映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年5月21日に公開した記事を再編集したものとなっております。ご了承ください。




完全にハマってしまった映画『アンチヴァイラル』。

未だに鑑賞後の余韻が体から抜けません。

先日、映画館で鑑賞した『追憶の森』もそうでしたけど、自分の趣味にガッツリはまる映画は、その後の余韻がなかなか抜けなくて大変です。







本作を生み出したブランドン・クローネンバーグ監督は、カルト的な人気を誇る映画監督デヴィッド・クローネンバーグの息子さんです。

デヴィッド・クローネンバーグ監督は、『スキャナーズ』『ビデオドローム』『ザ・フライ』『裸のランチ』『イグジステンズ』などで有名な方ですね。

そんな方のお子さんが作り出した『アンチヴァイラル』の感想を、今回は<ネタバレあり>で書いていきます。

未見の人は、今回の感想はスルーでお願いします。







ネタバレなし感想





ネタバレあり感想

病的な世界観の『アンチヴァイラル』

独特の世界観と設定が特徴の『アンチヴァイラル』。

自分が憧れるセレブの体内にいたウィルスを自身の体内に侵入させることで、間接的に憧れの人と一緒になれるという性的な倒錯は凄まじいです。

そして、決してあり得ないことではないなと感じます。

例えば、学生の時に好きな人の髪の毛を手に入れたいと思う衝動と一緒ではないかと思うわけですよ。

だから、行き過ぎると、きっと、こんな未来も可能性としてはあるのではないでしょうか。

少なくとも、『アンチヴァイラル』の世界に住む人々の気持ち、私にはわかるんですよね。




主人公は自分が憧れる女優から抜き出した、ライバル会社が製作した「細工されたウィルス」を、そうとは知らず、自分に注入します。

自分がその憧れの存在と一緒の症状に陥っていく過程に、恐怖を感じながらも、主人公は興奮するんですよね。

追体験していくことで、間接的なつながりに意味を見出すという一連のストーリーには、すごく性的なグロテスクさを感じます。




硬派なサスペンス『アンチヴァイラル』

映画の前半では、割とこのヘンテコな世界観に圧倒されます。

それを想定してか、中盤あたりまでは、映画もそれほど劇的にストーリーが進行しません。

そして、中盤から、本格的に物語が動き始めます。

正直、話をどのように転がしていくのか、全く予想できなかったのですが、意外なことに、しっかりとしたサスペンス映画でした。




後発のウィルス会社による陰謀に巻き込まれてしまった主人公。

しかし、ラストにチョイスした主人公の決断は、面白いし、なんともいえない不気味さがあります。

人の業の深さを感じてしまいました。




『アンチヴァイラル』のビジュアルセンスは秀逸

主人公が体験する気味の悪い幻覚。

パイプのようなものにつながれ、口はなんとも形容しがたいものに変形する様子や、培養されたウィルスが持つ個別の顔、ラストの「永遠」を手にした美しくもグロテスクな「半分人間でもう半分は製品化された機械」というハンナの姿など、非常に造形デザインが素晴らしい。

スタイリッシュでありながらも、心地よいグロテスクさは、父親から譲り受けた才能をさらに昇華させたと思わせる、不気味な魅力があります。




Yahoo!映画での口コミレビューや評価

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今回のネタバレあり感想のまとめ

視覚的なグロテスクさではなく、イマジネーションによるグロテスクさ、そしてエロティシズムを兼ね備えている、奇妙な味わいある映画。

人にはオススメできるような映画ではありませんが、変わった映画がお好きなのであれば、一見の価値はあります。




という事で、今回は『アンチヴァイラル』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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