映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2016年5月31日に公開した記事を再編集したものとなっております。
2016年に、ツタヤディスカスでDVDをレンタルして鑑賞した映画『エリザベス 神なき遺伝子』。
ホラー、スリラー映画を期待したのに、鑑賞してみたら、人間ドラマだった……という展開が、私を待ち受けていました。
まぁ、これについては、予告編や映画情報を事前に入手しなかった私の責任なのですけれども。
2016年当時、新作扱い状態でのDVDレンタルはオススメしない……とまで書いた『エリザベス 神なき遺伝子』。
ホラー映画、スリラー映画を期待して鑑賞した者としては、それほどまでに面白くなかった映画で、ハズレな映画という印象を、2024年の今でも持っております。
一方で、社会派な映画を鑑賞している方であれば、もしかすると、面白い映画なのかもしれません。
私は、映画は楽しむタイプの映画好きなので、あまり社会派映画を鑑賞しておらず、上記のような感想を抱きました。
エンタメを期待して鑑賞した映画好きは、本作にどのような感想を思ったのか。
今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
科学者の安易な好奇心が助長した結果なのか、それとも難病を治療するための一大プロジェクトだったのか。
このあたりが、しっかり描写されていれば、もう少し映画に入り込めたのにと思います。
単純に「クローンが作れたので作りました」って発表したら、そりゃ、パニックにもなるでしょう。
クローン人間の誕生をきっかけに浮き彫りになる人間の傲慢さやダークな部分を描写したいために、そのほかの設定を蔑ろにした印象があります。
クローン人間を生み出すのなら、クローン人間の人権を始めとする法整備もしないといけないし、国家プロジェクトになると思うんですけどね。
劇中でも示唆されていますが、クローン人間の命を奪っても、人殺しにはならないと考える人間も当然いるでしょうしね。
クローンには魂が宿らないとも。
人間とは一体何なのか。
魂の定義は?
神様の存在証明は?
厨二病のような命題ではありますが、近い将来、本気でこの議論をしないといけない日がくるかもしれません。
これは、研究チームの一人である看護師が情報をリークした結果です。
看護師は、エリザベスの待遇があまりにも酷いと考え、行動をおこしました。
ここまでは良いです。
しかし、彼女は、その後、テレビに登場し、堂々とコメントしています。
これを見ると、この看護師は、有名になりたいためにエリザベスを利用したと考えられます。
さらに、物語が進むにつれ、クローン研究反対派は、エリザベスは人間ではないと存在そのものを否定しはじめます。
この看護師は、エリザベスを救済すべく立ち上がったのに、蓋を開けると、エリザベス抹殺の引き金を引く事になりました。
彼女は一連の抗議活動に対して反論をしていないため、正義感などから情報を外部に流した訳ではないんですよね。
私は、この看護師の姿をみてゾッとしました。
間違いなく、この映画で一番醜い存在でしょう。
今の日本を見回しても、自分の身勝手な正義感で主張を押し付ける人々がいます。
しかし、そんな人々の自尊心丸出しの心は、クローン人間なんかよりも、よっぽど不気味でグロテスクな存在だと感じます。
Filmarks
映画.com
Movie Walker
人間ドラマです。
後半は確かにイーサンという人物が現れて、ホラーテイストになりますが、あくまでホラーテイストであって、ホラーではありません。
ですから、ホラーとして鑑賞すると、大失敗します。私のように。
では人間ドラマとしてはどうかというと、ドラマとしてのクオリティーも今ひとつかな。
目新しいクローンに関する議論もされませんしね。
どちらにせよ、すごく中途半端な映画で、あまりオススメできない映画です。
時間があれば鑑賞してみると話のネタになるかな?って感じですね。
という事で、今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)
今回の記事は、2016年5月31日に公開した記事を再編集したものとなっております。
2016年に、ツタヤディスカスでDVDをレンタルして鑑賞した映画『エリザベス 神なき遺伝子』。
ホラー、スリラー映画を期待したのに、鑑賞してみたら、人間ドラマだった……という展開が、私を待ち受けていました。
まぁ、これについては、予告編や映画情報を事前に入手しなかった私の責任なのですけれども。
2016年当時、新作扱い状態でのDVDレンタルはオススメしない……とまで書いた『エリザベス 神なき遺伝子』。
ホラー映画、スリラー映画を期待して鑑賞した者としては、それほどまでに面白くなかった映画で、ハズレな映画という印象を、2024年の今でも持っております。
一方で、社会派な映画を鑑賞している方であれば、もしかすると、面白い映画なのかもしれません。
私は、映画は楽しむタイプの映画好きなので、あまり社会派映画を鑑賞しておらず、上記のような感想を抱きました。
エンタメを期待して鑑賞した映画好きは、本作にどのような感想を思ったのか。
今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
ネタバレなし感想
ネタバレあり感想
結局エリザベスとはなんだったのか?
クローン人間であるエリザベスは、結局のところ、どういう経緯で生み出されたのか、劇中では明らかになっていません。科学者の安易な好奇心が助長した結果なのか、それとも難病を治療するための一大プロジェクトだったのか。
このあたりが、しっかり描写されていれば、もう少し映画に入り込めたのにと思います。
単純に「クローンが作れたので作りました」って発表したら、そりゃ、パニックにもなるでしょう。
クローン人間の誕生をきっかけに浮き彫りになる人間の傲慢さやダークな部分を描写したいために、そのほかの設定を蔑ろにした印象があります。
クローン人間を生み出すのなら、クローン人間の人権を始めとする法整備もしないといけないし、国家プロジェクトになると思うんですけどね。
劇中でも示唆されていますが、クローン人間の命を奪っても、人殺しにはならないと考える人間も当然いるでしょうしね。
クローンには魂が宿らないとも。
人間とは一体何なのか。
魂の定義は?
神様の存在証明は?
厨二病のような命題ではありますが、近い将来、本気でこの議論をしないといけない日がくるかもしれません。
人間の盲目的な正義感が一番怖い
秘密裏に検査を進めてきた「エリザベス」計画ですが、情報が外部に漏れてしまいます。これは、研究チームの一人である看護師が情報をリークした結果です。
看護師は、エリザベスの待遇があまりにも酷いと考え、行動をおこしました。
ここまでは良いです。
しかし、彼女は、その後、テレビに登場し、堂々とコメントしています。
これを見ると、この看護師は、有名になりたいためにエリザベスを利用したと考えられます。
さらに、物語が進むにつれ、クローン研究反対派は、エリザベスは人間ではないと存在そのものを否定しはじめます。
この看護師は、エリザベスを救済すべく立ち上がったのに、蓋を開けると、エリザベス抹殺の引き金を引く事になりました。
彼女は一連の抗議活動に対して反論をしていないため、正義感などから情報を外部に流した訳ではないんですよね。
私は、この看護師の姿をみてゾッとしました。
間違いなく、この映画で一番醜い存在でしょう。
今の日本を見回しても、自分の身勝手な正義感で主張を押し付ける人々がいます。
しかし、そんな人々の自尊心丸出しの心は、クローン人間なんかよりも、よっぽど不気味でグロテスクな存在だと感じます。
口コミレビューや評価
下記サイトで『エリザベス 神なき遺伝子』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
Movie Walker
今回のネタバレあり感想のまとめ
ホラーを見慣れていない人からすると、ホラー映画だと感じるかもしれませんが、はっきりいって、ホラーではありません。人間ドラマです。
後半は確かにイーサンという人物が現れて、ホラーテイストになりますが、あくまでホラーテイストであって、ホラーではありません。
ですから、ホラーとして鑑賞すると、大失敗します。私のように。
では人間ドラマとしてはどうかというと、ドラマとしてのクオリティーも今ひとつかな。
目新しいクローンに関する議論もされませんしね。
どちらにせよ、すごく中途半端な映画で、あまりオススメできない映画です。
時間があれば鑑賞してみると話のネタになるかな?って感じですね。
という事で、今回は『エリザベス 神なき遺伝子』のネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさんでした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
リンク
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)