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今回ご紹介する映画:『ダーク・スター』
原題:『DARK STAR』
製作:1974年アメリカ
日本公開日:1981年5月17日
上映時間:1時間23分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)



『ダーク・スター』予告編動画





『ダーク・スター』のあらすじ

人類が宇宙に新天地を求めた未来。

使命を担った高速航行探査船ダーク・スター号は、優秀なマザーコンピューターに制御されながら、発見した不安定惑星を爆破しているのだった。

しかし、嵐に遭遇し、ダーク・スター号の一部は破損。さらに船長を失う悲劇に見舞われるのであった。

ある日、再び電磁の嵐にさらされダーク・スター号はレーザー装置に異常をきたす。だが、誰も気づかない。そんな中、AIを搭載した爆弾が誤作動で発射フェイズに突入する。

マザーコンピューターの説得により、なんとか爆弾を発射せずにすんだものの、依然としてレーザーは故障しており、いつ何が起きるかわからない、不安定な状況。

だが、そのことに気づかない乗組員たちは、呑気にいつものように時間を過ごすのであった。




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スターチャンネルに加入している、おっさんです。

オンデマンドチャンネルのリストを眺めていると、ジョン・カーペンター監督の長編デビュー作が放送しておりました。

全然知らないタイトルだったので、興味が沸き起こり、早速視聴してみましたよ。

という事で、今回は『ダーク・スター』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス

スターチャンネル



『ダーク・スター』のスタッフとキャスト

製作・監督・音楽:ジョン・カーペンター
製作総指揮:ジャック・H・ハリス
脚本:ジョン・カーペンター、ダン・オバノン
撮影:ダグラス・ナップ
プロダクションデザイン・編集:ダン・オバノン
特殊効果:ロン・コッブ、ボブ・グリーンバーグ、グレッグ・ジーン、ダン・オバノン、ハリー・ウオルトン
視覚効果コンサルタント:ビル・タイラー
視覚効果・コンピュータディスプレイ:ジョン・C・ウォッシュ
モデル制作:グレッグ・ジーン

役名:出演者
ピンバック:ダン・オバノン
ドゥーリトル:ブライアン・ナレル
タルビイ:ドレ・パヒッチ
ボイラー:カル・ニホルム
パウエル船長:ジョー・サンダース
ミッション・コントロール:マイルス・ワトキンス






『ダーク・スター』の感想

なんともゆる~いSF映画でございました。

個人的には非常に好きなタイプの映画だったのですが、人にはオススメしにくい、クセの強い映画ですな。

割と最初から絶望的な状況なのですが、乗務員が結構のほほんとしているため、観ていて疲れる事がありませんでした。

今のSF映画とは異なるテイストで物語が進行するので、風変わりな映画を観たい人は、ぜひチャレンジしてみてください。




『ダーク・スター』の良いところ

とにかくコミカル

知的生命体が一応登場するんですが、どんな造形なのだろうとワクワクしていると、色んな意味で予想を裏切る姿で、ビックリしました。

そして、笑ってしまった。

そうくるのか、と。

前半の宇宙生物と乗組員のやり取りは、『ウルトラQ』『アタック・オブ・ザ・キラートマト』のような雰囲気を持っていて、可愛い微笑ましい感じです。

悪くない。



また、ダーク・スター号や投下される爆弾にAIが搭載されているのですが、度々おこなわれる爆弾とマザーコンピューターのやり取りは、とてもユニークですね。

あまりSF映画を鑑賞しないわたしとしては、すごく斬新な会話でございました。

かなり切羽詰まっているにも関わらず、かなり呑気な雰囲気で、ラストまで物語が進行するため、好き嫌いがはっきり分かれるであろう本作。

けれど、不思議な魅力を持つ、風変わりな映画です。




『ダーク・スター』の悪いところ

コミカルすぎ?

本作はシリアスにしようと思えば、いくらでもシリアスにできたはずなんですが、そちらにはいかず、明るい雰囲気で物語を綴っています。

船長もいないし、船も一部壊れている。そんな状況であるにも関わらず、「大丈夫大丈夫」と楽観的なクルーたちには、感情移入する事はできません。

コミカルはいいのですが、あまりにもリアルに欠けているため、ここに不満が生じると、作品そのものが楽しめなくなるという欠点があります。

軽い感じに仕上げているので、そういう作品が好みでない場合、鑑賞する時には、注意が必要です。




『ダーク・スター』のまとめ

古い映画なのですが、色んな意味で斬新でした。

すごいね、カーペンター監督。デビュー作で、このような作品を生み出していたとは。いやはや、素晴らしい。

昔の映画なので、チープな部分は随所に点在しておりますが、そういう部分も含めて、楽しむ映画でございます。

古い作品に抵抗のない方で興味のある方は、ぜひぜひチャレンジしてみてください。



という事で、今回は『ダーク・スター』の感想でした。

それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ダーク・スター』のネタバレあり感想

哲学する爆弾

ラストにおけるピンバックと爆弾20号のやり取りは、地味ではありますが、すごく好きなシーンです。

哲学する爆弾というのは、なんとも斬新。

20号が辿り着いた答えには驚愕しました。

ハッピーエンドかと思いきや、突然爆発するとは。

さらに、自分たちは死ぬのに、最後まで前向きで明るいエンディングは、清々しい気持ちにしてくれます。

作品そのものは、バッドエンドなんですが、観ているこちらは、なんとも幸せな気分になる、不思議な映画でございました。

というか、映画って、本来こうあるべきだよね。



という事で、『ダーク・スター』のネタバレ感想でした。

それでは、しーゆー!!




『ダーク・スター』のレビューや評価

作品全体でハチャメチャやってるのに、
パロディだけは、なんでこんな遠慮がちに挟むんだろう、って笑えた

冷たいけど人間味のあるセリフを言うコンピューター、笑劇の異生物などなど。よくこんな映画を作れたもんだなあ。

最後の宇宙サーフィン大脱出の巻はデスプルーフに匹敵する爽快感。前半ウダウダ、散々散らかしといてサッと終わるところがいいです。


YAHOO!JAPAN映画『ダーク・スター』