映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年8月20日に公開した記事を再編集したものとなっております。




懐かしい話なのですが、本記事を作成した当時、2016年8月19日の夕方にユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ遊びに行ったんですよね。

その時は『ドラゴンボールZ ザ・リアル4D』を鑑賞して、そのままミニオンの水を使ったイベントに参加しようと思ったら、13時でイベントが終了していた……という悲しい話がありました。




そんな思い出はさておき、今回は、『伝染歌』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。

当時は、今はなき「dTV」で視聴しました。




『伝染歌』は、世界的に有名な自殺ソング『暗い日曜日』をモチーフにした、ホラー映画です。

ここだけ聞くと、ちょっと期待できそうなのですが、あのAKB商法で悪名高い秋元康氏が原作と企画を手がけているということで、かなりの地雷映画臭がプンプン漂ってしまっております。

さらに、本作は話題性を生み出すためなのか、AKB48が映画初主演したという、いわゆるアイドル映画となっております。

アイドルをメインにしている、ほとんどの邦画ホラー映画は、大失敗しておりますが、果たして、本作は、そんなジンクス……完全なる、お察し状況を覆すことができるのでしょうか?




『伝染歌(でんせんうた)』について

製作:2007年日本

日本公開日:2007年8月25日

上映時間:2時間8分(128分)

オススメ度:☆☆☆☆☆(ほしなし!)




予告編動画





簡単なあらすじ

歌ったら、死ぬ。



友人の自殺現場に居合わせた女子高生のあんず。

彼女が死の間際に口ずさんでいた歌が気になりながら、毎日を過ごしていた。

その頃、巷ではネットを中心に、「伝染歌」という都市伝説が流行り始めており、三流雑誌の月刊MASAKAの編集員である陸と仲間たちは「伝染歌」の調査を開始する。




「伝染歌」。

それは、歌えば死ぬといいう危険な歌だった。

ある女子高生が、その「伝染歌」で自殺したという情報を察知した陸たちは、彼女の告別式場所に向かう。

陸は、そこであんずと出会うのだった。




本作を視聴できる動画配信サービス

U-NEXT『伝染歌』

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本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。




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現在は配信終了している場合や、動画レンタル・動画購入対象作品に変更している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。




Amazonプライムビデオ『伝染歌(でんせんうた)』

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スタッフ

監督・脚本:原田眞人

脚本:羽原大介

製作総指揮:松本輝起

製作:北川淳一

音楽:蓜島邦明

企画・原作:秋元康

プロデューサー:吉田繁暁、加藤悦弘

撮影:藤澤順一、向後光徳

照明:上田なりゆき

美術:福澤勝広

主題歌:五井道子「僕の花」




キャラクター:キャスト(出演者)

長瀬陸:松田龍平

太一:伊勢谷友介

ジェイク方丈:阿部寛

鏑木蘭子:木村佳乃

夏野あんず:大島優子

松田朱里:秋元才加

キリコ:小嶋陽菜

高橋香奈:前田敦子







おっさんのネタバレなし感想

全体的な感想

冒頭から、女子高生の日常シーンが長々と流れて、意味不明な展開を見せてくれる本作。

この時点で、完全なるお察しください的な映画だとわかり、挫けそうになりながらも、最後まで鑑賞しましたが……。

本作は、ホラー映画としては、全くもって、面白くありませんでした。




『伝染歌』は、映画として製作されているのではなく、完全にAKB48のプロモーション映画として作られております。

その点でいうと、十分ではないものの、AKB48の売り込みには、多少は貢献している感じかな?

AKB48に全く興味がない方が引き込まれるほど、AKB48の可愛さ全開という訳ではなく、すでにファンである方々にサービスするという感じの作品となっております。




ホラー映画としてもアイドル映画としても、中途半端な印象が最後まで拭えない、可哀想な映画でした。

ストーリーを二の次、三の次にしても、出演しているアイドルの人たちの魅力を十分に引き出しているなら、まだ救いがあるのですが、本作はそうでもない。

一体、どういう意図を持って製作されたのか、イマイチわからない作品となっております。




『伝染歌』の良いところ

松田龍平さんや、伊勢谷友介さんなど、変に実力派俳優が揃っているため、かろうじて、最後まで鑑賞することができる点は良いことなのか、悪いことなのか……。



また、秋元才加さんが、なかなかユニークなキャラクターを演じていて良かったです。

伊勢谷友介さんが怪演、秋元才加さんが主人公たちを引っ張っていくので、ラストまで、とりあえず鑑賞できました。

この人達がいなかったら、きっと途中で鑑賞をストップしておりました。




『伝染歌』の悪いところ

とにかく、話が遅々として進まず、無駄なシーンが多い映画です。

特にAKB48の歌っているシーンがあるんですが、まるまる一曲披露するという荒業を見せてくれます。

この点はアイドル映画として仕方がない事なのかもしれないけれど、それでも、もうちょっと見せ方があるような気がします。

この部分は、音楽に強い別の監督に任せるとか、できなかったのかな?




物語が後半に差し掛かると、「歌ったら死ぬ」という「伝染歌」のアイデンティティーがなくなり、話がすり替わるという、とんでもない展開。

もう一体、何がなんだかという状態。




さらには、ラストも意味不明で、とにかく、全てが迷子状態のホラー映画です。

個人的に、この映画の一番のホラーは、2時間越えで製作されたという点ですね。

脚本をもっとブラッシュアップすれば、おそらく70分から85分くらいの映画に仕上がったと思います。

そうすれば、本作の評価は、もうちょっとだけマシになったような気が、しないでもありません。




とにかく、良いところが全くない、Z級映画でした。



口コミレビューや評価

下記サイトで『伝染歌(でんせんうた)』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com



今回のネタバレなし感想のまとめ

ホラー映画として鑑賞すると、完全に「なにこれ?」状態に陥ってしまう作品。

ホラー映画ではないし、プロモーション映画としても、イマイチなクオリティー。

ホラー映画、プロモ映画として開き直ることができず、それに加え、制作陣のクリエイティブなプライドが出てきてまい、全方向に中途半端になっている……。




現代社会の闇を描写したいのかもしれなかったけれど、それだったら、プロモーション映画には不向きな題材ですから、どちらかを諦めないといけない。

それができず、大失敗してしまった映画という感じです。




……それ以上に、強引すぎるAKB48押しの影響で、そもそもテーマが入ってこない……。

ホラー映画好きにも、アイドル好きにも、全くもってオススメできない映画です。

もし、鑑賞する時は、時間を無駄にするという覚悟を持って鑑賞してください。




という事で、ここまでは『伝染歌(でんせんうた)』のネタバレなし感想でした。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!




この下にネタバレあり感想を書いております。

本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。

まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。




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ネタバレあり感想

オチが壮絶で、歌はただ関係なく、自殺願望のある人が、歌って命を断っていたというトンデモないものでした。

さらには、実は、あんずが台風の目のようなもので、「あんず自身が呪いだったんだよ!」「な、なんだってー!!」という展開。

もう何がなんだか、さっぱりわかりません。

オチを考えずにストーリーを考えたことが、バレバレです。




本作の唯一、良いところは、こんな映画を製作しちゃいけないって教訓になる映像資料になるという点でしょうか。

Z級映画でも、もうちょっとマシに作るんじゃないかな??

とにかく、近年、稀に見る酷いクオリティーのものでした。



という事で、『伝染歌(でんせんうた)』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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