノリッシュが現れ、感染ポッドを破壊。
工場内にウィルスがばらまかれ、ゲームポッドは次々と感染していく。
そこで、ゲームから現実世界に戻った二人。
しかし、現実世界でも信じられない事が起きていた。
なんと、アレグラは自分が現実世界に戻るとき、ゲーム内で自身に侵入したウィルスも現実世界に連れてきてしまったらしいのだ。
なぜゲーム内の出来事が現実世界に干渉するのか。訳がわからず、現実世界とゲーム世界の区別がつかないテッド。
果たして、自分がいる世界は現実なのか。虚構なのか。
ネタバレあり感想
奇妙な魅力のある小道具
本作一番の見所は、なんといっても、気持ち悪い舞台設定装置の数々です。自分の体につなげるには抵抗のあるブヨブヨしたゲーム機、脊髄に穴を開けるという行為、突然変異した両生類を使用した料理などなど。
とにかくグロテスクな描写が多いです。
人によっては、グロとは感じないかもしれないですが、多くの人は、気色悪いって感じるでしょうね。
でも、不思議なんですが、この生理的嫌悪感を掻き立てる舞台装置がクセになっちゃうんですよね。
『ビデオドローム』でもそうだったんですが、最初は「うへぇ」と思うんですが、少し時間が過ぎると、「あ、また観たい」ってなる魅力があるんですよね。
まんまとハマっちゃってる、おっさんですよ。
ゲームに対する風刺が含まれている本作ですが、そういう監督が意図するテーマを小難しく考えずに、鑑賞して、この世界観を楽しんでください。
SFホラーでありミステリー映画
本作は、個人的に『ビデオドローム』の正当な進化形と思っております。『ビデオドローム』にスパイスリラーの要素を追加して、今までの作品とは違い、一般的な映画好きでも、まだ鑑賞しやすいように製作されている点が、とても好みです。
……それでも、かなり特殊な映画ではありますけどね。
基本的に、急展開しか存在しない、ジェットコースターのような映画でありますが、ラストで「なるほど!」となる展開は、とても良かった。
1回目は色々とハードな展開に疲れてしまうけれど、2回目以降は、様々な発見ができる……そんな映画ですね。
口コミレビューや評価
下記サイトで『イグジステンズ』レビューや評価をチェック!Filmarks
Movie Walker
allcinema
今回のネタバレあり感想のまとめ
人を選ぶ映画で定評のあるデヴィッド・クローネンバーグ監督の映画『イグジステンズ』。個人的には、大好きな映画。
でも、声を大にしてオススメできるような映画ではありませんが、機会があれば、ぜひとも、鑑賞して欲しい映画のひとつです。
という事で、今回は『イグジステンズ』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
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