映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2016年5月31日に公開した記事を再編集したものとなっております。
「未体験ゾーンの映画たち2016」にて取り上げられた映画『エリザベス 神なき遺伝子』。
劇場公開当時、映画館に足を運ぶことができず、DVDレンタルが開始されるのを待っておりました。
2016年に宅配ネットレンタルでお馴染みのツタヤディスカスでDVDを借りまして、早速、鑑賞しました。
作品タイトルに釣られて、予告編や映画情報を全く観ないで視聴したんですが、さて……。
今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
製作:2014年アメリカ
日本公開日:2016年1月16日
上映時間:1時間21分(81分)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
<ヒトクローンの創造>。
それは科学を志す者にとっては、最も危険で甘美な誘惑。
ヴィクター・リード博士は長年の研究と実験の末、ついに生命科学者にとっては永遠のテーマであったクローン技術による人間の創造に成功する。
クローンテクノロジーにより生み出された新生児は「エリザベス」と名付けられる。
さまざまな検査を施す一方、噂が一人歩きする事を恐れたプロジェクトメンバーは、「エリザベス」の発表に踏み切る。
「エリザベス」誕生の発表は世間に衝撃を与える。
倫理的・宗教的な反対意見がある一方、治療不能と言い渡された人々には希望の光とも言える「エリザベス」。
世論は大きく揺れつつも、やがてリード博士と「エリザベス」に牙をむきはじめる。
「エリザベス」誕生に至るまでに、さまざまな隠蔽を重ねてきたリード博士には、もう後がない。
なんとしても、「エリザベス」を用いて、研究の成果を得なければならない。
そう焦りながらも、リード博士の心の中には、じょじょに変化が生じてきた。
それは「エリザベス」に対する愛情のようなものであった。
自分は一体何を生み出したのか?
そして自分は一体何を得ようとしたのか?
人類を次なるステージへ進化させようとした科学者の行き着く未来とは?
製作:ジェレミー・チャイルズ
撮影:エヴァン・スペンサー・ブレイス
美術:ブライアン・パーカー
編集:ジョナサン・ロジャース
メアリー:シェリーン・ニューマン
クレア:シャノン・ホップ
リチャード:デヴィッド・アルフォード
ぶっちゃけてしまうと、私は、あまり面白くなかった……。
映画上映時間は1時間21分なのですが、2時間以上に感じましたね。
それにしても、この映画を観て思うのは、「神様」という存在は、人間が作った都合の良い理屈、システムだなぁということ。
都合の良いように「神様」を解釈して、自分たちの主張を通すために「神様」を利用する人間の姿には、少しゾッとしますね。
なんとも不気味な空気が劇中を支配しており、観客を不安にさせる演出と映像構成は秀逸です。
また、この映画を通して感じるのは、人間の怖さと醜さですね。
クローン人間であるエリザベスを作り出した博士に抗議をする人々の自分勝手さには閉口します。
最初はエリザベスが心配で抗議運動が始まり、いつしか、エリザベスそのものを悪魔と呼びはじめ、最後には博士とエリザベスの存在を否定する人々。
抗議する人々は、意見を主張している自分たちが博士やエリザベスよりも格上の生物であるかのように振る舞い、その正義感に酔いしれる。
生まれてきた命には罪はないはずなのに、いつの間にか、存在を断罪する人々の方が、よほど怖いなぁと感じましたよ。
また、劇中で、ちょいちょい存在が仄めかされているイーサンという人物についても、同様に正体が不明。
肝心な部分が終盤まではっきりせず、映画の進行がとてもゆったりペースなので、退屈な映画でした。
エリザベスやイーサンについての情報を、もう少し早く観客に示し、政府のスパイや反対派の過激行動を物語に盛り込めば、サスペンスフルなストーリーになったのに、残念。
ホラー映画だと思って鑑賞してしまった点が失敗でした。
人間ドラマだと思って本作を観たら、また違った印象だったのかもしれません。
Filmarks
映画.com
Movie Walker
私のようにエンターテインメント映画を鑑賞している人には、あまり面白く感じることができない映画なんじゃないかな?
メッセージ性の高い映画が好きな方には刺さる映画かもしれません。
また、後味が良い映画とは言えないので、苦手な方は注意が必要です。
という事で、今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
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今回の記事は、2016年5月31日に公開した記事を再編集したものとなっております。
「未体験ゾーンの映画たち2016」にて取り上げられた映画『エリザベス 神なき遺伝子』。
劇場公開当時、映画館に足を運ぶことができず、DVDレンタルが開始されるのを待っておりました。
2016年に宅配ネットレンタルでお馴染みのツタヤディスカスでDVDを借りまして、早速、鑑賞しました。
作品タイトルに釣られて、予告編や映画情報を全く観ないで視聴したんですが、さて……。
今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
『エリザベス 神なき遺伝子』について
原題:『CLOSER TO GOD』製作:2014年アメリカ
日本公開日:2016年1月16日
上映時間:1時間21分(81分)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
来るべき未来を受け入れよ。<ヒトクローンの創造>。
それは科学を志す者にとっては、最も危険で甘美な誘惑。
ヴィクター・リード博士は長年の研究と実験の末、ついに生命科学者にとっては永遠のテーマであったクローン技術による人間の創造に成功する。
クローンテクノロジーにより生み出された新生児は「エリザベス」と名付けられる。
さまざまな検査を施す一方、噂が一人歩きする事を恐れたプロジェクトメンバーは、「エリザベス」の発表に踏み切る。
「エリザベス」誕生の発表は世間に衝撃を与える。
倫理的・宗教的な反対意見がある一方、治療不能と言い渡された人々には希望の光とも言える「エリザベス」。
世論は大きく揺れつつも、やがてリード博士と「エリザベス」に牙をむきはじめる。
「エリザベス」誕生に至るまでに、さまざまな隠蔽を重ねてきたリード博士には、もう後がない。
なんとしても、「エリザベス」を用いて、研究の成果を得なければならない。
そう焦りながらも、リード博士の心の中には、じょじょに変化が生じてきた。
それは「エリザベス」に対する愛情のようなものであった。
自分は一体何を生み出したのか?
そして自分は一体何を得ようとしたのか?
人類を次なるステージへ進化させようとした科学者の行き着く未来とは?
本作を視聴できる動画配信サービス
2024年8月時点で、『エリザベス 神なき遺伝子』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。スタッフ
監督・脚本:ビリー・セニーズ製作:ジェレミー・チャイルズ
撮影:エヴァン・スペンサー・ブレイス
美術:ブライアン・パーカー
編集:ジョナサン・ロジャース
キャラクター:キャスト(出演者)
ヴィクター・リード博士:ジェレミー・チャイルズメアリー:シェリーン・ニューマン
クレア:シャノン・ホップ
リチャード:デヴィッド・アルフォード
おっさんのネタバレなし感想
全体的な感想
SFスリラーかな♪と期待して鑑賞したら、なんとクローン人間を題材にした、真面目なドラマが展開される映画でした。ぶっちゃけてしまうと、私は、あまり面白くなかった……。
映画上映時間は1時間21分なのですが、2時間以上に感じましたね。
それにしても、この映画を観て思うのは、「神様」という存在は、人間が作った都合の良い理屈、システムだなぁということ。
都合の良いように「神様」を解釈して、自分たちの主張を通すために「神様」を利用する人間の姿には、少しゾッとしますね。
『エリザベス 神なき遺伝子』の良いところ
派手な物語展開はなく、地味にストーリーが進行するのですが、全体的に漂う映画の雰囲気は、とても良いです。なんとも不気味な空気が劇中を支配しており、観客を不安にさせる演出と映像構成は秀逸です。
また、この映画を通して感じるのは、人間の怖さと醜さですね。
クローン人間であるエリザベスを作り出した博士に抗議をする人々の自分勝手さには閉口します。
最初はエリザベスが心配で抗議運動が始まり、いつしか、エリザベスそのものを悪魔と呼びはじめ、最後には博士とエリザベスの存在を否定する人々。
抗議する人々は、意見を主張している自分たちが博士やエリザベスよりも格上の生物であるかのように振る舞い、その正義感に酔いしれる。
「クローンは人間じゃない」
生まれてきた命には罪はないはずなのに、いつの間にか、存在を断罪する人々の方が、よほど怖いなぁと感じましたよ。
『エリザベス 神なき遺伝子』の悪いところ
それにしても、エリザベスがなんなのか、エリザベスを生み出した目的が終盤までわからないので、いまいち映画に入り込めない作品でした。また、劇中で、ちょいちょい存在が仄めかされているイーサンという人物についても、同様に正体が不明。
肝心な部分が終盤まではっきりせず、映画の進行がとてもゆったりペースなので、退屈な映画でした。
エリザベスやイーサンについての情報を、もう少し早く観客に示し、政府のスパイや反対派の過激行動を物語に盛り込めば、サスペンスフルなストーリーになったのに、残念。
ホラー映画だと思って鑑賞してしまった点が失敗でした。
人間ドラマだと思って本作を観たら、また違った印象だったのかもしれません。
口コミレビューや評価
下記サイトで『エリザベス 神なき遺伝子』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
Movie Walker
今回のネタバレなし感想のまとめ
メッセージ性が思った以上に強すぎて、エンターテインメントを置き去りにしてしまった、がっかり感のある映画でした。私のようにエンターテインメント映画を鑑賞している人には、あまり面白く感じることができない映画なんじゃないかな?
雰囲気は悪くないだけに、残念。
メッセージ性の高い映画が好きな方には刺さる映画かもしれません。
また、後味が良い映画とは言えないので、苦手な方は注意が必要です。
という事で、今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
ネタバレあり感想
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