映画好きな四十郎のおっさん999でございます。
今回の記事は、2015年12月22日に公開した記事を再編集したものとなっております。
本記事作成当時、Huluにて配信されていた、ゾンビ系ホラー映画『ハウス・オブ・ザ・デッド』。
原作は、セガのゲーム作品となっておりますが、本作ではゲームのような凝った設定は、ほぼナッシング状態で、単なるゾンビ映画として製作されております。
そんな訳で、今回は、そんな『ハウス・オブ・ザ・デッド』のちょっとネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
製作:2003年アメリカ
日本公開日:2005年3月26日
上映時間:1時間30分(90分)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
一方、船に乗り遅れてしまったアリシアと同行者は、島へ行くために、一人の船長に相談する。
船長は、アリシアたちがこれから向かおうとしている島について、「死の島」と言い、アリシアたちに忠告する。
しかし、アリシアたちからお金を提示され、しぶしぶ彼らを島へ連れて行くのだった。
島に到着したアリシアたちだったが、島には、誰もいない……。
脚本:デイヴ・パーカー、マーク・アルトマン
製作:ウォルフガング・ヘロルド
製作総指揮:マーク・A・アルトマン、ダン・ベイツ、マーク・ゴットウォルド、ダニエル・クレツキー
音楽:ラインハルト・ベッサー
アリシア:オナ・グローアー(安藤麻吹)
サリッシュ:クリント・ハワード(斎藤志郎)
カーク船長:ユルゲン・プロホノフ(原康義)
キャスパー:エリー・コーネル
サイモン:タイロン・レイツォ
カルマ:エヌーカ・オークマ
グレッグ:ウィル・サンダーソン
シンシア:ソーニャ・サロマ
リバティー:キーラ・クラヴェル
ヒュー:マイケル・エクランド
以前、当ブログで感想を書いた『アローン・イン・ザ・ダーク』という映画の監督だった方ですね。
『アローン・イン・ザ・ダーク』同様、本作も原作ゲームでの設定や世界観はガン無視状態で製作されております。
カプコンが誇る人気ホラーゲームを実写映像化した『バイオハザード』シリーズとは異なり、本作は、原作ゲームに対しての愛着やリスペクトが存在しない感じ。
そのため、原作ゲームが好きな人にはオススメできない映画となっております。
本作の原作となっている、SEGAの『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズ。
こちらは、事件が発生し、捜査官が事件を操作を進めていく過程で、ゾンビなどのクリーチャーと遭遇し、真相を解明すべく戦うというガンシューティングゲーム。
ゲームの方は非常に面白くて、ほどよい難易度で、ゲームセンスのない私でも十分に楽しめるシリーズです。
そんなゲームを下敷きにしているかと思われる本作は、ゲームの「ゾンビ」「ガンシューティング」という要素のみを抽出。
ストーリーは映画オリジナルで、消化不良のある映画になってしまっております。
ストーリーはあってないようなもので、無人島に踏み込んで、若者がゾンビに襲われるという内容。
そして、それが繰り返されるという、起承転結も何もない物語です。
ストーリー上に目新しいアイデアがないので、演出面に期待したいのですが、残念ながら演出面においても不満が残る仕上がり。
観客からすると、謎の演出が多くて、どうしてそんな演出を採用してしまったのか、首を傾げてしまう感じ。
例えば、唐突に挿入される、ゲームのプレイ画面。
割りと結構な頻度で挿入されるため、映画を鑑賞している人にとっては、集中力が阻害されてしまう演出になっています。
後半の銃撃戦で、さらに激しくインサートされてしまって、最早ノイズと化している状態。
インサートされていても、ストーリーと演出が噛み合っているのであれば、問題ないのですが、本作の場合、その演出の意図が意味不明で、邪魔な映像となっております。
もしかして、SEGAに配慮した結果、ゲーム画面を取り込んだのかな?
また、個人的に理解できなかった演出は、カメラを回転させて、『マトリックス』風に映像を作っているシーン。
登場人物を格好良く見せる意図があったと思うのですが、あろうことか、その時点での生存者全員分に、同じカメラワークを施してしまっていて、無駄に長い。
せっかくのシーンも台無しという状況。
さらには、なぜか、改めて数名、再度、同じカメラワークを使用するという、へんてこ演出がありました。
あまりの訳のわからなさに、途中からついていけなくなり、鑑賞が辛かった……。
後半に出てくる銃撃戦では、まさかのリロードなし。
これは、ゲームを雰囲気を映画でも出そうとした結果なのかもしれませんが、ゾンビ映画特有の恐怖が失われてしまい、ただシーンが流れていくだけという悲しい演出となっていました。
そして、ラスト30分で、ようやく生存者たちが屋敷に立てこもることで、ようやく「ハウス」要素が登場し、なんとかテンションも上がろうかと思いきや……。
このあたりでも、ツッコミシーンが炸裂!
支離滅裂な行動をしたり、なぜそうなるのかという展開が目白押し。
笑えるようなシーンに仕上がっていれば、まだ救いもあったのですが、真剣に製作されているため、逆に笑えないZ級映画になってしまった印象。
面白い映画を目指して製作されたのではなく、SEGAのゲームを映像化する事が目的になってしまったような、そんな映画でした。
アクション映画としても、ホラー映画としても、すごく中途半端な作品ですね。
Filmarks
映画.com
Movie Walker
allcinema
『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』の実写映画化作品としては、完全に黒歴史確定の映画。
Z級映画が好きで、時間を持て余している人は、チャレンジしてみても良いかな?という感じ。
それ以外の方は、他にもっと面白いゾンビ映画やホラー映画がありますので、そちらをオススメいたします。
という事で、今回は『ハウス・オブ・ザ・デッド』のちょっとネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
DVD・Blu-ray
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メインブログ(四十郎おっさんによる映画感想まがい)
今回の記事は、2015年12月22日に公開した記事を再編集したものとなっております。
本記事作成当時、Huluにて配信されていた、ゾンビ系ホラー映画『ハウス・オブ・ザ・デッド』。
原作は、セガのゲーム作品となっておりますが、本作ではゲームのような凝った設定は、ほぼナッシング状態で、単なるゾンビ映画として製作されております。
そんな訳で、今回は、そんな『ハウス・オブ・ザ・デッド』のちょっとネタバレあり感想を書いていきたいと思います。
『ハウス・オブ・ザ・デッド』について
原題:『HOUSE OF THE DEAD』製作:2003年アメリカ
日本公開日:2005年3月26日
上映時間:1時間30分(90分)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)
予告編動画
簡単なあらすじ
ルディは、友人たちと一緒に、南の島で開催されるパーティーへ参加するためにやってきた。一方、船に乗り遅れてしまったアリシアと同行者は、島へ行くために、一人の船長に相談する。
船長は、アリシアたちがこれから向かおうとしている島について、「死の島」と言い、アリシアたちに忠告する。
しかし、アリシアたちからお金を提示され、しぶしぶ彼らを島へ連れて行くのだった。
島に到着したアリシアたちだったが、島には、誰もいない……。
本作を視聴できる動画配信サービス
2024年3月時点で、『ハウス・オブ・ザ・デッド』を配信しているVODサービスを見つけることができませんでした。スタッフ
監督・製作:ウーヴェ・ボル脚本:デイヴ・パーカー、マーク・アルトマン
製作:ウォルフガング・ヘロルド
製作総指揮:マーク・A・アルトマン、ダン・ベイツ、マーク・ゴットウォルド、ダニエル・クレツキー
音楽:ラインハルト・ベッサー
キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)
ルディ:ジョナサン・チェリー(川島得愛)アリシア:オナ・グローアー(安藤麻吹)
サリッシュ:クリント・ハワード(斎藤志郎)
カーク船長:ユルゲン・プロホノフ(原康義)
キャスパー:エリー・コーネル
サイモン:タイロン・レイツォ
カルマ:エヌーカ・オークマ
グレッグ:ウィル・サンダーソン
シンシア:ソーニャ・サロマ
リバティー:キーラ・クラヴェル
ヒュー:マイケル・エクランド
おっさんのちょっとネタバレあり感想
本作で監督を務めるのは、はウーヴェ・ボル。以前、当ブログで感想を書いた『アローン・イン・ザ・ダーク』という映画の監督だった方ですね。
『アローン・イン・ザ・ダーク』同様、本作も原作ゲームでの設定や世界観はガン無視状態で製作されております。
カプコンが誇る人気ホラーゲームを実写映像化した『バイオハザード』シリーズとは異なり、本作は、原作ゲームに対しての愛着やリスペクトが存在しない感じ。
そのため、原作ゲームが好きな人にはオススメできない映画となっております。
本作の原作となっている、SEGAの『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』シリーズ。
こちらは、事件が発生し、捜査官が事件を操作を進めていく過程で、ゾンビなどのクリーチャーと遭遇し、真相を解明すべく戦うというガンシューティングゲーム。
ゲームの方は非常に面白くて、ほどよい難易度で、ゲームセンスのない私でも十分に楽しめるシリーズです。
そんなゲームを下敷きにしているかと思われる本作は、ゲームの「ゾンビ」「ガンシューティング」という要素のみを抽出。
ストーリーは映画オリジナルで、消化不良のある映画になってしまっております。
ストーリーはあってないようなもので、無人島に踏み込んで、若者がゾンビに襲われるという内容。
そして、それが繰り返されるという、起承転結も何もない物語です。
ストーリー上に目新しいアイデアがないので、演出面に期待したいのですが、残念ながら演出面においても不満が残る仕上がり。
観客からすると、謎の演出が多くて、どうしてそんな演出を採用してしまったのか、首を傾げてしまう感じ。
例えば、唐突に挿入される、ゲームのプレイ画面。
割りと結構な頻度で挿入されるため、映画を鑑賞している人にとっては、集中力が阻害されてしまう演出になっています。
後半の銃撃戦で、さらに激しくインサートされてしまって、最早ノイズと化している状態。
インサートされていても、ストーリーと演出が噛み合っているのであれば、問題ないのですが、本作の場合、その演出の意図が意味不明で、邪魔な映像となっております。
もしかして、SEGAに配慮した結果、ゲーム画面を取り込んだのかな?
また、個人的に理解できなかった演出は、カメラを回転させて、『マトリックス』風に映像を作っているシーン。
登場人物を格好良く見せる意図があったと思うのですが、あろうことか、その時点での生存者全員分に、同じカメラワークを施してしまっていて、無駄に長い。
せっかくのシーンも台無しという状況。
さらには、なぜか、改めて数名、再度、同じカメラワークを使用するという、へんてこ演出がありました。
あまりの訳のわからなさに、途中からついていけなくなり、鑑賞が辛かった……。
後半に出てくる銃撃戦では、まさかのリロードなし。
これは、ゲームを雰囲気を映画でも出そうとした結果なのかもしれませんが、ゾンビ映画特有の恐怖が失われてしまい、ただシーンが流れていくだけという悲しい演出となっていました。
そして、ラスト30分で、ようやく生存者たちが屋敷に立てこもることで、ようやく「ハウス」要素が登場し、なんとかテンションも上がろうかと思いきや……。
このあたりでも、ツッコミシーンが炸裂!
支離滅裂な行動をしたり、なぜそうなるのかという展開が目白押し。
笑えるようなシーンに仕上がっていれば、まだ救いもあったのですが、真剣に製作されているため、逆に笑えないZ級映画になってしまった印象。
面白い映画を目指して製作されたのではなく、SEGAのゲームを映像化する事が目的になってしまったような、そんな映画でした。
アクション映画としても、ホラー映画としても、すごく中途半端な作品ですね。
口コミレビューや評価
下記サイトで『ハウス・オブ・ザ・デッド』レビューや評価をチェック!Filmarks
映画.com
Movie Walker
allcinema
今回のちょっとネタバレあり感想のまとめ
最後の最後に、原作ゲームに配慮したものが登場するのですが、それなら、もっと脚本をしっかり作って、上手に映像化した方が絶対に良かった……。『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』の実写映画化作品としては、完全に黒歴史確定の映画。
Z級映画が好きで、時間を持て余している人は、チャレンジしてみても良いかな?という感じ。
それ以外の方は、他にもっと面白いゾンビ映画やホラー映画がありますので、そちらをオススメいたします。
という事で、今回は『ハウス・オブ・ザ・デッド』のちょっとネタバレあり感想でした。
そんな訳で、今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
映画好きな四十郎のおっさん999でした。
それでは、しーゆー!
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