映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
本当は鑑賞する予定のなかった映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。
たまたま鑑賞できるタイミングができたので、10月9日に映画館で観てみました。
戦争映画は、普段から、あまり鑑賞しない……そんな私でも、最後まで鑑賞できるのか、不安だったのですが……。
そんな心配は杞憂でございました。
というわけで、今回は、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
製作:2024年アメリカ
日本公開日:2024年10月4日
上映時間:1時間49分(109分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西武勢力(WF)」と政府軍の間で内戦が勃発。
各地で激しい戦闘が繰り広げられ、戦いに参加している兵士だけでなく、国民までもが犠牲になっていた。
就任3期目に突入する大統領は、政府軍の勝利が近いと演説するものの、実際のところ、ワシントンDCの陥落は、すぐそこに迫っているのだった。
戦場カメラマンのリーと記者のジョエルは、ホワイトハウスの大統領にインタビューすることを計画する。
14ヶ月間、大統領はメディアの取材に応じていない。
政府が敗北する前に取材したいリーとジョエルは、足が不自由なベテラン記者でリーの恩師でもあるサミーと、成り行きで合流した駆け出し写真家のジェシーを連れて、ニューヨークを出発する。
状況を鑑みて、迂回ルートを選択し、ニューヨークからホワイトハウスを目指す一行だったが、旅の途中で、無政府状態となった郊外の状況に恐怖することになるのだった。
製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ、グレゴリー・グッドマン
音楽:ベン・ソールズベリー、ジェフ・バロウ
撮影:ロブ・ハーディ
編集:ジェイク・ロバーツ
制作会社:DNAフィルムズ、IPR.VC
製作会社:A24
ジョエル:ヴァグネル・モウラ
ジェシー・カレン:ケイリー・スピーニー
サミー:スティーヴン・ヘンダーソン
アニャ:ソノヤ・ミズノ
デイブ:ジェファーソン・ホワイト
トニー:ネルソン・リー
ボハイ:エヴァン・ライ
大統領:ニック・オファーマン
赤サングラスの兵士:ジェシー・プレモンス(クレジットなし)

画面上では、悲惨な状況が展開されているのに、軽快な音楽と軽やかな演出によって、最後まで鑑賞できるように計算されている映画で、そういう意味でかなり凶悪な作品となっております。
戦争そのものがテーマではなく、あくまで無秩序の世界で描かれる地獄絵図を描くことに重点が置かれているので、戦争映画を期待すると、かなりガッカリするかもしれません。
また、政治的な主張や考え方が、本作には一切登場しません。
秩序がなくなってしまった世界に放り込まれてしまった人々の声がそれぞれ出てくるだけで、それ以上のものも、それ以下のものも出てこない。
このあたりも、戦争映画を期待して鑑賞すると、肩透かしを食らってしまう可能性があります。
本作のテーマは、「分断」でしょうか。
様々な形の「分断」が本作に出現し、「本当にそれで良いのだろうか?」と観客に問いかけると同時に、自問自答しているように感じました。
なぜ19もの州が、連邦政府から離脱してしまったのか……。
それぞれ、どういう政治的な主張や考え、意図があるのか……。
どうして戦争という最後に行き着いてしまったのか……。
それらは、本来であれば、起承転結の「起」と「承」で描かれると思うのですが、本作には、その部分が一切ありません。
とても潔い構成で、この部分から本作のテーマが戦争ではない事を窺い知ることができます。
注意したいのは、今のアメリカにおいて、どういう経緯で内戦が起こるのか……リアルなシミュレーション映画としての機能は、それほど存在しないということ。
この部分が知りたくて、本作を鑑賞すると、そもそも劇中にはそれらの要素は登場しないので、退屈な2時間に感じてしまう恐れがあります。
本作は、あくまでロードムービーです。
戦争映画ではないので、それを踏まえたうえでの鑑賞をオススメ致します。
Filmarks
映画.com
Movie Walker
人によって、本作から受け取るメッセージは色々とあると思います。
最初は、深く考えずに鑑賞し、脳裏や心に何か引っかかりを感じたら、もう一度、視聴するというスタンスが良いのかな?
という事で、今回は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)
本当は鑑賞する予定のなかった映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。
たまたま鑑賞できるタイミングができたので、10月9日に映画館で観てみました。
戦争映画は、普段から、あまり鑑賞しない……そんな私でも、最後まで鑑賞できるのか、不安だったのですが……。
そんな心配は杞憂でございました。
というわけで、今回は、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』について
原題:『CIVIL WAR』製作:2024年アメリカ
日本公開日:2024年10月4日
上映時間:1時間49分(109分)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
予告編動画
簡単なあらすじ
連邦政府から19の州が離脱したアメリカ。テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西武勢力(WF)」と政府軍の間で内戦が勃発。
各地で激しい戦闘が繰り広げられ、戦いに参加している兵士だけでなく、国民までもが犠牲になっていた。
就任3期目に突入する大統領は、政府軍の勝利が近いと演説するものの、実際のところ、ワシントンDCの陥落は、すぐそこに迫っているのだった。
戦場カメラマンのリーと記者のジョエルは、ホワイトハウスの大統領にインタビューすることを計画する。
14ヶ月間、大統領はメディアの取材に応じていない。
政府が敗北する前に取材したいリーとジョエルは、足が不自由なベテラン記者でリーの恩師でもあるサミーと、成り行きで合流した駆け出し写真家のジェシーを連れて、ニューヨークを出発する。
状況を鑑みて、迂回ルートを選択し、ニューヨークからホワイトハウスを目指す一行だったが、旅の途中で、無政府状態となった郊外の状況に恐怖することになるのだった。
スタッフ
監督・脚本:アレックス・ガーランド製作:アンドリュー・マクドナルド、アロン・ライヒ、グレゴリー・グッドマン
音楽:ベン・ソールズベリー、ジェフ・バロウ
撮影:ロブ・ハーディ
編集:ジェイク・ロバーツ
制作会社:DNAフィルムズ、IPR.VC
製作会社:A24
キャラクター:キャスト
リー・スミス:キルスティン・ダンストジョエル:ヴァグネル・モウラ
ジェシー・カレン:ケイリー・スピーニー
サミー:スティーヴン・ヘンダーソン
アニャ:ソノヤ・ミズノ
デイブ:ジェファーソン・ホワイト
トニー:ネルソン・リー
ボハイ:エヴァン・ライ
大統領:ニック・オファーマン
赤サングラスの兵士:ジェシー・プレモンス(クレジットなし)

おっさんのネタバレなし感想
戦争を題材にしたロードムービー
本作は、戦争をテーマにした映画だと思っていたのですが、実はロードムービーです。画面上では、悲惨な状況が展開されているのに、軽快な音楽と軽やかな演出によって、最後まで鑑賞できるように計算されている映画で、そういう意味でかなり凶悪な作品となっております。
戦争そのものがテーマではなく、あくまで無秩序の世界で描かれる地獄絵図を描くことに重点が置かれているので、戦争映画を期待すると、かなりガッカリするかもしれません。
また、政治的な主張や考え方が、本作には一切登場しません。
秩序がなくなってしまった世界に放り込まれてしまった人々の声がそれぞれ出てくるだけで、それ以上のものも、それ以下のものも出てこない。
このあたりも、戦争映画を期待して鑑賞すると、肩透かしを食らってしまう可能性があります。
本作のテーマは、「分断」でしょうか。
様々な形の「分断」が本作に出現し、「本当にそれで良いのだろうか?」と観客に問いかけると同時に、自問自答しているように感じました。
起承転結の「転結」しかない映画
本作のテーマは戦争ではないと書いたのですが、本作は「起承転結」における、「転」と「結」しか存在しません。なぜ19もの州が、連邦政府から離脱してしまったのか……。
それぞれ、どういう政治的な主張や考え、意図があるのか……。
どうして戦争という最後に行き着いてしまったのか……。
それらは、本来であれば、起承転結の「起」と「承」で描かれると思うのですが、本作には、その部分が一切ありません。
とても潔い構成で、この部分から本作のテーマが戦争ではない事を窺い知ることができます。
注意したいのは、今のアメリカにおいて、どういう経緯で内戦が起こるのか……リアルなシミュレーション映画としての機能は、それほど存在しないということ。
この部分が知りたくて、本作を鑑賞すると、そもそも劇中にはそれらの要素は登場しないので、退屈な2時間に感じてしまう恐れがあります。
本作は、あくまでロードムービーです。
戦争映画ではないので、それを踏まえたうえでの鑑賞をオススメ致します。
口コミレビューや評価
下記サイトで『シビル・ウォー アメリカ最後の日』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
Movie Walker
今回のネタバレなし感想のまとめ
下手なホラー映画よりも怖い描写が多く存在する『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。人によって、本作から受け取るメッセージは色々とあると思います。
最初は、深く考えずに鑑賞し、脳裏や心に何か引っかかりを感じたら、もう一度、視聴するというスタンスが良いのかな?
という事で、今回は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のネタバレなし感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
この記事をお読みのあなたにオススメの記事
メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)