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今回ご紹介する映画:『バスケットケース』
原題:『BASKET CASE』
製作:1982年アメリカ
日本公開日:1985年2月9日
上映時間:1時間33分
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)



『バスケットケース』予告編動画





『バスケットケース』のあらすじ

大きなバスケットケースを抱えた青年が、あるホテルへやってきた。

幼さが残る外見とは裏腹に、多くの現金を持つ、謎めいた青年。

実は、青年の持つバスケットケースの中には、彼の兄ベリアルが隠れているのだ。

彼らは、復讐のため都会へやってきたのだった。

しかし、青年が、ある女性と出会ってから、全てが狂い始める。




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カルト映画知る人ぞ知るスプラッター映画『バスケットケース』。

タイトルは知っていたものの、機会がなくて、鑑賞した事がありませんでした。

今回、スターチャンネルのオンデマンド放送の中にあったので、一作目を視聴してみました。

一体どんな映画なのだろう?

という事で、今回は『バスケットケース』の感想を書いていくんだぜ?




『バスケットケース』のスタッフとキャスト

監督・脚本:フランク・ヘネンロッター
製作総指揮:アーニー・ブルック、トム・ケイ
音楽:ガス・ラッソウ

出演者:ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック、テリー・スーザン・スミス、ビヴァリー・ボナー






『バスケットケース』の感想

あのカルトにして傑作の『ヘルレイザー』と並ぶカルト映画らしいのですが、正直なところ、何とも微妙なクオリティーの作品でございました。

わたしは、作品のテンションに乗る事ができず、最後まで、退屈な感じでございました。

カルト作品フリークでないと楽しめない映画です。




『バスケットケース』の良いところ

熱意はある

これを作りたい!という情熱は、作品から感じとれました。

色んなアイデアで、ベリアルを描写しているので、その点は、好感が持てました。

ただ。

1982年の作品にしては、妙に映画として、小さくまとまってしまっている印象があります。

その点は残念ですね。

もっとハイテンションで、勢いまかせで製作しても良かったのでは?




『バスケットケース』の悪いところ

物語がそもそも面白くない

本作で一番致命的な点は、物語が面白くありません。

カルト映画好きにとって価値のあるシーンは、確かに存在しますが、あくまでストーリーから切り取られたワンシーンに価値があるのであって、物語の面白さは関係ありません。

つまらなくて、何度、挫けそうになった事か。

カルト映画好きでないと楽しめないと書いたのは、物語がつまらないためなんです。

もうちょいストーリーを考えて欲しかった。

ただ、後半のアップテンポなストーリー展開は良かったです。




主人公に感情移入できない

ストーリーが退屈という点に連動して、もう一点、気になったのは、主人公。

彼の行動原理が、イマイチわかりませんでした。

お兄さんの力になるのはわかるんですが、なぜ殺人に加担するのか。

殺人を肯定する割には女性とのデートを邪魔されて、カッとなってお兄さんに歯向かうなど、性格に一貫性を感じる事ができませんでした。

「女性と一緒に遊んでもいいじゃないか!」と劇中で怒鳴っているんですが、確かにそうですけども、それだったら、最初にすべきことがあるように感じます。

これは、お兄さんと主人公の、とある設定ミスが原因ではないかと推察しているんですけどね。

主人公の行動にちぐはぐな印象があり、感情移入することができず、映画を楽しめませんでした。




『バスケットケース』のまとめ

話のネタに見る分にはいいです。

ただDVDを欲しいとは思わないし、もう一度、鑑賞するかと言われると、わたしは「ノー」ですね。

また『バスケットケース2』『バスケットケース3』と続きがあるのですが、残念ながら、わたしは、続編は観ないですね。

カルト映画が大好きです!って方以外には、オススメしませぬ。



という事で、今回は『バスケットケース』の感想でした。

それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『バスケットケース』のネタバレあり感想

バスケットケースの存在感

物語よりも、主人公が脇に抱える大きなバスケットケースに目がいってしまうため、どうしても物語に没頭できないんですよね。

バスケットケースには兄貴であるベリアルが入っているので、サイズ感がないと入れませんからね。仕方がありません。

けれど、そのバスケットケースを持つ主人公の姿が異様。

普通に考えたら、絶対に怪しいじゃないですか。



「あの中には、沢山、酒が入っているんだ」

いや、その発想はなかった。

殺人を決行しようと企んでいるのであれば、もっと慎重になるべきで、最初から違和感を感じる羽目に。

結果、映画に集中できない事になってしまいました。

これは、ベリアルの設定に問題があるように感じます。




ベリアルの幼稚さに辟易

ベリアルは感情直上方。

思ったら、即行動!という人物で、さらに思った事をすぐに口に出すクセがあります。

で。

ベリアルは後先を考えないで行動しまくり、どんどん事態を悪く転がしていきます。

なぜベリアルをこのような性格に設定してしまったのか。

普通に殺人を計画するような、そういう人物に設定した方が、ストーリー展開はスムーズになったような気がします。

何も考えないベリアルに、だんだん苛立ってきてしまい、どうにも映画を楽しむ事ができませんでした。

うーむ、残念!



という事で、『バスケットケース』のネタバレ感想でした。

それでは、しーゆー!!




『バスケットケース』のレビューや評価

低予算で観ていて辛い特撮シーンもあったが、脚本が良く出来ていると思いました。

兄弟間の愛憎が良かった。悲しい映画。

まさに悪趣味ホラー史上屈指の哀愁とメッセージ性に彩られた大いなる怪作であると言えるでしょう。


YAHOO!JAPAN映画『バスケットケース』