今回ご紹介する映画:『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』
オススメ度:☆☆☆☆☆(ほしなし!)



予告編動画



『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』のあらすじ

高校でダンス部に所属する鈴谷佳奈子は、イースターパーティに向けて練習に励んでいたが、佳奈子を付け回すストーカーの存在に悩まされていた。ストーカーの佳奈子に対する嫌がらせは日に日にエスカレートしていき、佳奈子は自分を守ってくれるよう神に祈りをささげる。すると「主の代わりに善悪を見極める裁判官の役目を果たす」と言われている死のイースターバニーが現れ、復活祭のパーティ会場は殺戮の場と化す。by 映画.com


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宅配レンタルサービス・TSUTAYA DISCASで近日リリースを眺めていたら『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』のタイトルを発見し、映画情報も調べず、即予約リストに入れました。楽しみにしていた訳ではなく、今度は、一体どんな感じでやらかしたのか、気になったのです。

今回は『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』の感想を<ネタバレなし>で書いていきます。

ちなみに、イースターとはキリスト教における復活祭のことで、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストの復活を記念・記憶する、キリスト教の中で最も重要な祭の事です。日本では「イースター・エッグ」や「イースター・バニー」が、まだ馴染みがありますね。

イースターのうさぎの意味というか役割は、wikiによると<野ウサギが裁判官の役を演じて復活祭の季節の始めに、子供たちが良い子だったか反抗的なふるまいだったかを評価>するということ。「イースター・バニー」の始まりはドイツのルーテル教徒から広められたものだそうです。なぜ、うさぎなのかという事も一応の理由があります。

ウィキペディア先生によると、<古代には、ウサギは雌雄同体だと広く信じられており、ウサギは処女性を失わずに繁殖することができる、という考え方から、ウサギは聖母マリアと関連付けられるようになった>そうです。雌雄同体って考えられていたんですね。知りませんでした。

日本だとハロウィンと同じようにバニーのコスチュームや着ぐるみなどでパーティーを開くコスプレ会みたいな印象があるかもしれないです。日本はさまざまな宗教が入り込んで根付いてしまっているので、良くも悪くも海外の厳格な祭りは定着しにくいですね。


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』の概要

ニコニコ動画やYouTubeで実況プレイ動画が人気のゲーム「The Rabbit House」を原案に描いたホラー映画。グラビア界で注目を集める新鋭で、2016年2月までアイドルグループ「FYT」としても活躍した都丸紗也華が主演を務めた。by 映画.com


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・脚本:平波亘
製作:張江肇、鈴木ワタル
プロデューサー:宮田生哉、岩村修
原案:Damuya Lab
撮影・照明:伊集守忠
録音:植田中
整音:綾智樹
音楽:重盛康平
監督補:工藤渉、土井かやの
制作:太田恭平、二宮崇
ヘアメイク:堀奈津子
特殊造形:土肥良成

キャスト
都丸紗也華、川村虹花、春川芽生、阿知波妃皇、河野良祐、吉田大輝、細川佳央、松江翔、上田うた、植原健介、かわはらゆな、藤田健彦、村木雄、大木康平


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』の感想



最初に書かねばいけないことがあります。フリーホラーゲーム『The Rabbit House』が原作とクレジットされていますが、原作どころか、原案ですらありません。上記の動画を見ていただけるとわかるのですが、原作はシンプルに、陽気にダンシングしているクレイジーなうさぎマンから逃げるというゲームです。この映画は、うさぎが襲ってくるというところだけ抜き出し、あとは全てオリジナルなのです。これから鑑賞しようとしている人は、注意してください。

ちなみに、私は、全く面白くありませんでした。こんなの映画館で鑑賞したり、最新作DVD料金で鑑賞した日にゃ、私がクレイジーな事をしてしまうかもしれません。本当、酷い出来でした。上映時間は約70分くらいなのに、退屈でなが~く感じる映画でした。


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』の良いところ

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可愛い女の子が多い。それがこの映画の唯一の良いところです。

主演の女の子はもちろん、個人的には謎の女性を演じている、ちょっと幸薄い子や主人公の友達であるショートカットの女の子が可愛かったです。途中から、彼女たちを愛でる映画として鑑賞しました。そうしないと、ラストまで本当に退屈になってしまうので。今回は、今までの作品群より、可愛い女の子率が高く、多く出演していましたね。うん。


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』の悪いところ

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もう失笑しかない作品です。びっくりしすぎて印象的なのが、主人公である佳奈子がイースターパーティーに行きたいと両親に伝えたくだりで、父親(厳格なキリシタンらしい)と母親が会話するんですが、
父「イエス様以外の男の事を考えているのか?」
佳奈子「年頃なんだし」
父「考えるなぁ!」
という、この流れはすごかった。この映画で一番笑いましたよ。一体なんなんだ、これ。この会話をみて分かる通り、父親は人としてかなり未熟な人間で、これ以降も、たびたび観客を苛つかせます。主人公家族はキリスト教のようですが、観客がキリスト教を身近に感じる日常を送っていない事が多いと思うんですよね。それで、キリスト教徒の父親が中心である家庭ドラマを見せられても、ピンとこないのが辛いところです。

悪いところは数えきれませんが、とにかく目立つのは、無駄なシーンが多いところ。「それ、必要?」と思えるシーンが頻繁にあり、尺稼ぎが半端ありません。物語をきちんと描けないのであれば、最初から製作しなければいいのに。


『イースターナイトメア~死のイースターバニー~』のまとめ

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もう、全くもって、おすすめできない映画です。全体的に意味不明な映画で、イースターについて伝えたいのであろうことはわかるのですが、わざわざホラー映画でそんなテーマを扱わなくても良いのでは?最初から最後まで理解できない作品でした。

ナイトメアシリーズと勝手に命名しますけど、シリーズで一番ひどい出来です。『バレンタインナイトメア』以上にひどい映画はでないと思っていたのですが、記録更新です。別にイースターと絡めなくても、バニーのシリアルキラーが襲ってくるって物語でいいじゃないか。なんで、変に高尚な映画にしようとするのか。『バレンタインナイトメア』も高尚にしようとして大失敗しましたけど、全く同じ失敗をしているのが、救えない。

主演の都丸紗也華さんがアイドルらしいので、彼女のプロモーション映画として製作されたのかもしれません。そうであれば、この完成度の低さには納得です。

鑑賞しようと思っている人、覚悟はしておいた方が良いと思います。はい。



↓ナイトメアシリーズ感想一覧↓




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