今回ご紹介する映画:『アンチヴァイラル』(原題:ANTIVIRAL)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『アンチヴァイラル』のあらすじ

著名人本人から採取された病気のウイルスが商品として取引され、それをマニアが購入しては体内に注射する近未来。注射技師シド(ケイレブ・ランドリー・ ジョーンズ)は、持ち出した希少なウイルスを闇市場で売りさばきつつ、自身も究極の美女ハンナ(サラ・ガトン)のウイルスを投与していた。そんなある日、 ハンナが謎の病気で急死したのを機に、異様な幻覚症状に襲われる。未知のウイルスの宿主でもあるからなのか、何者かに追われるようにもなったシド。休むことなく続く幻覚と追撃に疲弊する中、彼は自分を取り巻く陰謀の存在に気付く。

by シネマトゥデイ



スポンサーリンク



今回は、ずっと気になっていた映画を『アンチヴァイラル』をご紹介します。デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子であるブランドン・クローネンバーグのデビュー作ですね。

ようやく先日鑑賞しましたので、今日は、<ネタバレなし>で感想を書いていきます。



『アンチヴァイラル』の概要

鬼才デヴィッド・クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグが長編の初メガホン を取ったSFサスペンス。有名人から採取したウイルスが売買される近未来を舞台に、その密売に関与した注射技師が陰謀に巻き込まれる姿を追う。『ハード・ ラッシュ』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルらが出演。異様な設定や世界観など、クローネンバーグ 監督の手腕に期待。

by シネマトゥデイ



『アンチヴァイラル』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・脚本:ブランドン・クローネンバーグ

キャスト
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
サラ・ガドン
マルコム・マクダウェル



『アンチヴァイラル』の感想

個人的には大好きな映画でした。ドストライク!人を選びまくる変わった映画ではありますが、風変わりな映画が好きな人には、堪らない映画ではないでしょうか。

映画の印象としては、洗練されたクローネンバーグ監督作品というところ。でも、お父さんとは違う、しっかりとした作品で、クローネンバーグ監督の進化系ともいえます。



『アンチヴァイラル』の良いところ

台詞は少なく、映像と数少ない台詞などで、世界観を察し、想像でいろんなことを補完していくスタイルの映画です。説明してくれないと困るというような人には向いていません。しかし、設定が難解かというとそうでもないのが特徴的です。

父親のような映像がグロテスクではなく、物語そのものがグロテスクというのも特徴のひとつであり、私が気に入った点でもあります。自分が憧れる人と同じウィルスに感染することによる、一種の性的つながりを描写するというストーリーは、健全ではありませんよね。子供は、こうきたかって感じで、びっくりしました。

世界観や設定は特徴的ですが、ストーリーはシンプルな謎解きになっています。ある事件をきっかけに、巨大なビジネスの陰謀に巻き込まれてしまう主人公の物語で、派手なシーンはないものの、ゆっくりとストーリーが進行するごとに、ハラハラドキドキしてしまう、ちゃんとしたエンターテインメントになっていますよ。

また主人公を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが素晴らしい。ずっと病的な表情と雰囲気なんですが、だんだん酷くなっていく様子は、尋常じゃありません。彼の演技は、受け入れ難い世界観に、恐ろしくリアリティーを与えているように感じます。彼じゃなければ、きっとこの映画も、ここまで印象深いものにはならなかったでしょうね。



『アンチヴァイラル』の悪いところ

説明不足と感じる人も多いだろうし、そもそもセレブの体内にあったウィルスを商品として培養し販売する世界観と人々に共感しにくい映画。そのため、かなりハードルは高いです。共感できなかったり、この世界観を理解できないと、全く面白くない映画になるでしょう。

ビュジュアルは洗練られたデザインの、アート系映画と思わせといで、とんでもない世界観を繰り出すブランドン・クローネンバーグ、ただ者ではないですね。

父親とは異なり、ストーリーにクセのある作品なので、視覚的なグロテスクさを求めてしまうと、がっかりしてしまいます。一部、そういうシーンはありますが、メインではありません。父親とは違うということを意識して鑑賞してみてください。  
      


『アンチヴァイラル』のまとめ

この映画が好きだというマニアックな人はいるにはいるでしょうが、なかなか周囲では見かけることはないかな?

それくらい、人を選びすぎる映画です。一度ハマってしまうと、この映画の雰囲気、そして鑑賞後に訪れる余韻に冒され続けることになります。

人には自信を持ってオススメできる映画ではありませんが、風変わりな映画をお求めなら、一度チャレンジしてみてください。



↓ネタバレあり感想↓



この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ