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なんばパークスシネマにて鑑賞した映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』は、意外と楽しい映画でした。面白い、というよりは楽しい。そんな作品です。

サクサクと鑑賞できる観やすいタイプの映画で、時間つぶしには、程よい按配の作品でしたね。

期待していなかったからでしょうか、予想外の面白さで、嬉しい拾い物をした感じです。

そんな訳で、今回は『バリー・シール/アメリカをはめた男』のネタバレあり感想を書いていきます。

未見の方は、今回の感想はスルーしてください。




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『バリー・シール/アメリカをはめた男』予告編動画





『バリー・シール/アメリカをはめた男』のあらすじ

民間の航空会社でパイロットとして仕事をしているバリー・シール。

腕前はトップクラスであり、自信もあるが、退屈な日々に少しウンザリしていた。そんな彼は禁止されている葉巻を密かにアメリカへ持ち込み、小金を稼いでいた。

その度胸と才能をCIAに見込まれ、エージェントとしてスカウトされる。

偵察機のパイロットとして活動を開始するバリーは、その過程で麻薬組織とつながりを持つことに。

結果、密輸ビジネスでも才能を発揮して、バリーは成功するのだった。




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『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレなし感想

『バリー・シール/アメリカをはめた男』のネタバレなし感想:トム様、楽しそうでなにより。


『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレあり感想

全然パーフェクトじゃない

政府や捜査機関に知られる事なく、極秘裏に密輸を繰り返していたのかと考えていましたけど、計画は大胆で成功するけれど、あっさりバレたりして捕まったりするなど、それほど完璧な人物ではない事にビックリしました。そして、それに懲りずに、また色々と危ない橋を渡ろうとする。

CIAからの給料が結局少なかったから、バリーは薬の密輸や武器の横流しに手を染めた訳ですから、一番悪いのは甘い汁を自分だけ啜ろうとしたCIAでしょうな。

しかも、CIAは助けてくれはするけど、切る時はとても早いという、かなりズル賢い組織です。まぁ、諜報機関ですからね、仕方がありませんけど。

バリーの凄いところはパイロットの腕もそうですけど、飛行機の知識がちゃんとあったところですね。捜査機関が利用している航空機の弱点を熟知しており、そこをついて難を逃れる事を続けるという普通の人間なら真似しないであろう事をずっと続けていました。

ただ、普通は危なくなったら辞めるのに、彼は結局辞める事をしなかったため、引き際がなくなり、自らの首をしめる結果になるとは、なんとも因果なものですな。

最後は政府に利用され、政府によって組織への裏切りをバラされ、彼の最後の数年間はしっぺ返しのような罰が続いていました。因果応報とは、こういう事なのか?

決して、完璧な人間ではなかったけれど、本作を通して成功している間にちゃんと引き際を考えないと自滅する事を再認識しました。

何かを始める時には、それを終わる時の事も、ちゃんと考えないといけないですね。




バリーの暗殺

終盤で政府に加担して、ある組織の写真を撮影するバリー。

その写真は極秘扱いで外にはでないはずだったのに、突然、マスコミにリークされています。

これに対して、バリーに協力を要請した政府は「自分のリスクなのだから、自分でどうにかしろ」と告げるのですが、んん??

これって、もしかして、撮影された組織にバリーを暗殺させるために仕組んだ事なのかしら?

どうにも、そんな感じがします。

バリーは色々と知っています。知りすぎています。だからこそ、ここで存在を消しておきたいのは、その組織だけではなく、政府も一緒なのではないでしょうか。

写真がマスコミに流れたのは、ある人物が先走ったからだと劇中で明かされていますが、もしかしたら、これは嘘かもしれません。

そう思うと、政府に弄ばれた人物という、なんともいえない悲しき人物であるような気がします。




邦題に偽りあり

邦題についてなのですが、原題のまま『アメリカン・メイド』にすると、チンプンカンプンなので、『バリー・シール』としたところは良かった。けれど、副題の『アメリカをはめた男』についてはダメですね。<政府>を欺いてはいますが、<はめて>はいませんから。

あくまでお金が必要であったため、密輸ビジネスに手を染めたのであって、最初から最後まで政府に対して何かしてやろうという気は、バリー自身にはありませんでした。<はめた>というのは、むしろ政府の方であったのではないか?というのが、わたしの印象です。

この副題で映画を観てしまうと、イメージと違っていて、面白くないってなっちゃう可能性が高いから、この副題をつけた人の罪は重いですぜ。




『バリー・シール/アメリカをはめた男』のレビューや評価

実話をベースにした映画は難しいね。
こんな凄い話が実話!と下駄を履かせすぎてしまうと、実話ということを取っ払って、映画として純粋に面白いか?ということが見えなくなってしまうのだと思います。

良くも悪くもトム・クルーズらしさ全開の映画であった。憎みきれない悪党をトムが楽しそうに演じている。アクションがなくても、俺は魅せられると言っているかのようだった。

中米を勢力下に取り入れようとしたアメリカCIAが行った傀儡部隊による政権奪取工作に乗じて私腹を肥やしてゆく男の栄枯盛衰を当時の社会情勢と音楽に乗せて見せてゆきます。


YAHOO!JAPAN映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』




『バリー・シール/アメリカをはめた男』のまとめ

評価の分かれる作品ですね。

おっさんは、普通に楽しい映画で、ずっと微笑みながら鑑賞していましたけど、トム・クルーズ主演という事で、バリバリのアクションを期待していた方は不満が残ってしまったかもしれません。

映画公開のタイミングも、10月11月は映画が豊作で話題作が目白押し状態だったため、残念ながら埋もれてしまった印象がありますねぇ。

近くの映画館で上映が終了してしまっている場合は、DVDレンタルやセル版が早々に出て来ると思いますので、ご自宅でノンビリ堪能してみてください。




という事で、『バリー・シール/アメリカをはめた男』のネタバレあり感想でした。

それでは、しーゆー!!




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